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トヨタ 2000GT 製作記 ①気まぐれ、リトラ開。

 

2022年はアオシマの最新キット、後期型2000GTから始めます。

 

サイト内ブログ【 501 】で書いたように「国産旧車スポーツ3連作」を思いついたので、

 

まず今作 → 次にタミヤ最新の240ZG → 最後にハセガワの古いキットのコスモスポーツ、と作る予定です。

 

塗装や接着の作業性向上に工夫を凝らしまくってる(らしい)最新キットのデキの良さを満喫するのが楽しみだわぁ♪

 

 

キットは69年式の後期型。

 

フロントのウィンカーがオレンジ色のレンズになったり、

 

リヤサイドのリフレクターが大型化したり、

 

あちこち前期型から変更されてますが、なんといっても

 

一番大きな変更はフォグライトの小径化とそれに合わせた

 

グリル両サイドのスリム化。

 

10年前に作ったハセガワの名キットは前期型なので、

 

「違い」があって楽しい。完成したら2台並べて写真撮ろ。

 

我が腕前の10年分の進歩は如何に?

 

 

これまで何回か紹介したコトのある子ども時代の

 

クルマ写真アルバム。今回の3連作で、それぞれの

 

写真をお見せしようと思います。

 

三重の田舎育ちの私は、さすがに生活圏で2000GTの

 

実車に遭遇したことはなく、これはスーパーカーショー

 

での写真です。前期型ですね。

 

 

 

 

 

いくら子どもとはいえ、せめてフロントのライトは

 

画角に入れろよ、ヘタ過ぎでしょ。。。

 

とはいえ、いつ開いても懐かしいアルバムです(^-^)

 

 

 

 

 

さて、製作です。

 

矢印の辺り、パーティングラインあります、

 

軽くサンディングするだけで消えるレベルですが。

 

金型でパーツを成型する以上、ゼロにはならないですよね。

 

デキの良さは承知ですが、なんにもしないのは

 

ツマラナイので、少しはイジリましょ。

 

①と②のモールドは開口して「スリット」にしてやります。

 

③のボンネットヒンジは10年前と同じことやります。

 

④は後述。。。

 

2本続けて折ってしまい、しばらく手元になかった

 

極細スジ彫り用具、クリスマスフェスタで入手できた

 

ので、さっそく使います。0.15ミリ。

 

予備も含めて2本買おうか迷ったんですが、初めての

 

メーカーのモノだったので、1本だけにしときました。

 

 

 

 

 

ルーバーを一つも折らずに「斜めに開口」できました。

 

いいぞ、アイガーツール!

 

2800円もするけど2本買えばよかった。。。

 

 

 

 

 

 

ルーバー自体も「丸い棒」が並んでるみたいな形状

 

だったのを、斜めに傾斜して見えるように整形。

 

 

 

 

 

ここは抜いたのを少しだけ後悔してます。

 

凹モールドがかなり浅くて、裏から削りこんで抜くと

 

残ったルーバーに厚みがありません。強度ゼロです。

 

慎重に作業しましたが2本折れました。

 

右から6本目、折れた所を光硬化パテで補ってます。

 

左の欠損もこのあと同じように直しました。

 

 

 

開口部の裏は1ミリ高の「ゲタ」をはかせて

 

プラ板でカバー。

 

 

 

 

 

こんなふうに、ルーバーの下に奥行きを表現できます。

 

こう見えるようにしたかったので、ぜひ抜きたかった

 

んですが、この脆弱さは完成までずっと心配のタネです。

 

最後の最後、磨いてる時にペキっとかイヤだなぁ。。。

 

 

 

 

 

10年前のはこう。

 

斜めルーバーは「抜かず」に「彫った」だけ

 

なので、塗装で埋まっちゃってます。

 

ガラス前の方はモールドをガタガタにしてしまい、

 

プラ板に楕円の穴を開けたものを埋め込んでます。

 

現時点ではこれには勝ってますな。。。

 

