文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
何も製作しなかった製作記①でリストアップした場所を手当たり次第にやっていきましょう、まずはボディから。
とにかくボディに関わる改修を済ませないとサフも吹けません (^^;)
と言いながらいきなりシャーシですが、
タイヤの位置は決めちゃわないと気持ち
悪いから先にね。
元がモーターライズなので、シャーシは
こんな感じ。ピニオンギアが来る所には、
スペーサーのパーツが入ってるんですが、
そのままではハミ出し状態
なので調整しました。
フロントも簡単。
ホイールへの接点の部分を少し輪切りにして引っ込めただけです。
リベットが長すぎたのでこちらも先端をカットしました。
高硬度線用ニッパー〈56〉を使用。
これぐらいの引っ込み具合がこの車らしいでしょ?
これまたボディじゃないんですが、リヤシートを直します。
ボディや幌との位置関係を確かめながらの作業になるので、
ここも先にやらないといけません。
まず電池ボックスの背を低く。
切断手順をしばし考えて、
まずはこう切り込みを入れます。
途中まではルーター〈53〉&丸ノコでラクして、
最後の辺りはエッチングソー〈20〉。
久しぶりに使った。
奥の部分はタイヤハウスがジャマで
切りにくい。
で、こんな風にBMCタガネ〈10〉で
切りました。
スジ彫りを深めてて貫通しちゃった
経験ありませんか? ということは
こういうカット作業にも使えるって
コトですよね。切削性高し。
ここを切り取りさえすれば、側面の壁を切るのは
簡単。ニッパーでチョキチョキできます。
適度な高さにしといてフタしました。
リヤシートは座面と背面を切り離します。
ついでにシートベルトを落としました。
シートの革の質感が良く表現されたモールド
ですけど仕方ないですね。
このモールドはあきらめます。
背面の長さの調整もいろいろ考えましたが、
微調整できるように、3か所で真鍮線で軸打ちすることに。
穴の深さに余裕を持たせとけば「右だけちょこっと下げ」とか
やりながら位置を決められます。
左右で高さが違ったらカッコ悪いし、
ボディとスキマが開いても目立ちそうでしょ?
こんな風にぴったりの位置に調整しといて、
固定と強度アップを兼ねて光硬化パテで固めます。
こうしておけばボディから外してもズレません。
で、エポキシパテで間を埋めます。
硬化する前にスジや境い目をある程度形成しとくと
後がラクですね。
エポパテ使うの苦手でしたが、最近ちょっと
進歩した気がしてます。
盛りの時点でなるべく形を出しとくといいんだな、
って。
もう一息。
内張りとの間のスキマがすごいんですよね(写真左)。
実車では内張りにぴったり付くぐらいシートが横に
張り出してるんです。
というワケでもういっちょうパテ盛り。
こんな感じにしてから、何度か仮り組みしつつ
サイドを削っていきます。
うふふ。
続いて幌カバーの改修。
赤の斜線の部分を削り落として、
パテで外側に膨らませます。
削りすぎて底が抜けちゃいましたが、
狙いのライン辺りまで内側のボリュームを
減らしました。
で、外に膨らませる。
カバーのスソが少しボディに被るのを
再現するために、こんな風にパテを盛ります。
外す時に水の泡にならないか心配だったけど
うまくいきました♪
幌カバーの前端はこんな感じに、幌のヒンジが半分顔を出してるコトが多いようです。
その再現のためにプラ板で「芯」を作っておいて、
さらにパテ盛り。
ここまでの成果です。
リヤシートが下がったせいで露出してしまった
内張りの穴もプラ板で塞ぎました。
うまくいって勢いのあるうちに、閉じた状態の方の
幌のフィッティングもしちゃいます。
こちらも後部はスソがボディにかかるように成形。
こっちもうまくできました。
ボディのメドがついた後で、
リヤクォーターウィンドウを
自作追加予定です。
旧いキットなので全身パーティングライン
なのはお約束ですが、これなんかモールド?
ってレベルです。
本当にこんな風になってるのかも、って
実車画像を確認しましたが、やっぱり
パーティングラインです。
一生懸命落とします。
やっと綺麗になった、って思うのも束の間、
フロントフードのスジは始めからありません (^^;)
木の塊の中に埋もれている仏を掘り出す快慶のごとく
スジを生み出さないといけません 笑。
彫りたいラインにマスキングテープを貼って、
0.125のタガネでそっと脚付け。
頼りないマスキングテープのラインに
沿って、最初の一彫り二彫りが
勝負です。
フードのラインはうまく彫れましたが、
ボディ側が削れてへこんでしまいました。
パテ盛って、
均して。。。
サフ吹いて様子見したい所ですが、まだまだ改修場所があるので
今はガマン。
1つ作業するたびにサフ吹いてたら、スジもモールドも全部
埋まっちゃいそうなんだもん。
ともあれ、こんな風に苦労しながら、スジ彫りは全部整いました。次は前後のバンパーのフィッティングを。
フロントバンパーです。
ステーが太すぎて(写真右)不自然なので、
左の太さまで削ります。
かなり印象変わります。
バンパー中央のゴムは本物のゴムを貼るので、
モールド落としました。
ついでにメッキもね。
細めたステーはいい感じですが、今度は
ダボ穴が不自然にでかい。。。
均したらできあがり。
瞬着硬化スプレー吹いたら瞬時に
固まるし、接着と同時にスキマ埋め
もできちゃうし、こんな場面では
シアノンは最高の道具ですね。
リヤはこんなパーツがボディ裏に付いて、
バンパーステーとマフラーエンドがボディ外に出る
構成です。
ステーは1/3ぐらいの厚さに削って、
マフラーは切りとばして金属パイプが刺せるように
穴を開けました。
マフラーはこう見えて、
バンパーはこう付きます。
フロント同様に広すぎる穴を
プラ板で塞いで完成。
前後とも、バンパーステーは
実車観察してもう少し「らしく」
する予定。
Y字型に補強材が付いてたり
するんですよね。
ここまででゼーゼーハアハア、って感じですが、まだまだ。。。
スリットも開口するし、ヘッドライトの取り付け部の欠けも補修しないといけないし、クロームのモールの工作も残ってます。
R380 も多岐にわたる改修をしましたが、プラモではC2コルベット以来の作業の多さです。先はとっても長い。。。
けど、こういう下拵え大好きだったりして (^_^) 今からスリットの開口やろっと♪ ③に続きます。
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