文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
ボディの仕上げと並行して小物を作って行きます。まず、室内で唯一残してるダッシュボードから。
セミグロスの黒を根気よく砂吹き
してシボの質感を表現します。
毎度のやり方ですが、今回はうまく
いきました。
エアコン吹き出し口のルーバーもセミグロスで塗って・・・
メーターのデカールを貼って、ジェルクリアで
コート。
右の写真は中央の大1つ、小2つだけジェルクリア
を入れた所です。
ガラス入れ完了。
512 タイプのステアリングホイールは、
製作記③で 365化するためにスポークを
削り込んでました。
丁寧にサンディングして、一度サフ吹き。
いつも「室内だから」と手抜きして、
イマイチになってしまうので、今回は丁寧を
心がけます。
コラムに付くレバーはアルミ線の先にパテを盛っておいてから整形。実車のレバーが、ヘラ型&丸い頭なので倣います。
スポークと一緒に削り落としちゃったボスの部分はプラ板の円盤とフェラーリマークのステッカー(これも製作記③で紹介)で作ります。
シルバーリーフを吹いてからコラムに接着。
黒の塗り分けがまだですが、筆塗りのためマスキングしないので、
持ちやすさ優先で先にくっつけました。
皮革部分の表現もいつものやり方。
濃いめのエナメル塗料を筆でトントンと叩くように盛りつけて
シボ表現です。
ボスのパーツを付けて完成。
ボス周辺のナットの表現はゴメンナサイにしました。。。
ダッシュボード完成です。
インテリアはこうなりました。
いい感じになってヤル気アップ♪
では灯火類にいきましょう。こちらは実車画像。
片側3連のテールライト。周囲を囲むクロームの加飾を工夫しなくちゃ。
後退灯はマフラーエンドの横。クロームのベースの上に、一回り小さいクリアレンズが
付く構造です。
キットの後退灯はバンパー裏側からはめる
メッキ部品。
クリアパーツなしで、メッキパーツでのレンズ表現
です。ここだけ急に古いアメプラみたいな仕様
ですねぇ。512 にはない部品なので(512 では後退灯は
テールレンズの真ん中に組み込まれてます)、追加部品の
手抜きですかね?
ジャンクから大きさの近いレンズを探してきて、
小さく薄く削ります。(下が削った後)
ベース部分は洋白板からの切り出しです。
元の部品をくっつけただけよりは
マシですよね?
6連のテールレンズは着色済みクリアパーツ。
クリアレッド・クリアオレンジを塗るのって
地味にめんどくさいので、着色済みなのは
かなり嬉しい♪
で、クロームの加飾です。ミラーフィニッシュを
巻き付けるだけなら簡単なんですが、この加飾って
結構厚みあるんですよねぇ(上の実車画像参照)。
厚みの表現のためにアルミテープを使うコトに
しました。
どうでしょう?
かなり実車の雰囲気に近づいたかと。。。
アルミテープの切り出し幅は0.7ミリぐらいでしょうか。
切断面をギザつかないように切るの、ちょっと面倒。
また、レンズのパーツが少しテーパーがかかってる(円柱じゃなくて円錐
なんです。型から抜くための傾斜でしょうね)ので、実は貼るのも少々
難しいんです。レンズ1つに付き失敗1回、って感じで6個やりました。
ボディに組み込んでみました。
512 にはない加飾なので、365 らしさを表現するためには
やってよかったですね。
アルミテープの厚みも
効いてると
思うんですが・・・。
お次は、フロントフェンダーにつくウィンカーの実車画像です。フェラーリでおなじみの小さな丸いレンズですが、
ベースにちょこっとクロームの部分があるんですね。
部品は小さな小さなクリアパーツ。
これまたオレンジで着色済みなのはいいんですが、なぜかダボが四角い。
裏をシルバーで塗ってから、
ボディにはめてみたら、予想通り四角く透けて見えます。
初期の仮り組みの時にフィッティングは確認したん
ですが、この見え方はチェックしてませんでした。
中途半端だなぁ、我ながら。。。
虫ピンの頭をクリアオレンジの塗料に漬けて自作
しました。これまたテスタロッサの時と同じ。
ベースのクロームは、ジュラルミンフィニッシュ
の細切りを巻き付けただけです。
灯火の最後はBBの外見の大きな特徴でもあるウィンカーカバーの細工です。オレンジ のと 白(無着色・曇りガラス調)のとがあって、どちらも
カッコこいいですよね。子どもの頃のスーパーカーショーで見て、白のカッコよさが刷り込まれてますが、オレンジもBBらしい姿。
今作はオレンジで作るつもりだったんですが、少年時代の刷り込みには抗いがたく、やっぱり白にしたくなってきました (^^;)
ちなみに色の違いは仕向け地の違い。イタリア国内向けは白なんですね。ウィンカーカバー&ナンバープレートをイタリア仕様で統一することに
決めましょう♪
実車はこんな感じ。
中身はうっすら形状がうかがえるかな?ってぐらいです。
見る角度・光の当たり方によっては、オレンジ色のバルブがかすかに
見えます。(矢印の所)
またまた旧作くんに登場してもらいます。
曇りガラスにするためにツヤ消しクリアを
吹いてるんですが、かなりあからさまに
中身が見えちゃってますねぇ。
当時はこれ以上はなすすべなかった。。。
ではどうするか、検討開始。
透明プラ板にツヤ消しクリアを吹けば、ちゃんと曇りガラスに
なります。向こう側、全然見えません。
でも、対象物に接近するとばっちり見えてしまう。
旧作はこの状態なワケです。
虫ピンバルブを加えてディテールアップを企てても、
これでは実車の様子とかけ離れてしまいます。
ツヤ消しクリアを重ね吹きしても、「不透明度」がどんどん増す、ってコトもない。
というワケで結論。カバーの不透明はツヤ消しクリアのレベルで打ち止めなので、中身の形状を変えてはっきり見えないように工夫しよう!
