文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作記②・➂とボディ周辺の下拵えをしてきましたが、やっとメドがついてきました。
あといくつかやっちゃってからサフに進みましょう。
一体モールドを削り取ったワイパーは
エッチングで再現します。
今回は MODELER'S のタイプH。
まさにヒストリックカーなので、
サイズ的にちょうど♪
根元にアルミ線を接着して軸に、
曲げを調整してガラスに沿うように、
いつもの定番の細工です。
今は窓枠に引っ掛けてる状態。
接着時は赤いラインぐらいの位置で
固定します。
ワイパーもウォッシャーノズルも
艶消しの黒に塗る予定です。
幌を閉じた時に、この画像のように
リヤクォーターウィンドウが欲しい。
センターピラーは前半分が
サイドウィンドウのサッシュの黒いゴム
で、後ろ半分がメッキです。
幌は青丸の辺り、こんなカーブで
リベットが2つ光ってますね。
②で手直しした幌は形状が間違ってました。
これではリヤクォーターウィンドウが
作れないので再度直します。
リサーチ不足。。。
こういうラインが正解ですね。
裏側までパテで覆っちゃうと工作が面倒なので、
こんな風にしときます。
年末の大掃除をしながら、ずっと作り方を
考えてました (^-^;
結局、プラ板です。
0・3ミリのプラ板を型紙に合わせて切り出して、
窓枠の形に整えます。片側に2つ。
で、0・2ミリの透明プラ板を
サンドイッチして接着。
窓枠の外側は汚れても構わないので、
外側からクレオスの流し込みセメントで
付けました。
外側をカットして、ペーパー掛けして完成。
透明プラ板に傷をつけたくないので、メタルックで
保護しときました。残り僅かなメタルック、とても
もったいないですけど、フチへの馴染みの良さと、
剥がしやすさ(=接着力の弱さ)を重視して
使うコトにしました。
この後、下地を塗装して、メッキ塗装して、って
工程で透明プラ板をなるべく傷めたくない。
ひどく脆弱なパーツなので、キズ消し作業で
壊しそうでしょ。
こんな感じで、幌よりは少し奥まった所に
付くのが正解なので、
光硬化パテで接着代を作ってやります。
適当ですが、あんまり見栄え悪くない程度には
整形しときましょ。。。
ボディの改修の最後はこの辺り。
ナンバープレート灯のカバーは、キットでは
スリット入りのメッキタイプでしたが、
ボディ色のスリットなしタイプに変更します。
サンディングしてメッキを落としてしまい、
スリットにはシアノンを盛っておいて
均しました。
フードの下の方に追加した1ミリの穴は
なんの穴かというと、
自作のオープナーを差し込むためのモノ。
*1ミリ真鍮線の頭にキーホールのエッチングを貼って → プラ板に刺して → そのプラ板を長方形に整形して
→ 最後にトグルスイッチのエッチングを接着して という手順で作りました。
作業中に何回床に落としたコトか。。。
小さい上にやや複雑な構成なので
難しかった。
これ以上小さい or これ以上複雑な形
だとあきらめますな。
ちょうど私の限度ギリギリって感じ。
写真撮る余裕なかったので、分かりにくい
言葉での説明になってしまいました。。。
これで、予定してたボディに関わる改修は終わりなんですが、サフ前に最後の懸案を解決しときます。
この黒いモール(シール材)の表現です。
ビートルの特徴である前後のフェンダーは
ボディと別パーツで、つなぎ目はこんな風に
モールで隠されてるんです。
ボディスタイルが抑揚に富んでいるので、全体の形の
ハデさに目を奪われちゃうんですが、一度気づけばとても
目立つアクセントです。
「貼る」コトで表現できるならいいんですが、
うまく行きそうになければ、スジ彫りして黒でスミ入れ、
ってことになるかもしれません。
BBの上下のつなぎ目にも使った KYOSHO のラインテープ。
そこそこの厚み(=形状の保持力)があるので、今回の用途に
向いてる気がします。フィニッシュの細切りだと、谷間の微妙な
形状に影響されて、よれてしまいそう。
前にも書きましたが、購入したのはハセガワのフィニッシュシリーズ
が出る前の頃。「いつか使うかも」って買ったモノが本当に役に立つ
時が来るので、ついつい色々買っちゃうんでしょうね。。。
うまくいってくれぇ~、って祈りながら貼ってみたら、
祈りが通じました。すんごく嬉しい。
というワケで、ファーストサフ。
ボディは水色で、とても隠ぺい力が
弱いので、サフは白にします。
見えてきた細かいキズはサンディング
しますが、ヘッドライト回りだけは
数回のループが必要です。
溶きパテ&600番で面の乱れを直します。
あと1回で済むかな? 2回かな?
