【 497 】モケトモ展示 on web 2021 その10

 

 

 

その10は sugi さんの big scale 、1/12のポルシェ934です・・・・・

 

・・・・・私を含めて、なかなかペースの上がらない方もいらっしゃる中、旺盛な製作意欲と衰え知らずの製作スピードの作者さん。

 

今企画にも計画的に毎月1台、9月にヤタベRS、10月にマットビハイクル、そして11月に934と、すばらしい作品画像をお送りいただきました。

 

ありがとうございました。

 

 

さて、大スケールの迫力と緻密さを高次元で両立された

 

この作品、元ネタは・・・? 

 

ナンバープレートに答が載ってますね。

 

 

私はこのマンガ知らなかったですが、

 

「秘密指令マシン刑事999」とのことです。

 

 

 

 

 

 『皆さんにとってスーパーカーというとフェラーリ512BBあるいはカウンタック、ミウラあたりがポピュラーな1台となるの

 

  でしょうか? いずれも少年ジャンプに連載されていた漫画の影響ですよね。ところが当時の私の心をわしづかみにして

 

  いたのは、真っ赤なポルシェ、しかも「930じゃなくて934」だったのでした。

 

  登場していたのは「秘密指令マシン刑事999」(→スリーナインとは読まない)。連載は講談社のテレビマガジン、

 

  昭和52年3月〜53年3月号までの掲載全12話+特別編。当時のKCコミックデは全4巻? 

 

  写真の愛蔵版は今回のためにプレミア価格で

 

  入手しました。

 

  私、小4だわ。(昭和42年2月生)』

 

 

 

 

 

 『作者のすがやみつるさんは、47年 仮面ライダー(原作石ノ森章太郎)で漫画デビュー、この数年後コロコロコミックで

 

  「ゲームセンターあらし」を連載しブレイクします。アニメにもなりましたね。またモータースポーツ界やコンピューター

 

  の分野においてもご活躍されています。静岡県出身とは知りませんでした。』

 

「ゲームセンターあらし」も読んだコトないですけど、有名なマンガなのでタイトルは知ってます。その作者さんのマンガなんですね。

 

 『当時のテレビマガジンの特別付録として掲載された赤い934の折り込みが私の机の正面に貼られていました。当時ポルシェの

 

  フラッグシップ的な存在であった930ターボとはまた違うワイドなオーバーフェンダー、またフロント回りの独特な風貌に

 

  心引かれました。「930ターボとは違うんだよ〜」が私の口癖となりました。漫画の中では後半は防弾ガラスやバルカン砲

 

  まで装着するコトになるのですが、930のキットは店頭で見かけることはあっても、この934はTAMIYAの1/12しか見かける

 

  ことができなかったと記憶しています。』

 

私もポルシェといえば930ターボでしたねぇ。早瀬左近の元の愛車は73カレラでしたけど、途中で930ターボに。マンガの中でこれでもかって

 

語られる加速性能にめちゃくちゃ憧れました。

 

机の前に雑誌折込みのポスター、少年時代あるあるですねぇ。私、今でも部屋中あれこれ貼ってて子どもみたいなんですが。。。

 

 

完成した姿を見てると元々綺麗なキットのように思ってしまいますが、こんな下ごしらえの成果なんですね。

 

改造でも改修でも整形でも「完成後に見て、元からそうだったように見える」のは理想ですから、最高の下ごしらえとフィニッシュ。

で、ビッグスケール用の大径ブラシを駆使されて、

 

 

 

 

 

 

こうなります。この時点でかなり気持ちいいです 笑

 

で、こう。

 

sugi さんはとても早造りさんですが、ちゃんと丁寧に工程を重ねられます。早さと丁寧さの両立、言うのは簡単ですけどねぇ。すごいです。

 

大スケールによって存在感がもたらされてるのはもちろんですが、それ以上に精巧な細部の作りと塗面の美しさの積み重ねで立ち上がってくる

 

全体の雰囲気から生まれてるんだって感じます。

 

ほれぼれですね。クロームきらきらのリムにメッシュが綺麗に映りこんでます。

 

