文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
③で内装がかなり進んだので、ついでにやり終えちゃいましょう。
ステアリングホイールはハセガワらしく実車に
忠実な造形です。まずは4連の軽め穴を開口。
で、黒色のホーンボタンの周囲の細いリングが
シルバー(金属色)なのを確認しました。
幅が細いし、すぐ隣が立体だし、塗り分けが
難しそうです。別体化のほうが易しい。
ホーンボタンを削り落とすと、全体を研磨しやすく
なります。スポークを薄くするのにも具合がいい
ので別体化に決定。
ウッドなので下地のライトサンドを塗装。
黒の上にベージュ、隠蔽が心配でしたが
薄く回数を重ねたら綺麗に色が付きました。
シフトノブも一緒に。
スポークはシルバー塗装、シフトブーツには革のシワを刻んどきます。
いつもはここからガイアのクリアブラウン
で筆ムラを強調して木目にするんですが、
極端な筆ムラ=表面の凸凹、というワケで、
クリアコート&研磨 をするハメになります。
その工程をサボるために、今回は下地の上に
シャブシャブのブラックで木目を描きました。
で、クリアブラウンをブラシ塗装。
黒い木目はシャブシャブで塗料の厚みは
ほとんどないので、これで平滑な塗面に
なります。黒の木目はこげ茶に見えて
くれるので、これで木目塗装完了っと。
このやり方、ラクでいいです、気に入った♪
ちょうどいい径のエッチングの〇を中央に
接着。
プラ棒のホーンボタンに「m」のデカールを
貼ってステアリング出来上がりです。
クローズドの車なので、窓から見える分には
この内装でそこそこ大丈夫かと思います。
サイドブレーキはフロアトンネルの横っちょに付きます。これぐらい急角度なんですね。完成後はこんな角度から室内を見渡せるワケでは
ないですが、メーター周辺のスイッチ類とか、シフト根元のリベットとか、フロアの赤とか、それなりに視覚効果はある気がします♪
ステアリングの黒い輪っかのデカールを貼り忘れ
ました。このあと貼って、いい位置に収まり
ましたが、木目に紛れてあんまり目立ちません。
輪っかがあるのかどうか分からない。。。
ちなみにデカールはぴったりホイールの径に
合いますよ。
探しまくってやっと一つ画像発見。シートベルトはここからぶら下がります。
クラーケン さんがエヴァ仕様で作られた時に、
資料が見当たらなかったっておっしゃってたので、
見つかって嬉しかった。1967年に3点式って!
先進ですね。
手持ちのシートベルトセットから
エッチングとベルト素材を持ってきました。
留め具は志賀針5号の頭です。
取り付け位置がCピラー裏なので、貫通させて
差し込み接着はできません。下のように裏に三角形
のプラ板を貼りました。このプラ板をピラー裏に
接着しましょ。
このキットは内装をバスタブ型に組むん
じゃなくて、ドア内張りとダッシュボードは
ボディにくっつける構成です。
上下合体前にシートベルトと内張りを
組んじゃえるのでラクですね。
シートベルトのこちら側はこんな感じです。
カチャッって音がする、飛行機のみたいな
バックル。こんなエッチングは持ってません。
洋白板で「コの字」と「L字」を作って
組み合わせます。
ちょっと厚ぼったくなってしまいましたが、
飛行機のバックルみたいな雰囲気は
出ましたかね?
