文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
今回はとってもエンスーなこれを作ります。
今春にS.HEMMI さんから大量にお譲りいただいた内の1台。
「カムに乗るってこういうコトかなぁ」なんて『GT roman』の中の
台詞が頭に浮かんできます (^^)
仕込み段階から丁寧に手を入れて、きっちり作りたいですねぇ、
自分の技術の及ぶ範囲でですけど。。。
バンパーレスにしようっと♪ うぅ、かっこいい!
ひとしきり妄想に浸ったら、さっそく手を動かしましょう。
パーティングラインも、面の荒れやヒケも、強烈ではありませんが、
ちゃんと全身にあります。
箱を見たら1997年製。ちょうど20年前のキットですもんね。
600番で均していきます。
パーティングラインは消して、モールドはつぶさないように。
鋭角過ぎるカドは少し丸みをつけるように。
この作業、かなり好きです。
丸っこい車ってイメージでしたが、結構エッジが
あります。
エッジが ヨレたり ツブれたり しないように、
面毎にサンディング。
サンディングには定番のこれらも
もちろん使いますが、
最近はスポンジ研磨材をよく使いますねぇ。
こんな風に角度をつけてカットすると、
凹部の奥にも届いて使いやすいです。
フェンダーのふくらみは、実車では鉄板をプレスして張り出させてるワケですが、プラモデルではプラを厚くして造形してありますよね。
裏から削るだけで本物っぽさが増すと思うので、必ずやってます。(こんな感じの作業です。)
→
この車は、サイドの窓枠が複雑な構成になって
います。クロームぴかぴかで、入り組んだ窓枠、
旧車のお約束ですね。
各フレームが渾然一体になっちゃってるので、
一つずつくっきりスジ彫りしましょう。
まずは ← 部分に切り込みを入れる所からスタート。
白い ↑ のようにスジをまっすぐ通したり、
緑の ← のようにモールの終わり部分を丸めたり、
青の → の所などはスジが広がってしまってるので、
パテで埋めて彫り直したり、
いろいろやって実車と同じ形状に
整えていきます。
こうなりました。
これでちゃんとドアも
開くように見えますね (^^)
メッキ塗装のマスキングを
成功させるためにも、
この彫り作業は大事です。
「あの段付き、速いぜ。」
あっ、また GT roman の台詞が
出てきちゃった!
最近、緑の英国車やら、
メタリックなシャコタンやら
だったので、ピンクサフは
コルベット以来です。
2年ぶりぐらい。
さて、サイドウィンドウはスジ彫りに従ってクロームにすればいいんですが、前後の窓枠は黒とクロームの二重構成です。これまた旧車の定番。
キットの前後ガラスは、外ハメのクリアパーツで、窓枠のモールドも
ガラス側に施されてます。
前作の ケンメリ&Z はスルーしてクローム1色で塗りましたが、
今回は黒とメッキを塗り分けたい。
試行錯誤しながら方法を探ります。。。
後のガラスはスキマあり。
ただでさえ面倒なコトやろうと思ってるのに、
スキマ埋めの手間も追加ですねぇ (T_T)
外装パーツをどんどん仮り組みして、
フィッティングを確認していきましょう。
ワイパーはOK。
ただし、実車の細ーいアーム・繊細な感じとは
違うので、何かします。
細く削り込む? エッチングと組み合わせる?
ダボがOKで、ワイパー本体だけの改修なので、
後回しでいいですね。
ここも合いはOK。
レンズのクリアパーツのカットのモールドが
浅くてただの透明ガラスに見えちゃうので
これまた何かします。
これも後回しで。
ここはバチピタ。
接着剤いらないぐらい。
塗装を考えると少し削っておくべきでしょうね。
さあ、ここからは改修の連続です。ボディの塗装前にやるべきコトをすべて済ませましょう。
このキットのボディで、もっとも
改修の必要なのがCピラー根本の
ヒケ&段差。
ペーパーでの研磨だけでは
追いつかないレベルです。
Cピラーをナイフで削ぐようにして
段差が消えるまで厚みを
減らしました。
改修前の写真を撮り忘れたので
わかりにくくてごめんなさい。
フロントフードが浮き気味です。フードを削って高さを合わせます。
→
ウィンカーはダメです。この状態では納得できない。 → → ウィンカーもボディも削って、少々マシになりました。
が、内側はこんな盛大なスキマ。 →
→ パテで補います。
パテの硬化後、ウィンカーをハズして整形します。
(上の写真で緑色に見えてるのはマスキングゾル〈16〉。こうしとけばパテでくっつかずに外せます。)
結果がこちら。サフ吹いてみないと分かりませんが、まずは整ったかな。
上述しましたが、バンパーレスにします。
バンパーの部品を付けるためのダボ穴が
どでかいので、プラ棒を差し込んで塞いで
から、改めて穴を開けました。
実車に倣って、片方には牽引フック、
もう片方は穴塞ぎのビスを刺します。
関西オー集で拝見した、Rydell さんの
作品のバンパーレスに惚れてしまったので、
私もかっこいいバンパーレスを目指したい!
