文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に
緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
キットの作り始めは、だいたいまずボディーからいじります。下地からボディーカラー、クリアーと何層にも塗装を重ねますし、
最後のクリアーの後の乾燥、艶出しの仕上げ、とパーツとして完成するまでに長~くかかるからです。
また、塗装はほとんど缶スプレーですので、屋外で作業をすることが多く、天候待ちもあります。
私はとても手が遅いので、一つのキットの完成まで3~5ヶ月かかりますが、極端な言い方をすれば、その間ずっとボディーの作業を
している感じです。
まずスジ彫りや穴開け、パーティングラインの削り取りなど、傷をつけやすい作業を
先にしてから、600番のサンドペーパー〈1〉で傷消しをかねて全体を一皮むきます。
右の写真はフロントのジャッキポイントを真鍮線〈25〉(0・8ミリ)に置き換えたので、
もとのパーツ用の取り付け穴をパテ〈35〉で塞ぎ、新たな穴開けもしたところです。
フロントの窓枠は、ボンネットの曲面とも合わず、ガラスのクリアパーツとも合わず(T_T) パテの出番です。
パテの種類はは用途によって使いやすいものを選びますが、粘土細工のような使い方をしたいときは
エポキシパテ〈35〉。固まったあとではずせるように、ボンネットにはセロテープを貼り、クリアパーツには
マスキングジェル〈16〉を塗って、それぞれとピッタリ合うように成型します。
かっちり接着時できるよう、軸打ち(0・5ミリ真鍮線)して、一体モールド(>_<)のワイパーも削り落とします。
ボンネットのロックとバックミラーも同じく軸打ち(パーツが小さいので真鍮線は0・3ミリ)して・・・
こうなりました(^_^)
窓枠のまだら模様が味ありますねぇ・・・。
リヤ部分です。
ピンバイス〈12〉でガンガン穴開け!
・幌のピンには虫ピン(志賀昆虫の2号〈24〉)を使うので、0.5ミリ。
・ロールバー(でいいのかな?)は、ボディーの上に乗っけるだけ、だったので自然に見えるようボディーに
ささるようにします。ドリル刃は2ミリ。ボディー裏に薄いプラ板を貼って‘底’にしました。
・フューエルキャップも軸打ちするので、その穴も。
パーツを置いて(刺して)みると、こんな感じ。 OK!!
フューエルキャップもロールバーも、それから下に出てくるマフラーも、メッキのかかっていたパーツは全部剥離
しました。キッチンハイター〈9〉を適当に薄めた溶液に入れれば、簡単に剥離できます。
フューエルキャップは形がどんより、だったのでチマチマとサンドペーパーを当ててシャープにしました。
マフラーはコブラのサイドビューの大きな特徴なのでしっかりやらねば! まずは軸打ちで位置をきっちりと!
本来はシャーシからマフラーの受け部品が出てて、それに載っかるのでしょうが、ほとんど見えないトコなので
手抜きです。 実車の画像もいくつか見ましたが見えなかったし。
塗装です。
メッキのかかったパーツは、そのまま使えればいいですが、バリやパーティングラインが目立つ
ことも多く、それを処理したら当然メッキもまだら・・・。
メタルックやミラーフィニッシュ、メッキ調塗料と、いろいろな方法がありますが、
〈18〉 〈13〉 〈19〉
今回は初めて使うメッキ調塗料、タクミの “AMC スーパーミラーⅡ” という塗料を使って
メッキ調塗装します。
上級者の方々のサイトやプラモ塗装のムックでも紹介されていた通り、光沢はかなり金属っぽい
&乾燥後は塗膜がすごく丈夫。
しかも上からエナメル塗料で塗っても拭き取っても(私の試した限りは)OK!
満足(^o^)
マフラーのフィッティングの様子と兼用の写真ですが、
フロントタイヤ後ろのルーバー(ダクト)部分です。
凹凸が連続しているような、ぼんやり気味なモールドで、もちろん抜けてません。
モールドを活かして削ろうか、とも考えましたが・・・
貫通!!
プラ板から平行四辺形を切り出して・・・
1枚ずつ削って高さを微調整しては、瞬着〈26〉でくっつけます。
わざと少しはみ出し気味に貼り終わったら・・・
サンディング。 ボディーとの一体感が出るようにするネライです。
それでも境目に残ったスキマはパテで埋めます。
サーフェイサー(以下サフ)を吹いて様子を確認。
もとのモールドより印象よくなったと思うんですが・・・
サフの効果で深くしたドアのスジ彫りもわかりやすくなりました。
マフラーは、タミヤのウェザリングマスター〈7〉の ‘赤焼け・青焼け・オイル’ で
汚しました。
エアブラシで ‘焼け’ の塗装をする腕のない私には、とてもグッドな道具です。
サンバイザーが一体成形されたフロントガラスのパーツ。窓枠のフィッティング作業等で、いっぱい傷がついてしまったので
磨きます。本体を割ってしまわないように&サンバイザーを折らないように!
写真は2000番のサンドペーパーで研磨し終えた状態。
この後、ラプロス〈1〉♯6000(4000番相当)→同♯8000(6000番相当)
→タミヤの仕上げ目コンパウンド〈2〉→ハセガワのセラミックコンパウンド、と続けます。
あ~メンドくさっ! クリアパーツの磨きはかなりキライな作業です。でも、箱を開けた時点で傷のあることも多いですし、
フィッティングの時にもよく傷つけてしまうし、ほとんど毎回やることになってしまいます。
なんとか割らず(ヒビを入れず)に透明にできました、やれやれ・・・。
ガラスと窓枠、窓枠とボディーがきちんと合っていて、いい感じ。 (画像は完成後のもの。)
メンドくさいけど、うまくいくと快感だなぁ、やっぱり!