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製作記③は、スジ彫りの失敗で穴を開けてしまったフロントの窓枠周りにのたうち回りつつ、内装をサクっと作っちゃお、
っていう予定。まずは、②までの失敗のリカバリーから始めましょう。
まずは②で気づいたフェンダーの
厚みの削り込みを。
いつものようにルーター〈53〉で
削ってから400番で均しました。
また、ボディサイドのウィンカーと
反射板をボディ裏から付けるように
なってますが、ここも厚みが
ありすぎて、奥に引っ込み過ぎちゃう
ので、削っておきます。
前後ともに、フェンダーアーチは
アンダーボディとつながっていく形状なので、
アンダーボディの方も削って、
つながりが自然になるように整形しました。
かなり違和感が減って、すっきり見えるようになりました。
次はスジ彫り貫通の修繕。直すためにサンディングをしてるうちに、窓枠がすっかりヤセちゃったので、
ヤセた部分をエポキシパテで補って
またまたしつこくサンディングして
なんとか修正。
サフと黄色を余計に吹き重ねる
ハメになったので、フロントフード
上のエアアウトレットと、
ドア後のルーバーのモールドが
埋まらないように、カバーしとき
ました。
これらは後で黒く塗る部分です。
リカバリーをもう一丁。
どんだけ失敗しとるんじゃ (T_T)
瞬着のモンモンが残ってしまったメッシュ。
まずはハガします。
汚ーーーい。
サンディングして接着面を綺麗にして、
サフ吹いて、
黒を吹いて、クリアを吹いて、少し磨いて、
で、今度は綺麗に接着するために、
ハセガワの両面粘着シートを使います。
ボディ側にシートを貼っておいてから
保護フィルムをはがして、
メッシュを貼り付けます。
面倒くさかったけど、今度は綺麗に
貼れました。
やっとリカバリーが
済んだので、
インテリアに進みます。
ガラスが丸く、鏡も丸く、
あちこち丸い
このキット。
インテリアにも丸のワナが
仕掛けられてました (^^;)
タテに並ぶ4連メーター。
球面です。
ここにデカール貼れ、って。
さらにコンソールが曲面に
なってます。
最近のボルボ等ののコンソールは
柔らかな曲面で、オシャレな
デザインですが、この時代の
スーパーカーでこんなデザイン
なの?って疑問。
で、実車を調べてみたら、やっぱり全然丸くない。
メーターはピシっと平面のガラスでカバーされてるし、コンソールもパシっと平面。
ウインドウガラスにしても、コンソールにしても、むしろシャープでクリーンな平面が
デザインの特長なのに、なんでこのキットはどこもかしこも
ヌメっと丸くできてるんでしょう??? ワカラン。
他にも、空調の吹き出し口がないし、メーターやスイッチの周囲のクロームの
加飾も塗装でやるには難易度高いし。
数日うじうじと考えてましたが、結局こうするのが
うまく行きそうなので切断。
この種の切断には、ルーターノコとかエッチングソーとか
いろいろ選択肢がありますが、切り落とす部分も再利用
したい時とか、切断面をあんまり荒らしたくない時は、
ケガくのがいい気がします。
とりあえず左半分を切り離しました。
メーターは自作しますが、スイッチは再利用予定。
ここにはプラ板でパネルを作って貼り付けますが、切断面をまっすぐな面になるよう整形しておきます。
右半分はそのままで行けないかなぁ、って思ってましたが、
左の直平面と帳尻が合わない。
仕方ないので、オーディオを切り落として、これまたまっすぐな面にしました。
ただし、その上の横スライドのスイッチは、再生が大変そうなのでそのままです。
ジャンクからダッシュボードを持ってきて、空調の吹き出し口の
モールドをいただきます。
埋め込むためのくぼみを彫って、ジャンクから切り出したパーツをはめ込みます。このあとパテ埋めしました。
そうそう、メインメーター二つのリングのモールドも削り落としときます。
エッチングパーツ入れの箱を探してみたら、こんな都合のいいのを発見♪
JAGUAR のインテリアの時に使ってるみたいです。
(最近、自分の持ってるエッチングやデカールを忘れてます。たまに箱の中を探すと「こんなのあったんだぁ」
ってことがしょっちゅう。ちょっと自分が怖い)
いろんな直径のリングがあるじゃないか!
