文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
やっと製作記の最後のページになりました。まずはボディーの仕上げなんですが、あちこちにタッチアップの必要な箇所があります。
グリーンのデカールが端っこで寸法が足らないので、クリヤコート&研ぎ出しの前にそこをタッチアップしなくてはなりません。
緑を調色するんだから、黄色と青を混ぜれば
できると単純に考えてたんですが、例えば
通常の塗料の青には「白」が混ざってたりする
ので、青みを加えたつもりが、同時に白みも
加えてしまう。だから「純色」の塗料を混ぜる
ことで調色する、という理屈と教えていただき
ました。
ところがいくら試しても色味が濁ってしまい、
ウグイス色っぽくなってしまいます。
百均パレットでいろんな混ぜ方を試して、
せいいっぱい近づけたつもりでも、こんなに
違っちゃいます(T_T)
再度お店にお邪魔して相談。
今度は作りたい色より一段青みの強いデイトナグリーン
に黄色みを加える作戦で再挑戦!
うまくいきました → → → → → → → →
タッチアップができたので
クリアコート。
この段差消すのエライことです。→
何せ、緑+白点線+ロゴ の
デカール3枚重ねですもん!
なので、4回吹き重ねた所で一度
1500番で研ぎました。
右のように段差が残るぐらいで研磨を
やめて、再度2回吹き重ね。
仕上げの研ぎをする前にここでじっくり乾燥期間を取ります。 待ってる間に小物を作りましょう!
バックミラーです。
なぜか黒線辺りにフチのモールドがありません。
実車写真を見てもぐるりとフチがあって、
その内側に鏡がはまっているようなんですが・・・。
パテでフチを追加します。 →
削って成形して、
洋白板をミラーの形に切り出して、
表面を磨いて鏡面にして出来上がり!
エッチングとホイールを留めるビスを塗装します。
まずはメタルプライマーを塗布します。
小さな(面積の狭い)パーツなので筆塗り。
一日乾燥させて・・・
ビスは真ん中をツヤ消し黒で、
燃料注入口は周囲のリングをガンメタ・内側は半ツヤ黒で、
牽引フックは赤で塗って・・・
はみ出しを拭き取って出来上がり♪
続いてヘッドライト周辺の細工です。これが実車の様子。
ライトカバーのフチはグリーンで内側から塗装されてるように見えます。
ヘッドライトはキラキラの反射で結構深いお椀状ですね。
ライトカバーはコンパウンドで磨いて小キズをとり、スッキリ透明にします。
フチのグリーンはデカールもありましたが、調色がうまくいったので
塗装にしました。ウラ(写真左)から筆塗りです。
オモテ(写真右)から見たらキレイに仕上がります。
ウィンカーはキットのパーツが小さ過ぎたので、ガンプラのディテールアップパーツの丸いヤツ
を流用しました。
灯火類はウラからシルバーを塗って光を拾うようにします。 同様の塗装をするこれら →
をまとめて塗りました。
さて、問題はヘッドライトのパーツ。
お椀の深さが足りず扁平ですし、フチの部分の幅が広すぎて、上の実車のヘッドライトとは
かなり雰囲気が違っています。ちょっとこのままではガマンできません。
顔の部分ですから目立つでしょうしねぇ!!
で、どうしようかなぁってジャンクを漁ったらちょうどいいのを発見♪ アオシマのジャパンに入っていたオマケパーツ、GT-EXのリヤです。
ヘッドライトのレンズがぴったりのサイズで、4つある! こんな都合のいいジャンクが手元で見つかるのも珍しいです(^_^)
削って削って成形完了。 ちょうどいいお椀具合ですね。
バルブは志賀針〈24〉の2号。
持ち手を兼ねるために先に突き刺してから
ブラシでタクミのメッキ調塗料〈19〉を
塗布しました。
実車写真に倣ってサイドにも
細く塗料を回り込ませました。
これで、各パーツの細工やら塗装はほぼ終了しました。 あとはボディーの研ぎ出し仕上げ&組み立て、という最終工程を残すのみです。
で、今回は研ぎ出しのために購入したこんな道具を使ってみます!
