文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
これまで作った23台の中で、ハセガワ製品は「ランチア ストラトス」と「フェアレディーZ 432」のラリー車2台で、どちらもパーツの合いがバッチリで、好印象でした。
3台目のハセガワとなる、今回の2000GTもストレスフリーだ!と期待していたのですが・・・
半分はキットの合いの悪さ・半分は自分の腕前の不足で苦労しました。
塗装できるようになるまで長かったぁ!!
というワケで、今回は地味な絵ばかりですm(_ _)m
トヨタ2000GTのキットが欲しい! と探した時、
メタルバージョン、という全身メッキのかかった物しか
見つかりませんでした。
いつものキッチンハイター〈9〉! と思ったのですが、
全然落ちません。
表面を軽くサンディングして傷をつけても、シンナーで
ぬぐってもダメ!!
結局、全部600番〈1〉で削り落とすハメになりました(T_T)
冒頭からいきなり ‘ 転倒 ’ 状態です・・・
サンディングしながら、
フロントロアボディーを接着、継ぎ目をパテ〈35〉埋め
とか、ボンネットとエアアウトレットを切り離し、
とか進めます。
やっと全身きれいにプラスチックの地肌が出ました。
スジ彫りも深めます。
切り離したボンネット&エアアウトレットの再度の組み付け用に、
裏からプラ板を貼り、足がかりにします。
こうしておけば、ボンネットとボディーのスキマが「スジ彫り+スミ入れ」ではなく、
実車に近い雰囲気も出せて一石二鳥かなと(^_^)
エアアウトレットはこのようなパテの枠に、プラ板を斜めに組み込んで
自作しようと企みましたが、
高いのは志だけで、技術が低く断念。
(硬化後はずれるようにマスキングジェル〈16〉を塗ってあります)
素直に切り取った部分を成形することにしました。
切った分だけ寸足らずになっているので、まずはパテで延長。
(上のパテはエポキシ、ここのパテは光硬化です)
ボンネットもカドを中心に不足分をパテで補って
フィッティング完了!
さて、
→の写真も、↓の写真も、うまく伝わらないのですが、
もとの状態(写真左側)だとダクトのモールドがダメです。
こちらは右が成形前。
この部分はエンジンルームの熱を後方(フロントガラスの方)
に逃がす方向に、斜めに切れているのが本来の姿ですが、
もとのモールドはただの三角の連続。
で、三角の頂点を後方にずらして傾けて、切れているハズの所を
なるべく深くスジ彫りしました。
写真同様、説明もわかりにくいですねぇ・・・
右は後方(フロントガラスの方)から見た状態です。
サフを吹いた、この写真なら分かっていただけますかね?
スジ彫りしただけですが、ダクトが切れてるように見えませんか?
古い車らしく、ボンネットは前ヒンジです。
0.3ミリのプラ板2枚の間に金属板を挟んで自作しました。
プラ板の端はパテでつなぎ、Rをつけて削ります。
実車はこの部分はクロームメッキですので・・・
プラ板はメッキ調塗装。
間に挟んだ金属板はシートベルトのエッチング〈5,6〉です。
完成後→
この部分は、やっかいなコトにクロームピカピカです。
マスキング&塗り分けが難しそうなので、
割り箸を削って形を合わせ、
その形に合わせて0.3ミリ径のワイヤー〈11〉を曲げて、
ボディーに接着しちゃいます。
ワイヤーの内側にメッキ調塗装するワケですが、マスキングの ‘ 輪郭 ’ にもなるし、
ワイヤー自体の質感・色が、この部分の金属感の強調にもなります。
サフを吹いて、ワイヤーにのった塗料のみこそげ落としたところ。
(コブラのメーターの時と同じ作業です。)
サフ、ボディーカラーと重ね塗りしていって、最後に取れにくくなったらイヤなので、
一塗り毎にはがすようにしました。
外観でかなり大事なこの部分。
部品とボディーに目立つスキマがある状態なので、
まずはパテで奥行き方向のストッパー 兼 接着代を作り・・・
部品をはめて、スキマにパテ。
キチキチには合っていませんが、塗装の厚みの分残したつもりです。
実際の塗装後はもっとスキマが必要でした。
このスキマ残し加減は、私には難題です。もっともっと慣れが必要ですね。
一通りボディーのあれこれが済んでサフを吹いたら、
こんなのが見えてきました。
上の作業でスキマを埋めた形跡ですね。
スジ彫りを外した傷も量産!! 外し過ぎやろ!
グレーサフを吹く目的は、
・淡色のボディーカラーの時に「透け」を防ぐ。
・パテやら使ってまだらになったのを単色にして塗装後のムラを
防ぐ。
などもありますが、見えにくかった小傷を発見する、ことも
重要な目的です。
傷や面の乱れを、サンディングして整えます。
この辺の傷も消して・・・
研磨し終えたら、またサフ。
この繰り返しはなるべく少なくしたいですが、
(何度も繰り返すと細かいモールドやスジ彫りが埋まります)
パテを多用したり、大がかりな整形をした時は、
どうしても繰り返しになってしまいます。
さてさて、実は今回のボディーいじりは他にもやってます。
②をご覧ください。