ベルトに適当にシワを作ってシートに
貼ってできあがり。
この時点でシート自体もフロアに
接着しました。
ABCペダルはダッシュボードから生えてるパターンの部品でしたが、とっとと切り落としてたので自作します。実車観察したら、アクセルは
オルガン式なのでカーペットに切り込みを入れて差し込みました。BCは真鍮線にくっつけておいて、写真のようにバルクヘッドから斜めに
ぶら下がるように接着。
ペダルは使わなかった2000GTのエッチングに
プラ板を貼って厚みを加えました。
ダッシュボードが付いて、さらに上下合体すれば、
あるのかないのかさえ分からなくなるんです
けどねぇ。。。でもまあ、いくら見えなくなるって
言っても、ペダルなしもあんまりだし。
長らく見ないフリしてたボディに戻りましょう。1周どころか4周ほど回って元に戻る感じですが、ヘッドライトカバー周囲のフレームは
モールドにします。パテの足りてない所に溶きパテを足したりして、整え始めます。
ボディ面より少し高さがあるようにパテ盛り
してあったので、境い目をサンディングして
整えます。
で、境い目をくっきりさせるようにスジ彫り
します。
このアト白サフ吹いてみたら、まあいいかな
ぐらいにはなったので、ほっとしました。。。
さて、毎度迷っちゃう色味の決定です。以前にも同じようなコト書きましたが、旧車の色って難しいです。オリジナル塗装の姿の写真は、
写真自体が古くて色がよく分からない。で、綺麗な新しい写真だと、被写体がレストア・オールペンだったり。もともと、そんなにちゃんと
した色で塗ってるワケじゃないですけど、全然違う雰囲気っていうのも残念ですし。。。だらだら放置してる間に、あれこれ情報収集して
「結構くっきりした白」って決めかけてました。そしたら、製作記③で書いたようにテレビの愛車遍歴にコスモスポーツが登場。
かなりクリーム色っぽく見える色味でした。「このオーナーさん、絶対オリジナルに忠実だよなぁ」ってまた迷路へ逆戻り。で、静岡オー集で
いろんな人に話題をフリまくって意見をお聞きしました。その結果、確定情報はなかったものの、やっぱりアイボリーかなって。
とはいえ、やっぱりタミヤのレーシングホワイトそのままだと色味強すぎな気もするので、ホワイトと半々に混ぜてスプーンに試し吹き。
今3連作、2000GTはピュアホワイトで、
240ZG はグランプリホワイトで塗ってます。
こんな感じで並べば、色味の違いは分かるし、
それぞれ実車と見当違いの色でもないし、
まあ、いいかな。
この写真、フロントとリヤで全然色が違って
見えますね。実物はそんなことないです、
全体がフロントぐらいの色味ですよ。
ライトのフレームのモールドはなんとか
なったと思います。
ボディのクリア&磨きを終えたあと、
最後にメッキ塗装で塗り分けですね。
そうそう、ガイアのプレミアムミラークローム、
約2か月経っても金属光沢そのままです。
タクミより少し明るい「銀色」な感じで
タクミより隠ぺい力強い気がします。
(個人の感想です ^^;)
コスモのメッキはこれを使ってみよ。
前後のバンパーはメッキを落としただけで
ずっと放ってありました。元の下地のテロテロを
生かせるならラクだし、って思ってましたが、
よく見るとパーティングラインもあるし、
ちゃんとやり直すことにします。
ゴム部分のモールドをどうするか。。。
S30 みたいにバンパーが平面で、ゴムも板状なら
迷わず別体化して、本物のゴムを貼るんですが、
曲面の頂点に丸みを帯びたゴム・・・これは
自作は大変。できればメッキ塗料と通常塗料の
塗り分けは避けたいところですが、
塗り分けに決定。
実物にはないミゾを彫ることになっちゃいますが、
ここはクッキリさせとかないと塗り分け
できません、私。
ついでにリベットのモールドもヘツっって
おきます。
丸リベットを刺すための穴も開けて、
全体をサンディング。元のメッキ下地も
残さず研磨します。
リヤも同じく。
こうして見るとパーティングライン目立ちます。
これの発見がこんなに遅いって、目が衰えてるの
実感しますねぇ。。。悲哀。。。
はい、クッキリ。
リベット脇にある「切れ目」も彫り増しました。
メッキ塗面にマスキングするのを避けたいので、
最初にゴムの黒を塗ってしまい、メッキ塗装が
最後になるように、と考えました。
ラッカーのツヤ消し黒です。
メッキ下地のクリアを吹くので、ゴムのツヤ消しを
隠します。曲率高いし、小さい所なので、追従性
を最優先でメタルックを使います。
手持ちの残り僅かなので貴重品だけど。。。
境い目を彫ってあるので、メタルックの切り出し
