文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作記の25台目は初めてのレジンキットです。去年の6月に購入後、半年ちょっとで作り出すなんて、私としては
異例の早さ。前作のBBなんて、買ってから作り始めるまでに11年経ってます (^^;)
ずっと作りたいと思ってた車なので、キット化されて即購入→即製作、ってワケですね。
50台近く作ってるプラモでさえ、いつもパテや塗料の使い方を手探りしてる身としては、素材違いのレジンの
キットは心配だらけなんですが、同時に初体験のワクワク感も (^_^) 「おじさん向け」って箱にわざわざ
書いてあります、、、おじさん頑張って作りますよ!
カラーの組説も含めて、
パーツは、こんな風に
丁寧にパッケージング
されて箱に入ってます。
この時点で既に、
おじさんゴコロをくすぐり
ますねぇ♪
肝心カナメのボディは、
歪みやカケ、ヒケもなく、
それどころか、モールドが
シャープで素性良さそう、
って感じます。
この肉厚感&重量感。
普段プラモを作る時、
フェンダーの厚みを気にして
薄く削るコトが多いですが、
厚みどころの騒ぎじゃない
ですな。。。
かと思えば、ここはめちゃくちゃ薄くてシャープな造型。
落とすまでもなく、何かにコツンって当てたら、即破損しそう。
最後までここを壊さずに行けるでしょうか。。。
ボディのモールドを誉めたばかり
ですが、こういう所のモールドは
やはり緻密さ不足ですね。
ここは少しリアルになるように
手を加えたいです。
で、どのパーツも、見えない所の乱れはなかなかです。
部品の数はプラモとは比較にならないほど少ないですが、
こういう手直しをコツコツやる必要がある分、手間がかかるモン
なんでしょうね。
組説にこんなコトが書いてあるのも、
緊張感を高めてくれますねぇ。
ほとんどのパーツをサンディングすると
思いますが、整形・修正の作業を終えたら、
丁寧に洗うコトにしましょう。
インテリアもガラスも入れて
ませんが、とりあえず全体の
姿を観察。
うーん、かっこいい!
いかにもレース専用車って感じ
と、いかにも旧いデザインって
感じとが同居してて、
タマランです (^_^)
後ろ姿もクラシカルな雰囲気を
纏っていてヤル気アップさせて
くれますねぇ。
それにしても、
マスキングテープが全然
くっつかない! なるほど、
洗浄&プライマー塗布は
とても重要そうですなぁ。
リヤタイヤの位置が後に偏っちゃってますが、
シャーシに金属シャフトを通して、その両端にタイヤを刺すだけの超単純構造なので、修正は簡単です。嬉し。
足回りではこれも修正が必要です。
今後、塗装の分スキマが埋まるから、
なんていうレベルじゃない。
前作BBのタイヤ/ホイールは、
決死の覚悟でハメなきゃならないほど
キツかったのに。
両者のあまりの差に頭が
クラクラします (^^;)
ではイジリ始めましょう。考えたり迷ったりの必要のない、スジ彫りから手を付けます。
左の写真は前後カウルの分割線のみ彫った所。いつものように0.2ミリのBMCタガネです。ドアの周囲のスジ、アチコチに曲がり角があって、
面倒ですねぇ、コツコツと彫って、右写真の状態に。柔らかいのでサクサク彫れます。リベットの凹モールドも少し深めておきました。
フェンダーはやはり見過ごせないので、削り込んで
自然に見えるように加工します。
これまたぐんぐん削れます。強引に押しつけてもルーターの
トルクが負けるコトなく、いくらでも刃先が食い込んでいく
感じ。
まあ、その代わりに粉の飛び散りはスゴイですな (^^;)
右のような「カベ」状態から、
左のように削って行きます。
いくら柔らかくて削りやすくても、
これを4か所やるのはなかなか大変。
作業後の粉の掃除も面倒でしたよぉ。
こんな風に見えるようになったので、そこそこ自然になったんじゃないかと思います。
タイヤを組み込んでみると
こんな見え方。十分ですね。
後ろからも同様、いい感じに
なりました。
フィッティング・修正、なんぼでもやるコト
あるんですが、まずタイヤ/ホイールのスキマを
直します。
0.3ミリのプラ板をグルリと一巻き貼って
みました。
一発解決とはいきませんねぇ。。。
前輪・後輪ともに、右写真の天地方向は
ほぼスキマなくなりましたが、
左右方向はまだ空いてます。
真円じゃないのはタイヤの内径。
ホイール外径はまん丸のようです。
地元モケトモの集まる機会があったので、皆さんの知恵をお借りしようと、この状態で持参しました。
3人寄ればなんとやらですが、10人の模型好きが集まるので期待大です (^_^)
「たぶん、あのキットかあのキットのゴムタイヤが合うハズですよ。」(聞いて2秒後には解答! すごいなあ)
「そんなん、塗装してるうちに塗料で埋まるよ。」(そうかも。・・・そうなのか?)
