文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
⑥では、ボディの塗膜作りと同時に、小物を仕上げていく工程の紹介を。
いつも言ってますが、私は塗装のほとんどを缶スプレーで行っています。クリアもラッカーの缶スプレー。
そのため、塗装と塗装の間の乾燥時間がたくさん必要で、その乾燥待ちの日々に小物を作っていくのが時間の
有効利用なんですね。ボディの鏡面仕上げと小物類の製作が同時に終わって、アトは組み立てるのみっていうのが
理想です。そんな風にうまく行くことはめったにありませんけど・・・。
まずはボディから。
クリアを2回重ねてから、中研ぎします。
ゆず肌具合はそれほどひどくはなかったので、
フィニッシングペーパー〈1〉は使わず、
バフレックス(実車用研磨材、3000番相当)で研磨。
削り過ぎて、バフレックスに赤い粉がついてきました。
金属粒子を含む塗料は、研磨すると粒子の状態が乱れ、
色合いが変わってシミのようになったりします。
なので、クリアコートするまでは塗面に触らないように
してるんですが、今回は失敗。
ほんの一部ですが、赤の層を研磨してしまったワケです。
心配だったので水をかけてテストしました。
水の膜越しに見れば、クリア層越しに見えるのと
同じ状態のハズでしょ(^^)
水かけテストの結果、どこにも変色やシミの
ような汚れはなかったので、クリアを重ね
ました。
中研ぎの甲斐あって、クリア吹きっぱなしの
状態でもかなり平滑でツヤが出ましたよ♪
中研ぎ後、2回吹き重ねて、
3か所ホコリを発見。
1000番で削り取ってから、
さらに2回スプレー。
合計で6層吹き重ねたことに
なります。
前後のフェンダー辺り、
いい光沢出てますねぇ(^^)
これでボディの塗装終了。鏡面仕上げ & 窓枠塗装 に備えてじっくり乾燥させます。さあ小物をどんどん片付けていきましょう!
メッキ仕上げになる外装パーツを塗装。
愛用のタクミのAMC〈19〉です。
下地の色は黒だったりサフだったりバラバラ。
でもすべてクリアコートした上でコンパウンド
で磨いてツルツルにしてから吹いてます。
タクミのAMCを塗装すると、こんなふうに粉を吹いたような
感じになることがあります。
そんな時は乾燥後にウェスで拭ってやれば
ギラリ、です(^^)
お次は内装。
バスタブはこんな感じのパーツです。
実車観察。
シートベルトのバックルがクラシカルですねぇ。
リリースボタンは銀色の丸。
シフトレバー & ノブ はクロームピカピカです。
小ぶりなシフトブーツは黒。手前にあるシフトパターンのプレートはMCGのエッチングセットに入ってるのが使えます。 嬉しい♪
シートやドア内張は年式によって違います。63年式はこう。
キットには、ちゃんとこの形のパーツが入ってました。
というワケで、いくつか工夫したりパーツを自作したりしながら内装を仕上げましょう。
この部分のクロームのモールは塗装前にワイヤーを貼り込んで
表現することにしました。
作るのが楽しくて夢中になってしまい、途中の写真撮るの忘れてました(^^;) 以下、何をしたのか説明を加えます。
*シートベルトのバックル
プラ板&プラ棒で自作。
バックル中央に2ミリ径の穴を開けて、
銀色に塗った2ミリのプラ棒を刺して
リリースボタンにしました。
2ミリは大き過ぎでしたね。
でも、完成後に目立つので結果オーライ。
*シフト
レバーは0.8ミリのアルミ線、
ノブは手芸用ビーズをメッキ塗装、
ブーツはパテでゴニョゴニョと適当に。
*フロアカーペット
赤のフエルトを両面テープで貼っただけ。
*ドアの内張
クロームシルバー筆塗り。手抜きです。。。
*ステアリングホイール
間違って黒で塗ってしまってたのを
エナメルのレッドブラウンで塗り直し。
実車に近い色合いで気に入りました。
*フロアトンネル上部のシボ
塗料を筆でトントンと置いて表現。
(二つ上のパーツの写真、シボないでしょ?)