フロントも同様に。
このように穴を塞ぐ作業の時は、パテではなく
プラ棒を差し込む方が、ヒケの心配がないと
思います。(オレンジの ↑ )
青の○の部分、実車でリベットがついてるので
そのための穴を開けました。
青の ↑ の所は、穴の位置がズレたので、
一度埋めました。 へたくそ (T_T)
ドアミラー と ドアハンドルの
ダボも、一度プラ棒で塞いでから
開け直し。
アルミ線やエッチングを使って、こういうのを
再現するつもりです。
ドアミラーの形状は文句なし。実車通りです。
四角く ゴツい ダボを落として、軸打ち。
600番で、バリ取りとメッキ落としを同時に
済ませました。
上下合体の様子を見てみましょう。シャーシ側は、前にも後にもダボが見当たりません。
それならボディ側に「受け」の工夫がされてるのかな、って思いましたが、こちらにも何も無し。
これじゃあ、上下合わせても全然固定されないんじゃ? って試してみたら、案の定。車高が簡単に1cmぐらい変化します。
しばらく放心してましたが、ふと気づいてボディの内側のサイド部分を見ると、
窓枠の下の所で段差になってます。
ふむふむ、この段差にドアの内張りが
当たって止まる構造かも?
関係ありそうなパーツをテープで
仮り留め。
この状態で、もう一度上下合体して
みると、見事に固定されました (^^)
位置もぴったり。
これで、あとになって困りそうな部分のフィッティングはできたので、気晴らしに小物を一つ作って遊ぼ♪
金属線の 使い残しや失敗作 を貯めてあるケースから、スーパー7のサスの失敗作のアルミ線を拾ってきました。
金魚すくいみたいな形を作って、ヤットコでぐいぐいと潰して、牽引フック二つ出来上がり。
赤や黄色で綺麗に塗装されたフックじゃなくて、「鉄工所でグニって輪っかを作って、ボルトで固定しました」みたいな無骨なのをつけてる実車画像
を見つけて、それがかっこよかったのでマネして作りました。無塗装でこのままボディに刺します。
根本のボルトにはこれを使用。
AFV用のディテールアップパーツです。
AFVの大量使用に合わせて、ヤマほどのボルトが1セット。
一個ずつナイフで削り取って使うようになってます。
(写真の一番下、削り取った跡です)
こういう形状のもあります。
こっちは、フックの反対側の穴塞ぎ用に使おう。
こんな感じに付けます。バンパーレスの野性味にマッチしていい感じ (^^)
というワケで、下地塗装をもう一度。サフじゃなくてシルバーリーフ。
ボディカラーは赤にするんですが、白いデカールを貼るし、一部に赤以外の色も塗るので、染み上がり対策です。
同じタミヤのテスタロッサ
で、こうやったら
染み上がり起きなかった
ので、これで大丈夫と
信じたい。
でも、染み上がりは不思議
ワールドなので、
何が起こるか分からない
けどね。
フロントは、リベットの穴開けのやり直し
とかありましたが、整いました。
Cピラーも綺麗に面がつながりましたね。
気合いを入れた窓枠のスジ彫りは合格。
でも、ドアハンドルとキーホールのモールド跡
は全然ダメ。溶きパテからやり直しですな。。。
以上で製作記①は終了。②はシャーシ製作とボディ塗装を並行してやることになると思います。お楽しみに!
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