「タイヤ側をパテで補って、黒く塗ったらほぼ分からないんじゃない?」(はい、自分もこれかな、と考えてはいました。)
ゴムタイヤに置換するのは、サイズさえ合えば手間無しだし、とても魅力的。しかも候補となるプラモのキット名まで教えていただいたので、
とても近道です。でも、ちょっと立ち止まって考えてみるに、今回は初めてレジンキットに挑戦という機会なんですよね。ここはとことんレジンと
付き合うべきなんじゃないか。。。うん、そうしよう。うまく直せるかどうか分かりませんが、パテで修正してみようと思います!
と決心だけして、しばらく放置。他の外装パーツのフィッティングを。
レジンキットと言えばコレでしょ、の塩ビ クリアパーツ。
ヘッドライトカバーはどうでしょうか?
おおざっぱにカットして、フェンダーとカバーの稜線を
合わせて置いてみます。
ちょうど写真で光が反射してるラインが稜線ですね。
ガンダムマーカーで切り出したいラインを書き込んで、
デカールハサミでちょっと大きめに切って、
あとは600番で少しずつ削っては あてがって と
繰り返しました。
無事フィット♪ 合わない場合、一番困る部品だったので一安心です。リベット刺せるようにしないといけませんけどね。。。
リヤフェンダーのエアインテーク。窪みのモールドにエッチングをかぶせるようになっています。
ここから空気を取り入れてリヤに流したいワケだから、実車では当然こんな風に真横向きではありません。金網が斜め前を向くように付いていて、
その奥にこれまた斜め前向きにダクトが口を開けているのが正解。そのように直します。
斜め前向きにするために、前方を深く掘ります。
エッチングの接着代ごとルーターでグイグイと。
さらにエアダクトのホースを付けるために、
後方を丸く掘りこみます。
ジャンクから見つけたパイプ状のパーツを整形して
斜め前向きにはめ込み。
で、前の方の窪みの形状が実車と違うのでパテを盛って整形します。凹部のため、アトで削るのはやっかい。盛りの時点でなるべく綺麗に
整形しときましょう。デザインナイフのお尻がちょうどよかった (^_^) これでインテークの形状もダクトの開口も斜め前向きになりました。
キットのエッチングはもちろん使えないので、メッシュを貼る工夫もします。まず現物合わせで透明プラ板を切り出し。
この面がメッシュの面ですね。で、最終的には内側をくり抜いて周囲の細幅だけを接着代として使いたいんですが、強度が心配なので一部だけ
くり抜いて、ボディ側に光硬化パテを盛って接着面を作ります。写真:白斜線はくり抜かず残してある部分。矢印の先が光硬化パテを盛った部分。
接着面ができました。
ここまでやっといて、プラ板の真ん中はすべてくり抜いて、細幅のリング状にします。で、そのリングにメッシュを貼れば細工完了です。
こちらが実車。
赤く塗られたメッシュの向こうに、黒い流入口
があるの分かりますか。
ここの細工、考えながらの作業
だったので、金曜の晩と土曜の
半日かかりました。
でも、接着しなくてもぴったり
はまってる状態に作れたので
満足、嬉しい♪
金網も含めて内外を塗装したら、
結構リアルに見えると
思いますよ。
①はここまで。②もフィッティングの道のりが長~く続きそうですねぇ。。。
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