文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
今まで20数台のカーモデルを作って、車高もちょうどよくてタイヤとボディー(フェンダー)の位置関係もばっちり、というキットは半分ぐらいでしょうか?
中には「お前は今からサファリラリーに行くんかぁ!!」みたいな腰高状態だったり、シャーシにタイヤをはめてボディーをかぶせたら、
めちゃくちゃハミ出て「お前は30年前の暴走族かぁ!!」みたいなこともあります。
今回のコブラも・・・。
さらに、広げた穴のもとの位置に当たる辺りをおおまかにエポキシパテで塞ぎます。
中心からずれた軸受け穴、が開いた状態になったワケです。 4輪すべてズレ方が違うので、パーツ番号を書いて
区別できるようにしておきます。こんな時はガンダムマーカー〈8〉の細いヤツが便利です。
いよいよ最終調整をするために、車高に影響しそうな部分をすべて仮組み!
(ボディーとシャーシだけで作業して、OK!と思っても、後になってインテリアやガラスパーツを
組み込むときちんと収まらないことも多いからです。クローズドボディーの車の場合は
ダッシュボードも要注意ですよ。)
まずはインテリアパーツをボディー内側に仮止めします。
シートの後の隔壁とボディーにスキマがあって、完成後に気になりそうだったので、
カマボコ型に切ったプラ板で目隠しします(写真手前)
このキット、シャーシとボディーの合体は、リヤはきちんとジョイント部がありますが、フロントは曖昧で、組み立ての最後の仕上げの時に
苦労しそうです。
エンジンは車体に組み込まずに別にディスプレイする予定ですので、フロント部分にはガランとしたスペースがたっぷり!
で、あーでもない、こーでもないと考えて、このように上下合体の工夫をしました。
3ミリ角のプラ棒を2本重ねて穴を3カ所開けて→1本はシャーシにがっちり接着→0.8ミリの真鍮線を通して
→ちょうどいい車高になる所までもう1本を上にスライド→この時点で「プラ棒と真鍮線のみ」を接着、
という手順です。(右の画像の、上に突き出た真鍮線はもちろん切り落とします)
ボディーと上のプラ棒の接着は組み立ての最後にするわけですね(^_^)
左右の傾きを微調整しながら車高を決められます。
行き当たりばったりの思いつきでしたが、うまくいきました ♪
最後にこのように、タイヤがちょうどいい位置になるように、マスキングテープ〈17〉やらなんやらで固定して、
光硬化パテ〈35〉を車軸と取り付け穴のスキマに詰めて調整作業完了です。
光硬化パテは他のパテよりはプラスチックへの食いつきが弱いので、硬化後にグリグリってやったらはずれ
ます。 こんな場合「グリグリ」するには強度が心配、だったらマスキングジェルを塗っておけばOKです。
後から・・・
思い通りの位置に納まりました!
この調整作業には2時間×10日ぐらいかかりました。特にフロントの、プラ棒と真鍮線で車高を
決める工夫は考えつくまで試行錯誤の連続だったもので・・・。でも苦労の甲斐はあった!!
完成画像でもこの調整の成果をご覧くださいね。
タイヤマークを使ったのは今回が初めてです。模型店めぐりをしていた時に見つけて、「いつかアメ車作るかも」と買ってあったものです。
調子に乗って貼ってしまってから、調整などでタイヤを触りまくることに気がつきました。こういう段取りの悪さが ‘ 転倒虫 ’ なところですね。
案の定、調整作業中に一カ所はがれました。さいわい、タッチアップでなんとかなりましたが・・・