 

折らないように、とりあえずこんなふうにプラ板で

 

保護して製作を進めます。

 

 

 

 

 

ここも切り抜いちゃいました。

 

リトラ開作戦です。(開閉ではありません。。。)

 

C2コルベットの時にもやったんですが、

 

今回もやれば面白いかなって。

 

上で紹介したアルバムの写真見てて思いつきました。

 

ハセガワのも今作もキットのリトラはスジ彫りだけ。

 

開いてたら目立ちそうでしょ(^-^)

 

 

 

 

 

厚みたっぷりでしたが、綺麗に抜けました。

 

 

 

 

 

不自然に見えないように、ライトの開口部周囲は

 

薄く削ります。

 

ボンネットヒンジは深さを稼ぐための開口、あとで

 

裏からフタします。

 

 

 

 

 

フタして、

 

 

 

 

 

0.3ミリのプラ板の3枚重ねでヒンジに見えるような

 

パーツを作り、

 

 

 

 

 

こうハマる、と。

 

ここは最新キットの表現に期待してたんですが、

 

付属のメッキパーツに、中央の切り欠きのモールドは

 

ありませんでした。まあ、自己満足ですけどね。。。

 

 

 

 

 

10年前のヒンジはこんな感じでした。

 

 

 

 

 

実車のリトラ開はこんな様子です。

 

これを可動・開閉で作れたら展示会のスターに

 

なれそうですね。

 

私は「そこそこそれっぽく固定で」が精一杯ですが。

 

 

 

 

 

リトラのフタを薄く削ります。簡単、手を動かすだけ。

 

 

 

 

 

ジャンクからちょうどいい大きさのライトの部品を発掘。

 

実車に倣って後ろを平らに切り飛ばします。

 

これも簡単。

 

 

 

 

 

で、困ったのがライトの下の受け皿状の部分。

(実車画像の矢印の所ね)

 

2日ぐらいあれこれ考えて、これを発見しました。

 

お年賀にいただいた和菓子のトレイです。

 

 

 

 

 

半分に切って当てがってみたらピッタリじゃないの♪

 

嬉しかったぁ。。。

 

このままではペナペナなので、ボディに仮り付け

 

しといて、裏からパテを盛って補強しました。

 

 

 

 

 

困りポイントが解決したので、あとはせっせと手を

 

動かします。

 

受け皿に少量のエポキシパテを盛っておいて、

 

ヘッドライトをくいくいっと押し付けて位置決め。

 

 

 

 

 

で、硬化後に外します。

 

完成後にパテが見えないように周囲の余分な所を

 

切り取って、ライトの接着準備完了。

 

お菓子のトレイ、ちょうどいい感じでしょ♪

 

 

 

 

0.5ミリのプラ板と金属線で、稼働部分の中央を作って、

 

 

 

 

 

裏から接着した時にいい位置にくるように調整。

 

 

 

 

 

こんな見え方です。

 

 

 

 

 

リトラのフタは稼働ステイの上に乗せてくっつけます。

 

こんな見え方。

 

 

 

 

 

これで各パーツの位置決めができたので、

 

 

 

 

 

ステイに細かいパーツを追加して、それらしく

 

見えるように。

 

左がボディ外側から見た形状で、右が内側から

 

見た様子です。

 

 

 

 

 

最後に0.3ミリのプラ板で目隠しを作って、

 

 

 

 

 

自作パーツを裏からカバー。

 

黒く塗れば適度にゴマカシできそうでしょ。

 

 

 

 

 

こういう見え方。

 

上からリトラのフタが被さるので、完成後は内部は

 

ほとんど見えなくなります。

 

これで大きな違和感はないかと思うんですが。

 

お皿の黒い点の所はナットをあしらう予定。

 

 

 

 

 

 

 

製作記②では窓枠などの「アンダーゲート」「別パーツ化」のメッキパーツの様子を見てみましょう。感動するかなぁ、感動したいなぁ。