文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作開始してから初めての週末、
2月とは思えない暖かい晴天♪
早速サフ吹きました。
①でも言いましたが、作り始めて
1週間も経たない内にサフって、
なんて順調!!
サフ吹いたボディの様子を眺める
の大好きです。
深めたスジがキリっと見えて、
おぉ、男前やなぁ
って話しかけたい気分♪
・・・アホですね (^^;)
さて、ボディ・シャーシは別ページに回して、
②ではインテリアに取りかかります。
コチラが実車のインテリア。
黒のモノトーンと赤黒のツートンが選べるんですが、
オーナーさんはツートンが気に入られたそうです。
塗り分けるだけでもカッコよくなるとは思いますが、気に入ってこの内装を選ばれてるので、随所に走る赤いステッチを何とかしたい。
室内をのぞき込んでニヤってして欲しいなぁって思うんですよ。
← 赤色フィニッシュ〈13〉を細切りにして
貼ってみました。
あまりに細いのでミゾの底に収まらずに
ヨレて蛇行気味・・・。
そこでステッチのラインをしっかりスジボリ して赤の塗料を流し込んでみました。 →
黒の上からの赤なので発色が心配でしたが、
思いの外クッキリ♪
方針決定、アチコチ彫りまくりですね!
調子に乗って黒を点々と乗せてみましたが、これはダメでした。
彫った線の幅 0.2ミリ は 24倍したら 4.8ミリ。ハナからオーバースケールなんですが、
点々にすることで不自然さ全開です。
逆に実車のステッチの糸が1ミリ径ぐらいだとすると、÷24で0.04ミリ!!
多少太めにするとしても0.1ミリ以下。超難しい細工になると同時に、完成後にそんな細いモンが
窓越しに見えるのか?? という問題もありますよね。
ステッチじゃなくてライナーになっちゃいますが、赤一色でいくことにします。
で、バックレストの真ん中の黒いウロコ模様の所は
このデカールを貼ってごまかします。
目が一番大きいのをわざわざ購入。
今回の赤いラインは、実車ではクロスや皮革の縫い目のステッチです
から、当然カドの部分を通ります。凸の頂点にスジを彫るワケですね。
なので、写真のようにテープをガイドにして、最初はニードル〈10〉で
そぉーっと。頼りないテープに沿ってスジの足場を作る感じ。
足場ができたらBMCタガネで彫りを
深めます。
場合によりますが、今回は
0.125ミリで彫ったあと、0.2ミリで
仕上げました。
①でも触れましたが、BMCタガネが飛躍的に使いやすくなるホルダーを
購入しました。今までタガネ単体で使ってましたが、もうホルダーなし
には戻れません!
さて、ここまで進めたら、シート生地の赤い部分の織り模様が気になってきました。一度気になるとスルーするのは白旗上げるみたいでイヤ・・・
・・・・・「困った時のブルーベルさん頼み」で教えを乞いにお店にお邪魔しました。
私の第1案。
断熱シート調の金属シールです。
エクボが濃色になるように全体をグレー塗装、
で、上から赤を重ねる。
シールですから、塗った後でシートに貼ればいい。ちょっと硬質感があるのが引っかかりますが、アリかな?
これを持って、いざブルーベルホビーへ♪
ブルーベルさん案。
← たまたまお店にあったこんなのを使って、ものの5分で
(マクドナルドのナプキン)
↓ こんなのを作ってくれました。さすが引き出し多数のベテラン
モデラー!!
プラ板にナプキンをサラサラ接着剤でくっつけて、塗装・スミ入れ、です。 塗料の乾燥時間10秒ぐらい(これは乾燥時間とは呼びませんね笑 )で
スミ入れしたりしてるので、滲んで汚くなってますが原理としてはOKです。ただ素材が紙ですから、凹凸を確保したまま接着・塗装・スミ入れ、
するのは相当難易度高いです。接着後にエクボをつぶさないように塗装かぁ・・・・・マスキングもできないワケで、実現にはかなりの熟練が
必要。。。それと、いくら模型映えを計算に入れてもオーバースケール過ぎですかねぇ。
「もっと小さい凹凸のナプキンを探して市内の喫茶店制覇したらどうですか?」(ブルーベル氏談) (^^;) いやいやいや。。。
他にもトイレットペーパーなんかも使って、超手早く試作していただきました。ああでもないこうでもないとバカ話も楽しみながら、
実演・アドバイスをいただけて。本当に得難いお店&店主さんですm(_ _)m
私の第2案。
家に帰って手持ちの素材で試作続行。
接着・塗装・素材についてたくさんヒントをいただいたので、
手が動きます(^_^)
このページのタイトルにもしましたが、スケールについて。
写真右は手芸用フェルトの裏地。ファブリックの織り模様の表現としては実寸に近い質感でしょう。でもこれをシートに貼って、完成後に窓ガラス
越しで分かるか? 見えなくてもリアル追求、という方向はもちろんアリですが、場合によってはツマラナイ。一方、左はナイロンのメッシュ素材
で、明らかにオーバースケールですが、模型映えはしそうだとおもいませんか? やった甲斐があるというか・・・
というワケで、
← これを使って
こうしました。 →
オーバースケールながら、
ぎりぎりセーフかな。
網目を埋めないように、瞬着〈26〉はさらさらタイプ。
さらさらなコトを重視して新品をおろしました!