まず、三日月型の段差のラインの修正を。実車の三日月ラインはキットの部品よりかなり奥まってるので、修正します。
実車の三日月ラインはこれぐらいでしょうか。
ダボ穴を生かしつつ、このラインまで削るコトに
します。
(ダボがぴったり合うのでそのまま使いたいんですよ。)
裏側はこんな形状なので、削ったら底が抜けます。
前もってパテで補って底抜け防止しておきましょう。
ルーターで削り込んでからサンディングして
整えました(左側)。
パーツの前端も薄く削ってます。
(=その分、カバーから離れてくれますよね)
底抜け防止策が効きました (^^;)
で、さらにボンヤリした見え方に
なるように、三日月段差の稜線を
なだらかに削ります。
これでカバー越しにぼやけて見えて
くれるといいんですが。。。
元の状態に比べれば、かなり「あからさま感」は減らせた。三日月ラインも実車の位置に近づいたと思います。
ハウジングのパーツをフラットアルミで塗って
組んでみました。
こういう角度から見れば、中身はぼんやり。
狙った感じに近づきました。
が、上から覗きこむと、まだ段差が目立ちます。
さらになだらかになるように削ります。
ぼんやり感アップを狙って、塗色はフラットアルミに白を加えました。
細工はこの辺りで限度かな、って思います。
カバー部品の縦ミゾのモールドの影が映っちゃうのがイヤですが、
これもあきらめですねぇ。。。
うーん、満足度低し。。。
最終的に、フラットアルミに
どんどんフラットホワイトを足して
いって、ほとんど白みたいな色で
塗りました。光を反射しにくいよう
にツヤ消しクリアも。
ウィンカーのバルブは、
クリアオレンジにたっぷりクリアを
混ぜて、色味を弱くして。
こんな感じです。前方から見ればほとんど中の様子が分からなくて、上の方から見ると少し形状やバルブが分かる、っていう状態。
まあまあ実車の様子に近いモノになったかな・・・ぐらい。中身をツヤ消しにした効果でしょうか、縦ミゾの影も目立たなくなったような気が。
さて、フィッティングばっちりで嬉しいガラスの部品ですが、フロントのモールドが
ちょっと困ったモンなんです。
内側に、両サイドと上が繋がったコの字にモールドが施されてます。
一段盛り上がった凸モールドで、表面はザラザラ処理されてます。
実物はこう。
ハチマキ部分にブルーグレーのサンシェード、
境目はグラデーションですね。
両サイドはAピラーにくっついてて、こちらは
真っ黒。
コの字につながってるワケじゃないんです。
室内から見るとこうです。
サンシェードはグレーじゃなくて、
青みを帯びてるの分かります。
Aピラーは黒ですな。
きっちり直すなら、綺麗に平らになるようにモールドを削り落として、研磨しまくってキズを消してから塗装、でしょう。でも、完全に綺麗な面が
できるまで研磨する手間を考えると、かなりぞっとします。シンド過ぎる。塗装を2段階に分けてごまかすコトにします。
まずはクリアブルーをハチマキ部分に塗布。
せっかくブラシで吹くので、グラデーションをやりたいですが、
モールドの境目がきっちり直線で出ちゃってるのでムダ。
境目通りにマスキングして塗りました。
続いて、Aピラーとの接触部分を黒で筆塗り。
こちらもモールドの境目でマスキングしました。
ガラスの下端を黒く塗ったのは、完成後にこの部分を光が通って、
変な見え方になることの予防です。
クリアパーツって、こういう断面のせいで変な見え方になるコト
あるでしょ。
ハチマキが透き通り過ぎ&青過ぎ
ですが、ボディにはめたら
マシかも、って願いつつ
仮り組みしてみました。
やはりちょっと薄い。
実車の印象と差が大きいです。
デカール入れのケースから、10年以上ぶりに
コレを引っ張り出してきました。
トラック模型用のサンシェードデカール。
実は、最初からコレを貼りたかったんですが、
ザラザラモールドだったので使えなかったん
ですね。
でも、クリアブルーを吹いて、ツルツルに
なったからOKです。
貼った結果がこう。マシになったと思います。まだ薄いかな?とも感じますが、これでよしとします。
余計なことをして、濃くなり過ぎたトカ、気泡が入ったトカ、まだらになったトカ、失敗する予感がヒシヒシなので (^^;)