スジボリ堂のポリッシャー と
浦和工業製のルーター〈52・53〉です。
目の粗さの違う3種類のスポンジに、それぞれの工程に
合うコンパウンドをつけて磨くワケですね。
スジボリ堂が液体のコンパウンドも販売してるんですが、
使い慣れたタミヤのモノを使うコトにして試してみます。
で、いろいろ考えたり試したりした結論は
2000番のペーパー → ラプロス♯6000 → ポリッシャー・タミヤ青キャップ → ポリッシャー・タミヤ白キャップ。
この順番を決めるために、各社のコンパウンドの粒子の細かさについて調べてみました。ここにまとめましたので、興味のある方はご覧ください。
こんな風に使います。ルーターは正逆回転を切り替えできるので
場所によって具合のいい方向に回転させます。
また、ボディー後の「55」が半分切れている部分のような
強度のない場所でも軽く押し当てるだけでいいので、破損の心配
がありません。もちろん手は全然疲れません!
この作業は、あられの入っていた缶の中でやることにしましたが、
試しに液体のコンパウンドを使ってみたら、どえらく飛び散りました(^^;)
やっぱりタミヤの練りコンパウンドがいいようです。練りでもたくさんつけすぎると
飛び散りますが、たいしたコトにはなりません。
← こんな感じのゆず肌状態から始めて
こう →
なるまで、めちゃくちゃ早くてラクでした。
高い買い物でしたが、買ってよかった♪♪
研ぎ出しが済んだので、ダッシュボード&窓枠を塗装。
デカールを持ってかれないよう慎重にマスキングして、
はみ出しのリスクにびびってエナメル塗料をエアブラシ塗装です。
続いてスミ入れ。
ボディーのオレンジの部分には茶色、
グリーンの部分には黒を少量混ぜたグリーンの
エナメル塗料でスミ入れしました。どちらも
少しフラットベースも混ぜてます。
この期に及んで小細工を1つ。
ボディーサイドのの吸気ダクトがガランドウで
不細工な気がしてきたので、1ミリ角プラ棒
でこんなのを作りました。
こうします。
もちろん、ツヤ消し黒で塗装してから接着。
最後に外装パーツをどんどん付けて
いきます。
これらはリベットを刺して
ウラから瞬着。
カウルのフックは0.3ミリのワイヤー
で輪を作って差し込み、リベットも
アチコチに突き刺します。
アンテナやバックミラー等の
引っかけやすいパーツは
最後の最後にします。
(右写真は置いただけで未接着)
今回はエンジン周辺をがんばったので、
完成後はリヤカウルをハズした状態で
飾りたい。
そこでリヤカウルは真鍮線&パイプで
ステーをでっちあげて固定します。
固定後の高さはボディーとちょうどに
合わせました。
上下合体を終えたボディーもベースに固定。今回はリヤカウルを後に置くために、アオシマのトラック模型用の細長いケースを使用します。
床面にはカーボン調シートを貼り付けました。久しぶりにカーショップにカッティングシートを選びに行ったんですが、なんと切り売りのが
売り場から消滅!! 筒状でパッケージされているのがあったので購入しましたが割高です。立体感のあるいい感じのではありますけど・・・
アト接着するパーツは写真の5つ。フロントガラスが未接着なのは瞬着の曇りを警戒してのことです。上下合体の際に瞬着のノズルをフロントから
室内につっこんでアッパーボディーとサイドシルの継ぎ目に内側から流し込みました。もう大丈夫なようですが、万一白化が起こった時に拭き取れる
ようにフロントガラスの接着は待機中なワケです。固定することでベースを持って作業出来て、持ちやすいというのも計算してます。
(そうそう、ウィングも置いただけです。これもガラス接着のヤマを越えてからくっつけます)
フロントガラスを接着後、このエッチングをガラスと窓枠にまたいで接着します。
接着剤のはみ出しの怖い工程が残ってて油断ができないので、じっくり時間を取って
慎重に!
完成!!
今まででで一番
苦しくて長い製作
でした、感無量!
製作記は以上です。 完成写真もまとめましたので、よろしければご覧下さい(^_^)
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