この強烈なフェンダー、「プラモ作りたい心」をくすぐります。かっこいいクルマですね。

935でもこのキットでも、タミヤの1/12のポルシェの

 

この樹脂のタンクの塗装って、私にはツボです。

 

うまく表現されてるのを拝見すると見とれてしまう。

 

メッシュホースの質感とその接合部の的確な工作が

 

リアリティアップに貢献してます。

 

 

 

 

 

エンジンルームは金属の硬質感と部分ごとのツヤや

 

色味の違いをリアルに再現されてます。

 

デスビ&プラグコードの雰囲気、ホースバンドの

 

あしらいが視覚効果抜群ですねぇ。

 

 

 

 

 

室内も本物さながらの再現度です。

 

ステアリングのスポークの薄さ、いいですね。

 

写真の雰囲気もあってまさに実物の写真みたい。

 

黒一色の内装ですが、実物を拝見したら色味の変化

 

も味わえるんでしょうねぇ。楽しみです。

 

 

 

 

 

裏側は見ないでね、の拙作とは大違いの

 

かっこいいシャーシ裏。

 

自然見えするセンスのいいウェザリングです。

 

タイヤも一皮剥いてあって工作に死角なし。

 

 

 

 

 

 

作者さんは毎年ビッグスケールを手掛けられます。今作の製作過程もご本人のブログに詳述されてますのでご覧ください。

 

この力作をそんな短期間に、って驚かれると思いますよ(^-^)

 

 

今回が「その10」ですが、次回11番手にはまたまたポルシェが登場します。近日アップ予定です。お楽しみに♪

 

 

 

 

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コメント: 6
  • #1

    sugi (木曜日, 02 12月 2021 04:39)

    早速の掲載、本当にありがとうございます。たくさんの写真を送りつけてしまって申し訳なく思っておりましたが、本人も戸惑っていた情報量なのにとても見やすく、その編集の見事さに驚いております。

    あわせて今回の制作に関しては ずっと昔からやってみたかったモノのひとつで、転倒虫さんにはきっかけを作っていただいたことに深く感謝申し上げます。
    またこうしたコロナ禍でありながらも、SNSで様々な方々とのやりとりが広がりながら背中を押していただけるおつきあいが広がっていることにもありがたいと思う毎日です。

    2021 夏の本命ともいえる 934は、制作日数約20日の作品となりました。今後おそらく続くであろう1/12 934シリーズ(?。でも昨年も1/16 シトロエンDS19 3台作りましたからね…。)の習作としての位置づけです。毎日とても充実していましたよ。

    そして 現時点で私の代表作でもあると思います。

    完成からずいぶんが経ちますが、様々な方々にコメントをいただきながら「自分自身がどんなスキルを身につけていきたいのか」を深く考えるようになりました。決して100点満点ではないにせよ、これからも80点のレベルを上げて楽しんでいきたいと思います。

    数年ぶりにお目にかかれる日まであと数日。この後に仕上げた 356や、昨年,今年ののコンペで掲載していただいた6作品。人手に渡っているモノまで総動員して出かけたいと思っております。転倒虫さんの作品も この目に焼き付きたいです。わくわくするなあ。

    ではまた。

  • #2

    オートビルダーS (木曜日, 02 12月 2021 08:38)

    模型転倒虫さんのサイトをお借りします(^^)
    sujiさんのポルシェ934拝見させていただきました。
    やっぱりこの頃のポルシェはいいですね。
    ちなみに私は昭和41年5月生ですので、同学年ですね(^^)
    私自身ビッグスケールは未経験です。
    大きさゆえに誤魔化しがきかないのじゃないかと思いますが、まったく破綻のないフィニッシュで素晴らしいです。
    また、製作日数約20日ということも驚愕の一言です。
    私も現在、1/24ですがフジミの930ターボを作っています。
    毎日少しずつしかできていませんが、下拵えだけでも1カ月半ほどかかっています(^^;
    以前拝見したDS19も素晴らしかったです。
    いつか実物を拝見させてくださいね。