2000番で中研ぎしたボディに最終クリアを吹きました。このまま一週間乾燥。
で、ツヤだし研磨しました。最終クリア後のボディは、2000番を使わなくて済む程度の軽いユズ肌にできてたので、ラプロスからです。
2000番を使うのと、ラプロスから始めるのとでは、最終のキズ消しの労力が全然違う。中研ぎの甲斐がありますね。
窓枠塗装の前にスミ入れもやっちゃいます。エナメルの
フラットイエロー・フラットレッド・フラットブラック
を混ぜて、ツヤ消しの焦げ茶色を作ってスミ入れ
しました。黄色いパネル同士の間のスジのみ(青枠内)
です。黒と接する所のスジは、塗装と同時に黒く
するのでやりません(赤い×のスジ)。
窓枠塗装はまず目張りから。
大はガラス部分から、小はワイパーやドアミラーの
ダボ穴まで、あらゆる開口部を裏からテープで塞いで
おきます。
開口部から裏側に入り込んだ塗料が、他の開口部から
外に吹き出て、思わぬ所を汚すコトがあるので、
その予防です。
黄色いツヤツヤボディに黒汚れ。。。想像するだけで
ぞっとします。。。
で、マスキングテープを貼って、スジに沿って
デザインナイフでカットするんですが、今作は
1か所ややこしい所があります。
白矢印の雨樋形のモールド部分です。
ルーフとの境い目にスジがない上に、両端が唐突に
終わる(白○部分)ので、一手間かけないと
いけません。
トレーシングペーパーに鉛筆でラインを写して、
カッターマットに貼り付けたマスキングテープを
そのラインで切り出します。
これがマスキングの最初の1枚です。
ボディに貼るテープの面積を最小限に
して、大部分はビニールで覆います。
数か所塗料の回りきらない部分があったので
そこはタッチアップしましたが、
幸いハミ出しはゼロ。
ほっとしたぁ (^_^)
後の作業のジャマになりにくい所から順にパーツを組み付けて
いきましょう。
リヤはほとんどくっつけました。
残りはルーフスポイラーぐらいです。
フロントはスリットとウィンカー、跳ね馬の
エンブレムを。
エンブレムのステッカーは0.4ミリのマスキング
テープを位置決めのガイドにします。
斜めになったり、中央からズレたりしたら
悲しいので慎重にね。
これらがピシっと面一に付きました。
ここの面一は重視していたので、
うまくいってやれやれです♪
ウォッシャーノズルもこの時点でつけます。先っぽを丸めて黒く塗ったアルミ線です。裏から瞬着で固定して、硬化後余分を切り落としました。
ドアのキーシリンダーも、もう付けても
大丈夫ですね。
同じく裏から瞬着です。
ガラスは塗装時に細かいキズがいくつか付いちゃったので、もう一度仕上げ磨きを入れてから接着。外装パーツの組み付けの時に、ガラスはよく
失敗するので、これが済むと気楽になります。続けて、ワイパー・フェンダーの跳ね馬エンブレム・ルーフスポイラーなんかを接着。
ルームミラーも付けました。
ワイパーとウォッシャーノズル、
チマチマ工作の甲斐あって、
繊細な感じが表現できましたね♪
やっと上下合体♪ フロントの浮きの強引接着が思ったより難航して、少し汚してしまいました。タッチアップ&クリーニングの時に持ちやすい
ように、まだタイヤがつけられません (^^;) が、この姿になるとかなり気分が高揚してきますね♪
接着剤を付けて汚してしまった箇所に細筆でタッチアップ。
この後、研磨しましたが、色の濃淡でマダラに (T_T)
幅1ミリぐらいの部分ですが、なんせ顔の真ん中。。。
うなりながら考えるコト30分。やっぱり直そ。。。
で、3000番で表面を整えておいて、フロントエンドの縦の面、幅1ミリだけ露出させてマスキングして、ブラシで塗装。
下の写真のように、マスキングの境い目の段差ができたので、一日乾燥後に研磨して消しました。
最後にこんなザラザラ質感のラインテープを、前後のカウルとバンパーの合わせ目のシール材として貼り込んで完成。
ハセガワのつや消し黒フィニッシュなんてこの世にない、大昔に購入したモノです。
0.4ミリのがちょうどいい幅でした。
これでやっと完成です。
ちゃんと撮影でき次第、製作記⑥として、完成写真をまとめますのでご覧くださいな (^_^) とりあえず仮写真を2枚だけ置きます。
・