文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に

                   緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.

MAZDA 787B製作記 ⑦ 調色&組み立て

やっと製作記の最後のページになりました。まずはボディーの仕上げなんですが、あちこちにタッチアップの必要な箇所があります。

 

グリーンのデカールが端っこで寸法が足らないので、クリヤコート&研ぎ出しの前にそこをタッチアップしなくてはなりません。

 

拡大します
拡大します

いつも製作のコーチをしていただいている

ブルーベルさんに教わって上の3色を準備。

近似色のルマングリーンに「色の元」である

純色のブルー&黄色を混ぜて調色する

ワケです。

緑を調色するんだから、黄色と青を混ぜれば

できると単純に考えてたんですが、例えば

通常の塗料の青には「白」が混ざってたりする

ので、青みを加えたつもりが、同時に白みも

加えてしまう。だから「純色」の塗料を混ぜる

ことで調色する、という理屈と教えていただき

ました。

 

 

ところがいくら試しても色味が濁ってしまい、

ウグイス色っぽくなってしまいます。

 

百均パレットでいろんな混ぜ方を試して、

せいいっぱい近づけたつもりでも、こんなに

違っちゃいます(T_T)


再度お店にお邪魔して相談。

 

今度は作りたい色より一段青みの強いデイトナグリーン

 

に黄色みを加える作戦で再挑戦!

 

 

 

  うまくいきました → → → → → → → →


タッチアップができたので

 

クリアコート。

 

 

 

この段差消すのエライことです。→

 

何せ、緑+白点線+ロゴ の

 

デカール3枚重ねですもん!


なので、4回吹き重ねた所で一度

 

1500番で研ぎました。

 

右のように段差が残るぐらいで研磨を

 

やめて、再度2回吹き重ね。

 

 

 


 

仕上げの研ぎをする前にここでじっくり乾燥期間を取ります。 待ってる間に小物を作りましょう!

 

 

バックミラーです。

 

なぜか黒線辺りにフチのモールドがありません。

 

実車写真を見てもぐるりとフチがあって、

 

その内側に鏡がはまっているようなんですが・・・。

 

パテでフチを追加します。  →


 

 

削って成形して、

 

 

洋白板をミラーの形に切り出して、

 

 

表面を磨いて鏡面にして出来上がり!




エッチングとホイールを留めるビスを塗装します。

 

まずはメタルプライマーを塗布します。

 

小さな(面積の狭い)パーツなので筆塗り。

 

一日乾燥させて・・・


ビスは真ん中をツヤ消し黒で、

燃料注入口は周囲のリングをガンメタ・内側は半ツヤ黒で、

牽引フックは赤で塗って・・・

 

 

はみ出しを拭き取って出来上がり♪



続いてヘッドライト周辺の細工です。これが実車の様子。

 

 

     ライトカバーのフチはグリーンで内側から塗装されてるように見えます。

 

     ヘッドライトはキラキラの反射で結構深いお椀状ですね。

 

 

ライトカバーはコンパウンドで磨いて小キズをとり、スッキリ透明にします。

 


フチのグリーンはデカールもありましたが、調色がうまくいったので

 

塗装にしました。ウラ(写真左)から筆塗りです。

 

オモテ(写真右)から見たらキレイに仕上がります。

ウィンカーはキットのパーツが小さ過ぎたので、ガンプラのディテールアップパーツの丸いヤツ

 

を流用しました。

 

 

灯火類はウラからシルバーを塗って光を拾うようにします。    同様の塗装をするこれら →

 

をまとめて塗りました。


さて、問題はヘッドライトのパーツ。

 

 

お椀の深さが足りず扁平ですし、フチの部分の幅が広すぎて、上の実車のヘッドライトとは

 

かなり雰囲気が違っています。ちょっとこのままではガマンできません。

 

顔の部分ですから目立つでしょうしねぇ!!

で、どうしようかなぁってジャンクを漁ったらちょうどいいのを発見♪ アオシマのジャパンに入っていたオマケパーツ、GT-EXのリヤです。

 

ヘッドライトのレンズがぴったりのサイズで、4つある! こんな都合のいいジャンクが手元で見つかるのも珍しいです(^_^)



削って削って成形完了。 ちょうどいいお椀具合ですね。

バルブは志賀針〈24〉の2号。

持ち手を兼ねるために先に突き刺してから

ブラシでタクミのメッキ調塗料〈19〉

塗布しました。

実車写真に倣ってサイドにも

細く塗料を回り込ませました。

 


  

 

これで、各パーツの細工やら塗装はほぼ終了しました。 あとはボディーの研ぎ出し仕上げ&組み立て、という最終工程を残すのみです。

 

で、今回は研ぎ出しのために購入したこんな道具を使ってみます!

