文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
「アラカルト」の「工作howto」に、サンプルの写真をあげてまとめてあるんですが、このページでも私の普段のボディー塗装・研ぎ出しの作業を
紹介したいと思います。塗っては乾燥、の繰り返しですので工程の順とともに乾燥させる日数も記していきますね。始めて研ぎ出しに挑戦した頃、
先輩諸氏のHPのマネをしてオッカナビックリやったんですが、手順そのものはモチロンですが乾燥時間の目安トカのちょっとしたことがスゴく
参考になったもので。 以下すべて缶スプレーでの塗装ですので、初めて塗装・研ぎ出しをやってみよう!という方も即参考にしていただけるかと。
ボディーカラーは赤にするので、下地にタミヤの
フラットフレッシュを試してみます。
赤の下地はピンク が定番ですが、サフ兼用下地
としてツヤ消しの塗料がよかったもんで選択♪
普段暖色系の下地に使っているライトサンド
とかより赤っぽいので発色いいかなと思います。
ところが、隠蔽力が弱くて、パテを使ったこの部分が隠れませんでした。
全体的にスケ感も残ってますので、ライトサンドで塗り直します。
ナイスアイデアと思ったんですが、結局は余計な遠回り(T_T)
ライトサンドをスプレーしたら、ダメな所がよく分かるようになりました。通常は面の乱れやキズは、サフを吹いて発見するんですが、ツヤ消しの
塗料で隠蔽力が強いモノを塗ればサフの代用にもなります。ライトサンドを吹けば、サフ 兼 暖色ボディーカラーの下地 が一回で済むワケです。
~って、すでに2色塗ってますが(T_T)
最初に塗ったフラットフレッシュはツヤ消し塗料ですが、隠蔽力が弱くてサフの代わりにはならなかったというワケですね。
パテを使ったここはツライチになってません。 スジの埋まりかけ発見 ちょっとしたスジ彫りの乱れも
新たにパテ、というほどではないので 見つけました。
サンディングして直します。
(2日ほど乾燥後) 修正! ペーパー〈1〉は600、800、1000番、他にはニードルとBMCタガネ〈10〉を使用しました。
最終の 下地 兼 サフ 完了です。
この時点で上の工程ほどの大きな乱れではなくても、
「ちょっと気になる」程度の所が残っていれば800とか1000番
ぐらいで軽くサンディングします。
今回は、リヤバンパーに1000番を軽くあてました。
1日 乾燥させてから、ボディーカラーの赤をスプレー♪
あー、嬉しい(^_^) 下地を完成させて、ボディーカラーが
キレイに塗れた時はホントに嬉しい瞬間です!!
全体に色が載る程度スプレーしたあと、数時間乾燥させてから
再度たっぷり吹きました。
~~~~~~~~ 塗装の合間にちょっと小ネタ (^_^) ~~~~~~~~
乾燥待ちトカの空いた時間にベースへの位置決めなんかも進めます。
今回は百均ケースではなくてWAVEのTケース。展示会が2ヶ月のロングランで
ケースに入れたまま展示したいので奮発です。
ベースには、車の雰囲気や色に合わせていろんなシートを貼ってます。
タミヤの情景シートの他には、実車のカーショップでカーボン模様や
チェッカー模様のカッティングシートを買ってきたりもします。
今回はホームセンターでコルクシートを見つけてきました。
裏面はノリ付き、800円少々で45㎝×90㎝。いっぱい貼れます(^_^)
~~~~~~~~ 塗装工程の話に戻ります ~~~~~~~~
今までボディーカラー塗装後は、ゆず肌は気にせずにデカールを貼って
クリアコートしてました。でもカルソニックGTーR の時に盛大な
シルバリングを経験したので、デカール貼りの前に一度平滑に
するコトにします。
赤の塗装から3日ほど乾燥させた後、1500番でゆず肌がおおざっぱに
消えるぐらい研磨。仕上げではないのであくまでもおおざっぱに、です。
で、クリアを吹きます。
デカールの密着性を良くするためのクリアですから、上の研磨キズ
が隠れる程度でOK、のつもりでしたが、思ったより綺麗な表面に
なりました。即コンパウンドで仕上げに行けそうなツヤです♪
やっぱり、色を吹いたアトは1回研磨してからクリアが正解なんですね!
これからはデカールなしの場合でも、一度ゆず肌を消してクリアコート
しようと決めました。
ボディーの下準備が完了したので、いよいよデカールを!
今回はコレを貼って郵便車仕様にします。作り始めから
こうする計画で、デカールはキットを買って早々に注文して、
入手してありました。
上のクリア塗装後、2日乾燥させてから貼りました。
ホイールのデカール貼りで懲りたので、使わないデカールに軟化剤を
たっぷり塗って試してみましたが、このデカールは大丈夫。
また、ボディー色が透けて白のデカールがピンクになってしまうのも
心配でしたが、きっちり真っ白♪ 使いやすいデカールです!