今回のメーターリングはこれを使いましょう。楽ちん (^^)
キーホール(に見える)のパーツもいっぱい入ってる♪
前作のアルファで使い切っちゃったと思ってたので、すごく嬉しい。
プラ板にリングを接着しておいて、穴を開けて、周囲をカットして、の手順で2つ作りました。
こっちは、パネルのプラ板を切り出して、
リングを均等に貼るために、目印の穴を開けます。2年に1回ぐらい使う、マス目ツール〈34〉を引っ張り出してきました。
最後に穴をリングぎりぎりまで広げて、
下準備完了。
リングに付いた瞬着の汚れも、綺麗に
研磨しました。
ツヤ消し黒を砂吹きしてから、ヘラ状の
形にした爪楊枝でリングに乗った塗料を
こそげ落とします。
どちらも、裏から黒く塗ったプラ板を貼って、デカールを貼って、最後にジェルクリアの薄盛りでガラス表現をしてメーター完成。
(裏打ちのプラ板を黒くしたのは、デカールの直径が不足気味な場合でも、周囲のスキマが分かりにくくなるようにです。)
ステアリングは実車の感じをよく再現して
ますが、スポークの軽め穴が残念。
実車では外側にもう一つ小径の穴が
あります。
ちゃんと2穴にしときましょう。
よくあるタイプのウィンカーレバー一体の
コラムの部品。
いつもレバーは落として、金属に置き換える
んですが、今回はパーティングラインも
浅くて、研磨もラクそうだったので、
パーツのまま使います。
エナメルのクロームシルバー筆塗りで完成。
スイッチとカーステ(死語)の
クローム加飾をして
くっつけたら、この部分
できあがりです。
もう一がんばり。。。
バスタブはシフトゲートのみイジリます。
だらしないゲートのモールドは削ってしまい、
プラ板でフタをします。
で、パテを使って後に続く部分と
滑らかにつなぎました。
全体はツヤ消しの黒で塗りますが、
リヤのメッシュ部分のみ変化をつけるために
グロスの黒にします。
重ね塗りで網目のモールドが埋まらないように
マスキング。
シフトゲートは 250GTO 用の
ジャンクエッチング。3列ゲートの
エッチングの手持ちがこれしかないので。。。
250 のは横長なんですが、パンテーラの
ゲートはかなり縦長。
両サイドをヤスって、できる限り縦型に
しました。実車はもっと細長いんですが
これ以上は削れないのであきらめます。
残るはスイッチ。まずはこんなふうに、1つずつ切り取って整形。
サイズはちょうど1ミリ×2ミリ。めんどくさい (T_T)
クロームのフチ取りをどうしようかなぁ。。。
と考えつつ、いつもの悪いクセでラクに流れて、周囲を エナメルのシルバーで筆塗りしたら、ひどいモノになりました。
なんでいつもいつも手抜きして失敗してから、やり直すかなぁ。「器用」という才能が全くないんだから、丁寧にやるしかないのに!
で、スイッチを1つずつ整形し直そうとしてたら、ピッて飛んでって、部屋のどこかにあるブラックホールに消えました。
ううぅ、もうイヤじゃあ。
日を改めて、冷静さを取り戻して再開。スイッチ量産自作作戦です。
プラのカケラをこんな風に整形して、
飛んでかないように両面テープに貼り付けておいて、スライス。
なるべくまっすぐ切れたのを使います。
志賀針〈24〉の6号(私の持ってる中で一番太いヤツ)の頭をプライマーに
つっこんで、
乾いたらクリアレッドにつっこんで、
インジケーターランプの簡単製作完了。
ダッシュボード以上です。
スイッチはクロームシルバーに塗ったプラ板の
上につけてあります。
ガタガタしてますが、もうやり直しの気力が
ありません。
こうして、またも自己採点ですら100点じゃない
仕上がりになっていくんですね。
進歩ない (T_T)
まあ、室内だし、とても小さいパーツなので、完成後はそんなにアラは目立たないと信じましょう。そして、さらに目くらましを追加だぁ。
サンドペーパーをイタリア国旗カラーに塗って、
グレーで縁取りしたりして、
派手なフロアマットを置いてみました。
インテリア完成。
ねっ、これを窓ガラス
越しに見ても、
スイッチのアラって
そんなには目立たない
でしょ? ねっ (^^;)