                                   

 

 

スジボリ堂のポリッシャー 

 

浦和工業製のルーター〈52・53〉です。

 

 

 

 

目の粗さの違う3種類のスポンジに、それぞれの工程に

 

合うコンパウンドをつけて磨くワケですね。

 

スジボリ堂が液体のコンパウンドも販売してるんですが、

 

使い慣れたタミヤのモノを使うコトにして試してみます。

 

で、いろいろ考えたり試したりした結論は

 

2000番のペーパー → ラプロス♯6000 → ポリッシャー・タミヤ青キャップ → ポリッシャー・タミヤ白キャップ。

 

この順番を決めるために、各社のコンパウンドの粒子の細かさについて調べてみました。ここにまとめましたので、興味のある方はご覧ください。

 

 

 

こんな風に使います。ルーターは正逆回転を切り替えできるので

 

場所によって具合のいい方向に回転させます。

 

 

また、ボディー後の「55」が半分切れている部分のような

 

強度のない場所でも軽く押し当てるだけでいいので、破損の心配

 

がありません。もちろん手は全然疲れません!

 

 

 

 

この作業は、あられの入っていた缶の中でやることにしましたが、

 

試しに液体のコンパウンドを使ってみたら、どえらく飛び散りました(^^;)

 

 

 

やっぱりタミヤの練りコンパウンドがいいようです。練りでもたくさんつけすぎると

 

飛び散りますが、たいしたコトにはなりません。

← こんな感じのゆず肌状態から始めて

 

 

 

 

                 こう →

 

 なるまで、めちゃくちゃ早くてラクでした。

 

 高い買い物でしたが、買ってよかった♪♪


 

 

 

       研ぎ出しが済んだので、ダッシュボード&窓枠を塗装。

 

 

       デカールを持ってかれないよう慎重にマスキングして、

 

 

       はみ出しのリスクにびびってエナメル塗料をエアブラシ塗装です。

続いてスミ入れ

 

    ボディーのオレンジの部分には茶色、

 

    グリーンの部分には黒を少量混ぜたグリーンの

 

    エナメル塗料でスミ入れしました。どちらも

 

    少しフラットベースも混ぜてます。


この期に及んで小細工を1つ。

 

ボディーサイドのの吸気ダクトがガランドウで

 

不細工な気がしてきたので、1ミリ角プラ棒

 

でこんなのを作りました。


 

 

こうします。

 

 

もちろん、ツヤ消し黒で塗装してから接着。


 

最後に外装パーツをどんどん付けて

 

いきます。

 

これらはリベットを刺して

 

ウラから瞬着。


カウルのフックは0.3ミリのワイヤー

 

で輪を作って差し込み、リベットも

 

アチコチに突き刺します。

 

アンテナやバックミラー等の

 

引っかけやすいパーツは

 

最後の最後にします。

 

(右写真は置いただけで未接着)


 

今回はエンジン周辺をがんばったので、

完成後はリヤカウルをハズした状態で

飾りたい。

 

そこでリヤカウルは真鍮線&パイプで

ステーをでっちあげて固定します。

 

固定後の高さはボディーとちょうどに

合わせました。


 

 

上下合体を終えたボディーもベースに固定。今回はリヤカウルを後に置くために、アオシマのトラック模型用の細長いケースを使用します。

 

床面にはカーボン調シートを貼り付けました。久しぶりにカーショップにカッティングシートを選びに行ったんですが、なんと切り売りのが

 

売り場から消滅!! 筒状でパッケージされているのがあったので購入しましたが割高です。立体感のあるいい感じのではありますけど・・・

アト接着するパーツは写真の5つ。フロントガラスが未接着なのは瞬着の曇りを警戒してのことです。上下合体の際に瞬着のノズルをフロントから

 

室内につっこんでアッパーボディーとサイドシルの継ぎ目に内側から流し込みました。もう大丈夫なようですが、万一白化が起こった時に拭き取れる

 

ようにフロントガラスの接着は待機中なワケです。固定することでベースを持って作業出来て、持ちやすいというのも計算してます。

 

 (そうそう、ウィングも置いただけです。これもガラス接着のヤマを越えてからくっつけます)

 

 

 

フロントガラスを接着後、このエッチングをガラスと窓枠にまたいで接着します。

 

接着剤のはみ出しの怖い工程が残ってて油断ができないので、じっくり時間を取って

 

慎重に! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   完成!!

 

 

 

  今まででで一番

 

 

  苦しくて長い製作

 

 

  でした、感無量!

 

     製作記は以上です。         完成写真もまとめましたので、よろしければご覧下さい(^_^)

                    ↓

                                                                                                                           

                    ↓

 

                    ↓

                787B⑧ 完成画像へ          製作記&作品画像 トップへ