は容易です。
4か所やって準備完了。
クリアコートしましょ。
これでもか、ってぐらいユズ肌にしちゃいましたが、
ゴムのツヤ消し保護は成功。
一旦マスキングを外したのは以下の理由です。
〇ユズ肌を研磨する作業で、どうせメタルック
が剝がれそう。
〇ツヤ消し黒を吹いて1日しか経ってないので、
もう一度外気にさらしておいた方が安心。
〇クリアがはみ出してないかの確認。
数日乾燥させたあとで、青キャップコンパウンド
でツルツルにして、もう一度同じマスキングして
メッキ塗装。ガイアのプレミアムミラークローム
です。頭径0.6ミリの丸リベットも刺しました。
上下分割のテールライトは外見の大きな特徴
ですよね。キットはこういう構成になってて、
作業しやすいです。ここが塗り分けだと
かなり面倒でしょ。ボディにダボ穴が開いてる
ので、仮にハメてキツくても、裏から押し出せる
ので気がラクですな。
なので、単体で4個のテールライトを塗装してから
ボディに付けられます。なんですが、クリアパーツ
は外周で接着する造りで、こんなふうに斜めに
なったり不安定。メッキ塗装したパーツを汚さずに
この不安定な接着を成功させる、ってのは見通しが
楽観過ぎ。。。
位置決め 兼 接着代を作っておいた方が無難です。
完成後によく見えちゃう側は小さなカケラで。
ちょうどこの前にリベットが来るので見えにくい
コトを祈りましょ。
死角になって目立たない側は大胆に。
安定の面一フィッティング完了♪
部屋で一人でガッツポーズ ^^;
で、アト3個やる前に、もう一度実車を観察・・・
・・・したら、なんと面一じゃない。
レンズがフレームより引っ込んでるじゃないか!
1個やった所で気づいたのは虫の知らせかな。
全部やり直しにならなくてよかった。。。
プラ棒達の位置を少し奥に付け直して、
安定の引っ込みフィッティング完了。。。
この車は少量生産で、登場後1年でホイールベース
拡張を含むマイナーチェンジしたりしてます。
その他にも細かい変更がいろいろあって、その変更
のタイミングも複雑に入り組んでるみたいです。
単に前期・後期ってだけじゃ決めつけられない。
たとえばドアハンドル、後期型にこういう形のが
あるんですが、
パーツはこう。で、実車にもこの形状のドアハンドル
のがある。実車オーナーさんのサイトで、
各部の仕様変更を詳説されてるのを見つけましたが、
○○年式から□□に変更。ただし一部△△のものもあり。
なんていう感じで、いかにも少量生産・ハンドメイドな
状態だったみたいです。なので、これらの細かい部分は
見つけた写真の中から好きなのを選ぶ、っていう
お気楽設定でいきます。
ワイパーもいろいろな写真を見つけましたが、
運転席側のみフィン付き、のコノ写真の
パターンで。キットもそうなってます。
ただし、フィンの形は実車に倣って整形。
テールライトのフレームは下拵え中で
間に合わなかったけど、それ以外のメッキ塗装
部品は準備できました。全部クリアかけて
ツルツルになってます。
ホイールキャップのセンターは「m」の
デカールを貼ります。
塗装の乾燥を待つのがイヤだったので、
その部分だけマスキングしておきました。
で、翌日デカール貼り。
ホイールキャップ完成です。
サイドのウィンカーは部品がクリアパーツじゃ
なかったので自作。これまた丸いのも四角いのも
あるみたいですが、私は四角にします。
レンズはジャンク、土台のゴム部分はプラ板
切り出しただけ。
アンテナはキットの部品を塗っただけ。
リヤフードのキーシリンダーは1ミリ径の
アルミ線の先にキットのインレット。
ヘッドライトは製作記①で準備したモノですが
バルブに見えるように、先を丸めたアルミ線を
加えました。
フィッティングを終えたテールライトも
塗装します。
あるかなきかの小さいモールドの所に
穴を開けて、頭径 0.4ミリの平リベットを
刺しました。
実車そっくりには程遠いですが、ライトが
スペースいっぱいいっぱいの大きさには
できました。
で、ライトカバーを付けるとぼんやり見え。
まあ、アラが見えにくくてヨシです。。。
ボディのクリアはいつものクレオスの缶スプレー。3層厚吹き → 3日乾燥・2000番 → 2層厚吹き。
どの車の時か忘れましたが、クリアがユズ肌になってしまい、「5台作ったら、4番目ぐらいの悪いデキ。」なんて表現した覚えがありますが、
今回は「2年に1回ぐらいの成功。」って感じです。ルーフに卓上灯が反射してますが、一応細長い蛍光灯の形が分かります。
また、頭上にある棚板のフチの直線も映りこんでるのがお分かりでしょうか?