全体はこんな感じ。
クロームのモール、うまくいった♪
リヤ周りのシボはキットのままです。
一体成形のスピナーを削り落としたせいでガタガタのホイール。
彫刻刀やら400番やらで右の状態まで整えました。
フィニッシングペーパーの細切りをピンセットに挟んでチマチマと、×4。
めんどくさっ!
この作業には、最近購入した逆作用のピンセットを使ってみました。ピンセットが勝手にペーパーを保持していてくれるので、かなり手がラク♪
握ると先端が開き、
離すとモノをつまんでくれます。
そこそこ整ったかなって、サフを吹いてみたら、全然ダメ!!
これは研磨だけでは無理そうですね。
パテ? でも綺麗に整うかなあ、自信ありません。
ん~、この期に及んでややこしいコトに (T_T)
6本のフィンを避けながら、ハブキャップ(赤い小丸)と ディッシュの段差(赤い大丸)の二つを
綺麗に円形に整える。。。ちょっと作業のイメージができません。
・・・・・一晩考えて・・・・・
・・・ええい、こうしてやるっ!!
フィンもディッシュの段差も全落とし。
→ → → → → → → → → →
400番大活躍。
この時点で小丸は整いました。
○の細工にいつも重宝する
サークルカッター〈4〉で
11ミリ径の円盤を切り出し、
(プラ板は0.3ミリ厚)
こちらも○細工の味方、ポンチ〈15〉で円盤を
くり抜いてドーナツ型に。
これを接着して大丸も解決♪
アトはフィンを6本×4輪、たったの24個(T_T)作って接着するだけ (T_T)(T_T)(T_T)
最初にフィンがドーナツをまたぐ
「逃がし」をプラ板に刻みます。
ラッキーなコトに、愛用の彫刻刀
の刃幅がぴったりだったので、
刻むのラクでした。
最初の1個を丁寧に整形して、量産の手本にします。
持ちやすいようにセロテープの先にくっつけといて、
この手本に合わせて次々に切り出していきます。
「切り出して → 600番で整形」をたったの24回やりましたよ (T_T)
虚無感に襲われないように、
1個作るたびに接着して
いきました。
なんとかなってよかった♪
シンドかったけど。。。
フィンを切り出した残骸。
カッターマットの方眼は1㎝。
めんどくさそうでしょ?
二晩かかって4輪完成。
↓ before ↓ after 甲斐はありましたね。
めでたし めでたし♪
塗料が乾いたら、同じくメッキ塗装したスピナーを
接着して出来上がりです。
三角窓の固定の細工、後回しにしてて忘れてました。
2点にパテで接着代を作って、小さく整形しときます。ガラスにはクロームの窓枠がつくので、接着代は窓枠の陰に隠れる予定です。
最後のヤマ、窓枠塗装に行きましょう! その前にボディの鏡面磨きを済ませます。
全身エッジで構成されているようなボディなので、いかにも下地を出しちゃいそうです。軽く保護してから研磨開始。
バフレックス → ラプロス2種類 → タミヤコンパウンド青キャップ → 同白キャップ。ラプロスのグレーが終わった所で保護テープはずしました。
エッジ保護
バフレックス
さあ、いよいよ窓枠。マスキングの切り出しの時のキズ付け&塗装のハミだしと、終盤のドキドキ作業開始です。
追従性を重視してメタルックでマスキング。
普通の綿棒で軽く馴染ませて、
模型用のトンガリ綿棒でラインを出します。
で、超集中して、デザインナイフでミゾをスーっとなで切って塗装面を露出させます。あとは普通のマスキングテープで全身を覆って、
塗装準備完了。
マスキング、うまくいってハミだしなし。また塗装自体もうまくメッキ感が出てニンマリです (^^)
ページを改めて⑦に続きます。 大坂まで10日になりました。
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