    転倒虫さん、お借りしてすみませんでした。
    現時点の情報ですが、来年の四国オー集は開催されるそうです。
    日程は3/20です。久しぶりにお会いできることを楽しみにしています(^^)

  • #3

    模型転倒虫 (木曜日, 02 12月 2021 22:48)


    sugi さん、こんばんは。

    記事のまとめ具合、よかったですかねぇ? いただいた画像全部だと多すぎると感じたので、勝手にセレクトさせていただきました。
    掲載しなかった画像の中に、sugi さんのお気に入りのモノもあったかもしれませんが。。。

    934? 何のネタ? って感じで途中まで全然分かりませんでした。で、種明かしがあってからも存じ上げないマンガでした。
    複数人で劇中車テーマをやる時に(他のテーマでも言えるかな)、みんなが知ってるベタなのも楽しいし、
    知る人ぞ知るってマニアックなネタも盛り上がりますよね。今作は後者寄りでしょうか。

    ただ、どちらにしても本人の思い入れがあって大好きなネタを作るのが完成した作品の魅力につながるのは確かでしょう。
    今作も『秘密指令マシン刑事999』と登場車の934へのsugi さんの思いが乗り移ったすばらしい一台だと思います。
    3台のご参加をいただき、企画を盛り上げていただいてありがとうございました。

    来週末はお世話になりますが、よろしくお願いいたします。楽しみですねぇ♪


  • #4

    模型転倒虫 (木曜日, 02 12月 2021 23:01)


    ABS さん、こんばんは。

    「お借りします」なんておっしゃる必要、全然ありませんよ。
    ふだんは自分のことばかりのサイトですが、今企画みたいに他の方の作品を紹介した時に、
    見られた方が感想をお寄せいただくのは管理人冥利に尽きます(^-^)

    四国オー集の朗報、ありがとうございます! 
    3年ぶりに高松を訪れてABSさんと再会・模型の見せっこできるのはとても楽しみです。
    公私の用事&世の中の状況、全部クリアしてお邪魔できることを切望ですわ。

    記事中にも書きましたが、930大好きです。進捗楽しみに拝見しておりますよ♪

  • #5

    sugi (金曜日, 03 12月 2021 19:26)

    ABS さん、こんばんは。
    こちらにてご挨拶させていただきます。コメントどうもありがとうございました。

    ここ数年 年に一作のペースで大きなモノを作るようになっておりますが、基本的な制作スタンスは「あまり手を入れることなくささっと作る」ですので、実はそれほど丁寧でもありませんし、細部へ手を入れていることも少ないんですよ。見たらきっとがっかりされるかもしれません。

    それでもきっかけをいただきながら、皆さんの前に出すことができることがありがたく思います。先日も某所でお披露目しましたが、始めてお会いした方々と楽しく時間を過ごすことができました。またどこかで実物を見かけたら、ぜひお声かけいただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いします。


    模型転倒虫 様。
    所属するクラブの facebookにもリンクを張らせていただきましたが、会長からは「客観的に見たら既に凄腕モデラーちゃん!」とのコメントをいただきました。無造作に送りつけた写真から,あれだけ精選された記事で紹介されるとは思ってもいませんでしたので不思議な気持ちにさえなりました。

    現在は制作記を自身のfacebookに写し、転倒虫さんにご報告するためだけに年に数回ブログを更新するのみとなっておりますが、それでも一昨日の閲覧数の数には驚きました。

    つもる話もたくさんありますが、まずは改めてお礼まで。人のつながりは広がっていくことは、本当にうれしいと感じることです。ではまた。


  • #6

    模型転倒虫 (日曜日, 05 12月 2021)

    こんばんは。

    凄腕モデラーちゃん・・・初めてお会いした時に、すばらしい塗装を施された 959 を拝見しましたが、
    その時に既に凄腕さんだったと思いますわ。でも、会長さんから改めてお墨付きもらうと気分は格別でしょうねぇ。

    企画はあと2回続く予定です。また覗いてくださいな(^-^)