文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作記の最後のページです。ボディーの塗り分けと各所のクリアパーツの仕上げを同時進行
していって、完成まで紹介しますね。
まずはリヤパネル部分。この時代のZやスカイラインって、この部分が黒や濃いグレー。
ボディー後端から一段奥まった所がグレーです。
写真のように、キワの部分は細切りのマスキングテープで丁寧にマスクして・・・
・・・幅の広いマスキングテープでその周囲をマスク。
さらに遠い所はコンビニ袋で隠します。
こういう広い面積をマスキングするときに、コンビニ袋多用しますが、
ハズしたときに何らかのトラブルがあったコトありません。お手軽なの
で好きですね。
これまで ‘一番濃いグレー‘ は
タミヤのガンシップグレーと
思ってましたが、クレオスの
ガンダム用のファントムグレー
がさらに黒っぽいと知り、今回
はそれで塗りました。
マスキングをハズしてみたら(右写真)、矢印の2か所で塗れてませんでした。マスキングテープを曲げる角の部分が心配で、ジェルを重ねた所です
が、ジェルがはみ出してしまってたみたいです。筆塗りでタッチアップしたら、ほぼ分からなくなりました(^_^)
製作記①で触れたように、ガラスのフィッティングがイマイチなため、
調整しやすいように分割しました。かなり分厚いのお分かりでしょう
か。分割したら、各ガラスともボディーと合うようにはなったんです
が、厚すぎて気に入りません。どのガラスもゆるい曲面で、プラ板で
代替できそうなので試してみます。
0.2ミリ厚の透明プラ板から、リヤ・両サイドのガラスの形を切り出して・・・
合わせてみると、バッチリ♪
透明度も高いし、必要十分な
接着代も取れるし、OKOK!
ただし、フロントガラスは曲率が高い形状なので、パーツをそのまま
使用します。プラ板の透明度に負けないように丁寧に磨いてから、
デカールを貼りました。デカールの糊は洗い落として、ガラスの裏から
デカールフィット〈22〉で密着させます。
裏から貼ればデカール段差ナシですもんね。実車でも裏からですし。
過去の製作記でもたびたび紹介してますが、私は窓枠のマスキングにはメタルック〈18〉
を使います。もったいない気もしますが、他の何よりも繊細に馴染み、カットも容易だと
思うからです。
ちなみに類似のモノですが、ベアメタル〈18〉は少し厚いので、やっぱりメタルック。
同様にコンビニ袋やジェル
も併用してマスクして、
タクミのAMT〈19〉を
ブラシで吹きます。
マスキングをはずしてみると・・・
フロント・・・OK、リヤは・・・
いいじゃないの!!
ところが、左サイドのみ、クリア層がバラバラとはがれました(>_<)
メタルックは粘着力がとても弱いので、その点でもマスキングに向いて
るんですが、この有様。マスキングする前に念を入れて境目をケガキ
直した時に「パリパリ」という感触がありました。その時にこの部分の
クリア塗膜を傷めてしまったようです。
右側はご覧のように綺麗にできたのに・・・
かなりのショック。窓枠の塗装は私のような中級者には難関ですが、そうはいってもこれほどひどい失敗は初めてです。数日はボディーを棚の
上の方に片付けてしまい、見ないようにしてました(^^;) でも、目の前から消しただけではなにも解決しないので、気を取り直してリカバリー!!
で、なんとか筆と研磨で済ませたいと、エナメルクリアを盛ってみました。
光沢というか色味は周囲と揃ったので、ここから研磨すればそこそこイケル
かと思ったんですが、磨き終わったらエナメルクリアなくなって、
元に戻ってしまいました(T_T)
その後、ボディー塗色のマイカブルーの筆塗りも試してみましたが、やはり段差をなくす過程で×。メタリック塗料なので、研磨すると色味が変わって
しまいます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、これしかないようですね。
同一面となるドア部分だけ
を残してマスキング。
クリアを吹き直して磨く
コトにします。
で、よしOK!! かと思いきや・・・・・・・
・・・・・乾燥してクリヤ層が痩せてきたら、色ムラが復活(>_<)
うううー苦しい!
この時点で関西オートモデラーの集いまで3日。出展をあきらめようか
とも思いましたが・・・・・
・・・・・我ながら強い意志でボディー色の
再塗装に戻りました!
締め切り期日があったので本当に苦しかったです。
もう一度クリアコート&研磨。
ここまで直れば自分としては納得です。
この時点で2日前。窓枠も一部汚れたりはがれたりしたので
塗り直しました。
今回はどうもクリアと相性が悪くて、スジボリの中が白く汚れて
しまいました。コンパウンドのカスが残ってるワケじゃなくて
毛羽だってる感じなんですよねぇ。
エナメルのロイヤルブルーで丁寧にスミ入れしました。
やっとボディーできました。1日前!!
ウィンカーは「とりあえずパテで作っておきましょう」なんてもったいぶった
書き方をしてましたが、実は透明樹脂で自作してみようと目論んでたんです。
型取り材〈30〉で雌型を作ります。デキのいいのを選ぶため、左右の
ウィンカーの型を2個ずつ。
型のデキを確かめるために、光硬化パテ〈35〉で仮に作ってみます。
結果、☆印の2つの型に決定。
で、選んだ型にジェルクリア〈27〉を流し込んで
複製。しかし、バリを削り取ろうとしたら簡単に
割れました。 即断念。
結論 ①ジェルクリアは流し込みっぱなしの用途向き。整形・細工には固くてもろいので不向き。
②実は、塗装の手間を省くために、あらかじめジェルクリアにエナメルのクリアオレンジを混ぜ込んでみたんですが、
これは硬化しませんでした。混ぜ物禁止(^^;)
というワケで、おとなしくパテのパーツを使い
ましょう。断熱材調シール〈18〉の上にクリ
アオレンジフィニッシュ〈13〉を2枚重ねし
て、少しでもレンズっぽく見えるようにしてみ
ました。 良しとします。
ルームミラーとドアミラーは、前作ブラックバードでもやった方法で鏡を作りました。
透明プラ板を切り出して、裏からミラーフィニッシュを貼るやり方ですね。
右写真は切り出したプラ板をあてがって形合わせをしてる所です。
ワイパーは KA Models のエッチング〈5、6〉。
肉厚で本物っぽくて気に入ってます。
ブレード以外をメッキ塗料で塗りました。
小物の最後はテールレンズ。こちらは実車の写真です。
上段 全体はクリアレッドで真ん中に反射板の濃い赤の部分
真ん中 銀&黒&銀 のモール
下段 オレンジのウィンカーと透明の後退灯 という組み合わせ。
キットのパーツはこちら。シルバーのライン部分が凹モールドされてますが、浅い浅い!!
この写真は光の当たり具合を調整してモールドが目立つように撮影しましたが、
ちょっと見では見落とすぐらい浅いんです。このままではやりようがないので・・・
・・・凹モールドはしっかり彫って マスキングして
クリアレッドを吹いてから、 モールドにシルバーを流して、 反射板に赤を入れて、艶消し黒フィニッシュでセンターのモールを表現。
オレンジ部分は単純な形状なのでクリアオレンジフィニッシュです。
というワケで、1日前にこの状態でした。
接着剤のハミだしは絶対絶対許されないギリギリのタイミングですから、本当に集中して慎重にくっつけましたよ! 完成したときは感無量。
デキに大満足!ではないんですが、よくあきらめずに修正したもんだ、っていう達成感が大きかったです。間に合って本当によかった!!