配置決定! 雰囲気で
決めただけですが(^^;)
シルバリングもなく、
綺麗に貼れました。
~~ ここでスジ彫りへのスミ入れを。
左端・・・赤の塗料が自然に溜まって濃色に。
ここはこのままでOK。
2番目・・・溝に塗料が入っていないのでスミ入れ
します。
右・・・陰が真っ黒だとわざとらしくなるので、
赤に黒を混ぜたエナメル塗料を使用。
右端・・・スミ入れ完了。
スミ入れは最後の最後でもいいんですが、今回はこの時点で一度クリアコートしたので先に済ませました。デカールの乾燥待ち時間の有効利用です。
では、オーバーコートに行きましょう!!
← デカールを貼った状態。
段差がしっかりあります。
貼って2日乾燥させてから →
クリアコート。
1時間ずつ間を空けて
4回重ねました。
クリアがかかって、段差が
なだらかになりましたね。
ボディー面にデカールを貼ったら、当然段差があります。
(左上写真)
で、クリアコートすると右図の青ラインのようにデカールが
カバーされます。段差はなだらかになりますが、表面が平らに
なるワケでははなりません。(右上写真)
で、赤の・・・ の面まで削って磨けば、段差がなくなって、
「貼った」んじゃなくて描いてあるかのように見える・・・
これが理屈です。削る分を考えると、クリア層はある程度厚み
が必要なワケですね。
クリアを吹き重ねたら、削る前に乾燥にたっぷり時間をかけます。晴天続きでも5日、気温が低かったり湿度が高い日を含む時はそれ以上待ちます。
1~2日後でも充分乾いたように感じますが、完成後しばらく経つとピカピカに仕上げたハズのボディーのツヤがあせてしまうコトが
あります(=ツヤびけ)。この時点でしっかり乾燥させて溶剤分をとばしておくのは結構大事だと思います。乾燥機で時間短縮も有効でしょうが、
塗膜がひび割れたりといったトラブルも皆無ではありません。私は「自然乾燥させてその間に他の作業」が毎度のパターンです。
充分乾燥したと感じたら2000番の出番!
あっという間に目詰まりするので水研ぎ。
ザッと研磨するとデカールの段差&ゆず肌
がハッキリ見えてきます。
水研ぎしてはティッシュで水分を拭き取って、
こまめに様子を確認しながら進めます。
デカール段差・ゆず肌ともにアトほんのちょっと
ですね。
デカールを削ってしまう恐怖と戦いつつ
研磨を続けて2000番完了!!
上の説明図の・・・・・の面になったワケです。
全体が均一な曇りガラス状になればOKです。
この時点で「段差のないクリア塗装面」の下に
デカールも封じ込められた状態。
2000番の「目の粗さ」に相当するキズに
覆われているので曇りガラス状なワケですね。
あとは全面を覆っている2000番の研磨キズを徐々に細かいキズにしていき、最後に残った微細なキズを消したらピカピカボディーの出来上がり♪
実車用研磨材のトレカットで
水研ぎ。サンドペーパーの
3000番相当の研磨材です。
上の2000番より磨きキズが
より細かくなった段階です。
ラプロスのグレーは6000という
表示ですが、4000番相当です。
少し透明感・ツヤ感が出て、
蛍光灯の形が分かるようになり
ましたね。
同ベージュは表示8000で
6000番相当。
より透明度が増し、蛍光灯の
映り込みもシャープに。
タミヤの白キャップ(仕上げ目)
のコンパウンドで磨いて仕上げ。
綺麗な鏡面になりました。
これで研ぎ出し完了です。
2000番での研磨は削りすぎてクリアの下(ボディー色の塗装面)までいっちゃう危険やデカールを削っちゃう心配がありますが、トレカット以降の
研磨はその可能性はかなり低いです。もちろんやり過ぎたらだめでしょうが、2000番さえ終えたら一安心ですかね(^_^)
※このページで使用した、トレカット・ラプロス・コンパウンドは「アラカルトー愛用道具紹介」の〈1、2〉に載ってます。
上で一安心トカ言ってたら、トラブル発生。
取り除いたホコリの窪みがクリア層に残って
いて、研磨したらボディー色の面まで
いっちゃいました(T_T) 再クリアです。
それまでなかったハズのパテの継ぎ目が
突然出現しました。 (このページの上から
3枚目の写真を見てください、継ぎ目の溝
なんかないでしょ!)
バンパーは研磨・下地・赤色とやり直し。
その後、ルーフ&バンパーを再クリア。
青の斜線部分にはマスキングジェルを塗って
作業しました。
やっと磨き完了 !!
コンパウンドの文字が
クッキリ映ってるでしょ♪
モデリングワックス〈22〉も
かけておきました。
これでやっと組立てに移れます。完成まであと一息ですね(^_^)