開と閉の2種類の幌は
グレーサフ。
砂吹きしてます。
リベットも刺しました。
地道な工程が一段落して、色付けに進めます♪ ボディは薄い水色に決めてますが、幌はどの青にしようか迷い中。
地元モケトモの 瑠璃色 さんにいただいたプラスプーンで各種の青の色見本を作りました。ツヤあり塗料は半分に艶消しクリアも吹いてます。
ボディならグロス、幌や内装ならツヤ消しですからね。クレオスのプレミアムトップコートのツヤ消しを使用。白化なしで綺麗にツヤが消えるので
お気に入りです。今後のジャガー&キャデラックにも使えるので、ちゃんと色見本作りました。
結局、今回のテーマのライトな感じが
出るようにブルーに決めました。
サフに続いてブルーも砂吹きしてます。
仕上げはクレオスのプレミアムトップコートの
ツヤ消しで。
実物はもう少し濃い紺色なんですが、
うまく写真に色が写りません。
閉じたルーフの方はここを表現しなくちゃいけません。
ミラーフィニッシュの細切りを貼ります。
で、窓枠ごと全体をツヤ消しにして完了。
ボディの塗装をする前に、
ベースへの固定の段取りを終えて
おきましょう。
底面はダイソーの合成皮革の紺色を
貼って、いつも使う車名プレート用
のアルミ板とベスパも配置して
みます。
車の固定はいつもの通りなので省略。
ベスパは後輪をベースに刺せるように
しました。1か所のみの固定では不安定
ですが、スタンドで立つので、前輪は
地面から浮く状態。固定には使えません。
スタンドを金属線に置き換えてベースに刺す
工夫を考えるかな? 後回しにします。
後輪はこの通り (^_^)
ボディカラーはバーチャロン
カラーのセルリアンブルー3
に対して白を1で混ぜた色
です。
このために購入した
アネストイワタのブラシ〈77〉
の出番♪
まず凹部に色つけして、
様子を見ながら吹き重ねました。
慣れないブラシ塗装でしたが、
失敗せずに塗れた。。。
軽く乾燥させてから、アルミ線に乗った塗料をこそげ落とします。
先をヘラ型に削った爪楊枝で。
ナイフ等ではアルミ線まで削ってしまうので、爪楊枝の柔らかさが
ちょうどいいんです。ボディとの境い目など、これで取り切れない所は、
1000番や1500番のスポンジ研磨材なんかも使ってなるべく丁寧にやりました。
白サフの時と今回と2回、めんどくさかったけどこれで完了です。
水色のボディとリアル金属のモール。
ちょっと嬉しくなってきました。
幌の色との組み合わせもまずまず
気に入りました。
それにしても写真が難しい。
ボディの実物はもっと白っぽく、
やや黄色味を帯びてます。
幌はもう一段濃い紺色。
完成写真も難しそうだなぁ。。。
閉じた方の幌を乗せるとこんな感じ。
展示する時は、ほとんどオープンの方
だと思いますが、クローズもいい雰囲気
にできました ♪
~上の写真よりさらに色味が違います。
目で見た色味で撮影できるように研究
しなくては。~
メッキパーツもやるコトいっぱい
なので、ボディと同時進行。
まずはキッチンハイター。
メッキがとても取れにくくて、ほとんど
原液に近い濃度でやっと取れました。
麦球仕込み形状のヘッドライト(左)はルーターで
削って「お椀」が入るようにしました(右)。
パテを充填して丸いモンを押しつけてお椀形状に
することも考えましたが、その前にジャンクを
隅から隅まで探してみたら、
ちょうどいいのを発見。
4つあったので、たぶんストラトスのフロントの4連補助灯のレンズです。
メッキ塗装に備えてグロスの黒を拭きました。
笑っちゃうほどジャストフィットなんですよ。
志賀針〈24〉をバルブにします。
リヤコンビライトのベースの部品です。
左の厚みを右ぐらいまで薄く削りました。
この写真のライトは形状違いですが、実車のライトのベースは黒い樹脂で
シールされてます。フェンダーのシールと同じぐらいの太さ。
今作に使う0.4ミリのラインテープとのバランスを取るためです。
まだテープの幅よりゴツイでしょうけど、マシにはなったかと。
実車のホイールです。
センターにVWマークの付いた大きなディッシュはピカピカクロームで、
周囲は楕円の穴が開いてて磨かれてないスチールですね。
穴開いててほしかったですなぁ。。。
製作記①で宣言したように、裏にある楕円モールドを頼りに開口します。
が、裏は平面で、表は曲面。ちょっと考えただけで難しい開口です。
しかも、右の黒丸のように、モールドが埋まってる所もある。
4本のホイールで合計4か所埋まってました。
とんでもなくヤラカシちゃう予感もしますが、悪戦苦闘も模型趣味の
ウチさ、と強がりつつGOします (^^;)
予想通り、裏ではモールド通りに掘れてるのに、表にはズレて
穴が開きます。
とはいえ、これぐらいの感じなら微修正でなんとかなりそう。
よし、とばかりにどんどん掘ったら、
やっぱり難しかった。。。。
綠の丸が合格形状ですが、8×4本の32個のうち、合格は数えるほど。オレンジ矢印みたいに妙に長い所や、青矢印のようにガタガタな穴の方が
圧倒的に多い有様です。
またまた、仕事中も考えてるモードに突入して、こんなのを作りました。
プラ棒を合格の穴の形に成形したひな形です。真鍮線の持ち手を付けました。
逆作用ピンセット〈70〉でひな形を保持しといて、
失敗の穴に沿わせて周囲をパテ埋めする作戦です。
まずは一番ひどい失敗穴(青○)でやってみましょう。
左手でひな形をあてがっておいて、
右手で光硬化パテをスキマに押し込みます。爪楊枝でね。
で、左手は気合いで不動を保ち、右手はLED懐中電灯に
持ち替えてパテを硬化させる。うぅ、しんどい。。。
治ったぁ。。。
めちゃくちゃ効率悪くてしんどいですが、これぐらいしかやり方思いつき
ません。
こればかり連続はあまりにもツラいので、他の作業と並行して一日3個ずつ
ぐらいやろうと思います。。。アホかいな。。。
ホイール整えて、サフ吹いた写真で④を終えたら見栄えいいよなぁ、って目論んでたんですが、全然ムリでした (^^;)
まだまだやることいっぱいなので、⑤は思いつくままに進めます。ホイール以外はそんなに難しい作業はないと思ってるんですけど、
どうなりますやら。また覗いてくださいませ。
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