文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作記の④では、内外装の小物パーツを仕上げていきます。当たり前のように注力して丁寧な作業になるボディーに比べ、小物はやっつけ仕事・
雑な作業になりがちです。完成を目指して気持ちは逸りますが、グッとこらえて面倒な工程を踏むと、完成後の自分の満足度が全然違いますよね!
タイトルはそういう意味です。「面倒なコトする割にたいしたデキじゃないね」って? あたたかい目で見てやってくださいな(^_^)
小物にかかる前にボディーのツヤだしを。今回はスプレー塗装がうまくいって、ゆず肌は最小限です。左の写真の○の中が分かりやすいですが、
2000番は必要ない感じ。ラプロスのグレー(4000番相当)で右の写真のように均しました。
愛用のルーター〈53〉にポリッシャー〈52〉をセットして、
まずはタミヤコンパウンド〈2〉の青キャップ、続いて
白キャップで磨きます。
磨いたボディーにテレビの画面を映りこませてツヤを確認
することが多いです。出演者のネクタイの柄まで見えたら
OKとか(^_^)
この写真にはコンパウンドのチューブを映してみました。
満足♪♪
ただし、このアト
窓枠・リヤパネル・
ラジエターなど、
マスキング&塗装の
作業が控えてます。
では、いよいよ急がば回れなパーツに取りかかりましょう!!
まずはシートベルト。素材は白でしたがライトグレーに塗りました。前作のブラックバードが 赤ベルト に 黄色のSabelt ロゴだったので、雰囲気を
変えることにしたんです。で、ライトグレー に 紺色のsparco ロゴ。内装が真っ黒なのでこういう淡色が映えるかな、とも考えました。
ベルトの弛み、重なり、長さ、の調整が面倒でした。
作業は、「シートに瞬着点付けでベルトを配置」・「シート自体をシャーシに接着」・「アンカーボルトにベルトを引っ張ってきて引っかける」
という3つの同時進行。ややこしそうでしょ?
ステアリングホイールは筆塗りでやっつけ! と塗ったら、ひどいデキに(T_T) 結局一度塗装を拭き取ってマスキングしました。
このページのタイトルが浮かんだのはこの時です・・・。
塗装を拭き取ったところ。 塗り分けのジャマになるボスを削り落として プラ板で適当に再現しました。
ステアリングコラムは、ウィンカーとワイパーのレバーは落としてしまい、
真鍮線とパテで再現しました。
1ミリの細切りマスキングテープを、さらに細切り(0.4ミリ見当)にして
こういう面倒くさいマスキングを施して
面倒でも満足な結果になると報われます(^_^)
というワケで内装完成♪
ステアリングのボス、
こうなりました。
シフトブーツや
サイドブレーキのレバー
はパーティングライン消し
が超面倒でした!
前後バンパーはメッキ調塗装までできてます。
で、マンガをめくってみると、これだけでは
ないような・・・・・
実車の資料を探すと、こういうコトでした。前後とも、横から回り込むようにラバーが貼られてるんですね。厚みは1㎝ぐらいでしょうか。
昔、ラリー車を作った時に、マッドガードの自作用のゴムシートが入っていたコトがありました。
余った分を取っておいて、ゴム素材がいる時はそれをチマチマ使ってたんですが、尽きてしまいました。
以前からホームセンターでゴムのシートは気をつけて見ていたんですが、厚みが最低1ミリ・・・・・。
で、今回久しぶりにホームセンターに行ってみたらありました!! 0.5ミリ厚。
0.5×24=12ミリ厚。違和感ないサイズですね。いいモン見つけた(^_^)
バンパーの形状に合うように、フロント用は1.5ミリ幅、
リヤ用は1ミリ幅に切り出して・・・
端から少しずつ瞬着で貼り付けました。
ちょっとしたディテールアップですが、
それらしくなると思いませんか?
続いてスミ入れを2つ。
まずは「Z」のエンブレム。
フロント&リヤクォーターピラー両側の3か所につきます。厚過ぎるので薄く削って、メッキは活かしたままセミグロスの黒を筆で流し入れます。
乾いてからフィニッシュマスター〈29〉に溶剤をつけて慎重に拭き取り
ます。前もってメタルプライマーを塗ってあるので、凹部に残った塗料
はしっかり食いついてますよ。
もう一つのスミ入れはフロントのインタークーラー。
メタルシルバー → クリアコート → エナメル黒 → 拭き取り です。
急がば回れ(^^;) (クドイですね、もう言いません)
ナンバープレートのパーツって赤だの黒だの、
「白く」なりにくい成形色のことも多いですよね。
私は ①成形色隠蔽のためのシルバー → ②白サフ
→ ③デカール → ④クリア の手順にするコトが
多いです。 (写真は②と③の様子)
半ツヤのクリアーでコートしました。
左側の都道府県封印は手元にあったメタルインレットがジャストサイズ。
右側のボルトの頭は細筆の先にシルバーの塗料をつけておいて、ちょんと
置きました。直径0.2ミリぐらい。
何度か練習してから息を止めて本番! うまく丸くなってくれました(^_^)
虫ピンやリベットを使うよりラク、今後はこの方法を多用しそうです!
ドアミラーの細工を忘れてました。
軸打ちして、一発勝負でボディーに穴開け。
ツヤ出しまで終えたボディーにピンバイスは心臓に悪いです。
うまくいってよかった♪
真鍮線は塗装の持ち手に
するのでしばらく長いまま。
最後に切ります。
このページの最後は足回りの完成までの紹介です。
ワタナベのホイールでよく見る、黒っぽいブロンズに
塗装しました。タミヤアクリルのブロンズ と
ガンメタルを、おおよそ2:1のブレンドです。
(写真にうまく色が表現できません。右の集合写真の
方が色味分かるかも。拡大してみてください。)
すごいバリをデカールハサミで切り落として
320番の上でゴシゴシして一皮剥きました。
少しタイヤが本物っぽくなるでしょ?
ブレーキディスクとホイールナットはエナメルのクロムシルバーを筆塗りです。
相変わらずホイールの色が写真に出ませんが、色味もザラザラ質感も自分では
とても気に入りましたよ!
(ブルーベルさん、調色・希釈のコーチありがとうございました)
タイヤ/ホイールをシャーシに組み付けました。
取り付け部分には、かなりの遊びというかガタつきが
あるので、慎重に位置決めして接着固定。
フロントは少しハの字、リヤはストンとまっすぐに
セットしました♪
4輪ともきっちりツライチになってにんまりです。
あー嬉し(^_^)
次回製作記⑤では、クリヤパーツの仕上げとボディーの追加塗装の様子を紹介して、完成までいきます。やっとゴールが見えてきました。