ナイロン素材に塗料が乗るように、プライマーを吹いてからサフ。
今後、塗る順番と使う塗料の種類を工夫して仕上げます。
シートはまだ手を入れる所あるんですが、一休みしてコンソール&ダッシュボードの辺りを作って行きましょう♪
実車はこう。
(シフトのみ違います。
オーナーさんのはオートマです。)
なるべく丁寧に塗り分けます。
黒の上から赤く塗ってもキレイに発色しないので、
シルバーで黒をカバーして下地にします。ラッカー筆塗り。
内装の赤は真っ赤じゃありません。気持ちピンク方向にも見えるし、ちょっと臙脂っぽくも見えます。
赤・白・茶色・黄色を混ぜて調色してみました。エナメル塗料。
ダッシュ左には目の細かいカーボンデカールを
ペダルにはキット付属デカールを貼りました。
細かい塗り分けで、息を止めて手のぷるぷるを防いでたので疲れましたが、ダッシュボードとセンターコンソール完成です♪
ステアリングは革のシボ感強調でネチネチ塗装。
これまたやり過ぎですが、「完成後&窓越し」の合言葉でおおげさに。
シフト & サイドブレーキのブーツのステッチは、シートのそれより幅を
小さくして 0.125ミリのタガネを使用。
部品が小さいので、さすがに0.2ミリは過剰ですからね。
さて、①でこのキットのデキの良さに感動してましたが、ここで 2つケチをつけたい と思います。
1つはここ。
フロントシートの後がぱっくり空洞。ここを
フタするパーツの追加なんて全然たいしたコト
ないと思うんですけど・・・
エポキシパテで埋めて、
柔らかい内にスジをつけといて、
ポケットのラインにします。
完成後にはほぼ見えません(^^;)
こんな感じに。
そして、2つめはリヤシート。
キットはシートバックとクッション部がそれぞれ1つの面になってますが、
実車は横に分割線があるんですよ。
これまたモールド入れとくぐらい、手間もコストも全くたいしたコトないでしょ!!
ドア内張やコンソール周辺の緻密で正確なモールドと釣り合わない作りに???ですね。
スジボリ用ガイドテープ〈31〉やら、
ナイロン製のマスキングテープを使って、
分割線を彫り込みます。
彫り&サンディングを終えたら、
愛用しているゲルクリーナー〈46〉で
カスを取ります。現在2瓶目を使用中。
かなり劣化してきたのでそろそろ3瓶目
をおろします。
使い始めたら手放せませんよ!
では、いよいよ内装完成までいきましょう♪
赤く塗る所をマスク、ツヤ消し黒をスプレーで塗装。
← ステアリング等と同じ色味を、今度は
ラッカー塗料で調色して筆塗りしました。
で、ステッチ部分にはエナメル塗料を
流し込みます。 →
同様に、そこら中に彫ったスジボリに、ハミだしを気にせずに
エナメル調色レッドを流し込みまくって、
ハミだしを拭き取りまくります。
今回の内装は黒色整形のパーツに赤をキレイに発色させる段取りがキモ。
ラッカーで黒
→ 赤を塗る部分を、サフまたはラッカーのシルバーで発色準備
→ エナメルで赤を上塗り
→ はみ出しを拭き取り or エナメル黒でタッチアップ
→ ツヤ消しの水性トップコートで整え
を基本にしましたが、場所によっていろいろな組み合わせ・順番を使い分けました。
※クレオスの水性トップコートは下のデカールやエナメル塗料を侵しにくいので、いろいろな塗料を使った上からカバーするのに向いてます。
ただし、ツヤ消しトップコートは乾燥後白いシミが浮くのが難点ですけど。
シートベルトのバックルをプラ板からデッチあげます。
オレンジがかった赤に調色したラッカー塗料を塗ってから、
エナメルのツヤ消し黒を重ねて、最後に拭き取れば出来上がり。
フロアカーペットは、ツヤ消しグレーのねちねち塗装。
できた できた♪♪
完全に自己満足ですが、随所のステッチが嬉しい。
そうそう、キットのMTをATにプチ改造。
シフトレバー横にシフトポジションのインジケーターを
加えときました。手持ちのジャンクデカールです。
このページのテーマ、オーバースケールな表現です
が、完成後に見えにくいのがお約束の室内に
「やった」感が残る仕上がりになったかな (^_^)
製作記③はシャーシの製作を紹介します、乞うご期待!!