文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
今回は TOYOTA 86、2012年発売の新しいキットです。
ブログ【112】でも触れましたが、手が遅くて自分のを作るので精一杯の私としては、たぶん最初で最後
になる人様からの依頼製作です。実車が納車されたてのオーナーさんの車の再現ですから完全な素組み!
下手な改造はナシです(^_^)
グッドタイミングでカタログをいただいたので、
大いに参考にさせてもらいます。
実車のナンバープレートを作るために手持ちデカールも
引っ張り出してきました。
昔、自分の車の三重ナンバーを作った時以来の使用です。
ボディがバラバラなので、真っ先に接着。
まずボディを形にしないと、灯火類・ガラス・外装の各パーツの
フィッティングができませんもんね。
ボディが形になった勢いで、スジボリを
整えましょう。
←スジボリはそれほどダルくは
ありませんが、
0.2ミリのBMCタガネ〈10〉で
彫り込んでシャキっとさせます。→
パーツの合わせ目にはよくこんなことが。
写真分かりにくいですが、青ラインの部分で底が
抜けて向こうが見えちゃってます。
彫りすぎて貫通したワケではなくて、元々プラがないんですね。
裏からパテでフタをすればいいんですが、今回はどちらもライトの装着のジャマをしそう。
様子を見ながら塞ぐことにして、とりあえず放っときます。
スジボリで1か所失敗。
うねってしまった所を溶きパテ〈35〉で埋めて、
乾燥後にペーパーでならして、
厚みのあるテープをガイドにして彫り直します。
最近購入したホルダーにBMCタガネを装着して使ってます。彫りやすくて具合いいですよ(^_^)
さすが新しいタミヤキット。
モールドもシャープですし、各パーツの合いもとても良好なようです。
で、感嘆したのはこの工夫 →
よくあるパターンの3面一体のガラスですが、ランナーには1か所でつながってる
だけです。しかもそこは外から見えない所にくる接着代の部分。切り離しの時にやって
しまいがちな、白ヒビの可能性皆無ですよ。なんて親切な設計なんだ!!
いかにもタミヤらしい、すっきり透明で綺麗なガラスです。
しかもご覧のバチピタ具合。
「前」は合っても「横」はスキマでしょ? って見たら、横もバチピタ。
さらに、ヒケだと思ってた窓枠の小さな窪みは、ガラス側の凸モールド
の ‘ 逃がし ‘ でした(^^;) 脱帽!!!!!
リヤガラスもきっちりフィット。
クリアパーツは接着で汚しやすい難所ですが、このキットの
ガラスは全部接着代がしっかり取ってあって安全です。
うーん・・・なんかスゴイぞぉ。
この辺りが修正不要だと、かなり効率よく作れる予感が ♪♪
フロントグリルのメッシュの部品。
すごい造形!
普段、この手のパーツはすぐにクリ抜いて網を貼り付けて、ってやっちゃうんですが、
こんなに凝ったモールドだと、そんな気は起こりません。黒く塗れば十分ですよね(^_^)
で、あっちもこっちもバチピタ。
楽しく作れるなぁ、ホントに♪
感動した所をもう一つ紹介します。
(右写真はカタログから。)
ボディパネル・メッキのかかったエンブレム・デカール、
という構成パーツなんですが・・・・・
・・・裏からエンブレムをはめると
凹モールドにぴったりハマリます。
気持ちいい♪
で、ボディにもジャストフィットなんですね。
仮り組みしてて、こんなに何でもかんでもバチピタな経験は
今までありません。キットなりに組むだけで、ちゃんとリアルに
実車の各部が再現されていく・・・
・・・最近のタミヤってみんなこうなんでしょうか? コルベットに戻れないカラダになりそうで怖い。。。
外装では2か所だけ手直しします。 2か所だけ。難しい修正ではありません。
1つ目はヘッドライト上部のスキマ。
ボディカラーが濃色だったら放っといたかもしれませんが・・・
今回は白ボディにするため、スキマが
目立ちそう。埋めときましょう。
クリアパーツをマスキングゾル〈16〉でカバーして
おいてから、ボディにあてがいます。
で、光硬化パテをスキマに押し込んで、固まったらライトをハズして、パテを整形。以上。
2つ目はドアハンドル。
こんなに隅々まで神経の行き届いたキットなのに、ここだけえらく手抜きに感じます。
なんでこんなトコだけ? ちょっと腑に落ちませんね。 これじゃあドア開きません。
慎重に切り取って、
こんな感じに荒れてる面を、
600番で均して、
ボディに残ったモールドをルーター〈53〉
で削って、くぼみを整形します。
うまく切り取れたので、
ドアハンドルはそのまま使えます。
←形の乱れ(下の状態)を
整形(上)。
ボディにあてがって穴を開けます。
ピンバイス〈12〉は0.3ミリ。 →
完成間近の接着剤ハミ出しはカンベン!なので、軸打ち接着の細工をしときます。
部品が小さいので0.5ミリの真鍮線〈25〉では太すぎ、0.3ミリを使用しました。
真鍮線の頭はペーパーで均してパーツと面一にしてから塗装しますよ。
全体を600番で荒らして
下拵え完了。
もうサフ拭けます。
手を着けてから5日。
遅い遅い私には初めての
経験です!!!!!
②はサフ吹いてグレーになった写真からスタートします。お楽しみに♪♪