もちろん完全平滑ではなくて、さざ波みたいに
なってはいるんですが、塗面状態がボディ全体
均一だし、さざ波も軽微なんです。
迷わずラプロス抜き。青コンパウンドからで充分
って印象です。これは気分いい♪
今度こそガッツポーズ♪
中5日乾燥させたら、カド出ししちゃいそうな
エッジを軽く保護して磨き開始。
エッジやら凹面が多くて、ポリッシャー使っても
あんまり効率よくなさそうなので手磨きします。
いつも言ってますが、テレビ見ながら何も考えずに
やれて、しかもやるだけ結果が出るので、
この作業は大好物です。。。
青キャップで3晩、仕上げの白キャップを1晩。
ピカピカつるつる完了です。
ツヤ消しのミディアムグレーに調色した
エナメルでスミ入れ。
で、いっぱいあるクローム部分の塗り分けを。
マスキングの集中を保つために、部分ごとに
進めます。
アゴ下のライン(矢印)と、アゴの内側(斜線)が
クロームなんです、この車。
次はヘッドライトカバーのフレーム。
輪郭だけじゃなくて、内側のボディ色も
カバーするので面倒です。
内側はマスキングゾルにしました。
窓枠でめんどうなのはここ。
斜線部分が段差になってて、ボディ色残しです。
曲げやすいように0.4ミリのマスキングテープを
貼りました。
Cピラー根本の加飾部分もちょこっとずつ
段差があって、1本貼りではマスキングできない
ので、ちまちまとカバーしていきます。
手間をかけた甲斐あって、窓枠の塗装は
きっちりできました。
今後の作業のジャマになりにくいパーツから
接着も始めます。
昔は窓枠の塗装が鬼門でしたが、最近はほぼミス
しなくなりました。
オトナプラモ始めてから55台目だもん。。。
作り始めた時から楽しみにしてたインレット。
センターになるキーホールの真下の「Z」から。
古いキットあるあるで、インレットが透明シートの
方に強くくっついちゃってるので、一つずつ剥がして
貼らないといけないんですよね。
順調に「ZDA」と貼って、左側へ。
はい、皆さんのご想像通り「A」が飛び去りました。
飛んだ瞬間を見てて方向も分かってたけど、
まあ見つからないコト。
完成を急いでたのでパーツ請求の時間を待てずに
箱ごと買いました。
これぞオトナ買い(違う)。
あ~嬉しい。
一箱買ってインレットしか使わないなんて
もったいないなぁ、って思ってましたが、
デカールがリニューアルされてました。
1993製では大きすぎて使えなかった
グローブボックスの「Cosmo」ロゴ。
2017版ではちゃんと貼れるサイズのモノに
なってました♪ 早速貼りましょ。
それと、ホイールセンターのロゴの青色が、
濃色に変わってて、これも使用。すでに貼ってあった
上から重ねて貼りました。
上下合体も全てのパーツの組み付けも完了。
塗装手順をあれこれ考えたバンパー、
気に入りましたよ。
テールライトも金属置き換えのマフラーも
イメージ通り♪
フロントもいい感じ。
いつもどこかしら気に入らないスジ彫りも、
今回はノーミス。全身細く均一にできました。
バンパーのリベット打ちも効果ありでしょ。
こんな角度から見ても、フロントグリルのメッシュやリーフリジットサスが雰囲気よく覗けます。ぺったんこなこの車の特長がよく分かりますね。
手をかけても完成後には見えなくなっちゃうのが
常の室内も、この車はガラスエリアが広くて
よく見えます。ガラス磨きも綺麗にできたし、
満足感高し。。。
ワイパーのフィッティングも良好。。。
で、本当ならここで製作記は終了で、完成写真撮影の至福の時間が待ってるハズなんですが、ヘッドライトカバーの所がダメダメで
がっかり。。。。。それ以外の部分に満足してるだけにあきらめられません。というワケで、予定外の製作記⑤へ続きます(T_T)/~~~
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