文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
今度はこれ、RZ34 のフェアレディZを作ります。
実車の発売が2022年の夏、このキットの発売が
12月。半年前です。
車もキットも旧めのを作るのが常な私としては
珍しく最新型車の最新キット。
昨秋、地元モケトモとみんなで色違いで作ろう
って盛り上がった企画参加です.
なんて楽しいんだ♪
前作のZ32 は「当時この車を所有できてたら、こんな仕様にしてたよ」ってテーマで作りましたが、今作は「ジャンボに当たったらこんな仕様に
して乗るよ、セカンドカーとしてね。」っていう、ますます物悲しい妄想路線で行きます。。。
作る前に実車資料を揃えるんですが、今回は
リアルタイムの車なので、ムックを購入。
私の担当はセイランブルーで、イカヅチイエローと
並んで写真が多いカラーなので、資料的には
楽ちんです。らしく見える色で塗らなくちゃって
プレッシャーももれなくついてきますけど。。。
4面のガラスがすべて外ハメ。。。
これは初体験。
どれも安全な場所にたっぷり接着代が
準備されてます。こりゃ優しい&易しい。
で、後からこれを被せたら、接着代も
すべて隠れる、と。
黒い部分は実車でもボディとツートンと
なる所ですから、その塗り分けもしなくて
いいワケです。ボディ・ガラス・ルーフ、
もちろん全てバチピタ。スキマのスの字も
ありません。塗膜厚みの影響を相当気に
しないと。。。
新型Zの特徴的な加飾部分。
日本刀イメージってコトですが、クローム
ピカピカじゃないんですね。インストの
塗装指示がシルバーリーフってなってるので、
あれ?って実車画像を確かめたら、金属色の
シルバーだけど、メッキっぽいキラキラでは
ありません。どんな色で塗るか考えましょ。
この部分、ガラスを黒く塗るのみ、っていうのが
普通のパターンですけど、このキットは
窓枠から大胆にモールドがせり出して
います。ちゃんと内側も再現してあるワケ
ですね。
で、ガラスのその部分に裏から貼るデカールが付いているという。う~ん、初めてだらけ。斬新だなぁ、って感心してたら、先に製作されて
いる七力夕二さんから、「ここは素直に黒く塗装の方がいいかも。」って情報をいただきました。
よく考えたら、こんな面積のデカールをガラスに
裏貼りしたら、気泡や貼り付けムラが気になります
よね。塗装なら真っ黒保証付き。
ガラスのフチを黒く塗るためのマスキングシートが
付属してます。それも表・裏両方。
あ~優しい。
前作の6面分マスキングの手間と比べると
違い過ぎてくらくらしそう。。。
この面一ぶり!
まだ何も作ってないうちから美しさに
感動しちゃいます。
いやぁ、塗膜厚み厳禁ですねぇ。。。
青い四角の所。ルーフ → 加飾 → ガラス → ボディ、と4つも部品をまたいでドア開口部のスジがビシっとまっすぐ通ります。精緻そのもの。
赤い矢印の所は、七力さんが製作記で修正されてる「加飾寸足らず」の部分。実車画像を見ると確かに頂点の場所が違う。マネして直します。
静岡HSで完成作品を複数拝見しましたが、ここを直してる作例は見かけませんでした。七力さんの眼力、さすがです。
先行して製作されてる、
うたたね さん & クラーケン さん がそろって
情報提供してくれたバンパー接着箇所の脆弱性。
青の直線の所に接着代はたっぷりあるんですが、
〇の部分がいかにもひ弱そうですよね。
塗って磨いて組み立てる頃に、ここが割れて
きたら悲劇なので、補強しましょう。
リヤも同様。
がっちりした接着代部分は頼もしいけど、
サイドは繊細。
フロントもリヤもこの弱そうな所は
灯火類のフチでもあり、キリっと
仕上がって欲しい場所ですから、丈夫に
しとかないとね。
L/W/Hは 32 が 4310 / 1790 / 1250 で RZ34 が 4380 / 1845 / 1315。
70mm長く、55mm広く、65mm高い。明らかに一回り大きいけど、車格が違うってほどの差ではない、って感じですかね。
模型もそういう感じになってるようです。34 の方はタイヤ付いてないのでハッキリとはしませんけど。
幅1845かぁ。ドアもデカい(長い)し。実車買う時は広めのガレージを用意して、ドアをガバって開けられるようにしよ。。。
sugi さんはじめ、仮り組み不要だよ、って声を
複数お聞きしたコトだし、様子見はそこそこに、
早速作り始めましょ。
日本刀の先っぽを延長して、矢印の所に頂点が
来るように直します。
前側も少し延長するとキリっとしそうです。
まずはボディの「手前頂点」を削り落として
日本刀がまっすぐ伸びられるスペースを
確保。
で、前後ともプラ板のカケラと光硬化パテを
併用して延長、ツンと尖らせます。
塗装用に割りばしの先に両面テープで
くっつけた所です。時代劇で見る、刀掛けに
置いた刀みたい 笑
延長部分のつなぎ目が消えてるか確認したくて、
サフ吹いてみます。大丈夫そう。
ルーフの黒とボディの青に挟まれた銀色加飾
ですから、しっかり目に入る部分と思います。
こんな風にシャープにさせる効果は大きい
んじゃないでしょうか。
これまたクラーケン さんに教わった情報。
この車のフェンダーアーチは平面じゃなくて、
凹Rな面なんです。
それがちゃんと再現してある。すごいですねぇ。
気づかないと平らにガシガシってサンディング
しちゃう所ですな。
普段、室内もちょこっとはがんばりますが、天井裏はめちゃくちゃ手抜きです。というのも、殆どのキットはガラスを内側から接着するので、
天井裏は接着で汚れるか、ガラス部品で隠れるか、のどちらか。そうならないためにはかなりの改修なり工夫が必要でしょ?
その情熱が持てないんですよね。
でも今作は外貼りなので、塗装がそのままの姿
で残ります。
モールドも綺麗だし、ルームランプのデカール
まで付いてるし、ってワケで、インストの指示
通りにちゃんと塗ることにします。
ダークグレーを全体に吹いたあと、セミ黒の所
を塗り分け。
ここのセミ黒も同時に吹きます。
ね、天井裏までモールドが上質なの分かるでしょ。
塗り分け、きれいにできました♪
完成後にはほぼ見(え)ないですけど、ここを
ちゃんとやるコトはないので、新鮮な気分です。
リヤバンパーのひ弱そうな所、裏からプラ板を
接着して補強します。灯火類の取り付け場所が
隣接なので、プラ板が邪魔しないか確認してね。
前も同様に。
中央に写ってるのはシャーシの「受け」に
なる部品。ここでシャーシを受ける構造の
キット、初めてです。
上下合体は、後ろはこの楕円形のダボを
穴に刺す。これは普通。
で、前はこのパーツの、返しの付いた「爪」に
シャーシのスリット状の穴をパチってハメる
というユニークなやり方。
この仕組みが少しのズレもなくバチピタなのも
感動です。。。
ドアハンドルはボディの凹モールドに
きっちり合う別パーツ。
ただ、このままだと「手が入らない」ので、
少し削って薄くしときます。
リヤスポを付けるかどうかは迷いました。
というのも、付けない場合のこのカッコよさ。
単身赴任模型堂さんともこのカッコよさに
ついて盛り上がったし、開発陣のこの
言葉を見たらたまりません。
S30 のイメージが重なって最高です♪
リヤスポ付きだとこう。
これもカッコいい。
こっちは同じS30 でも 240Zの面影ね。
通好みのリヤスポなしは捨てがたい。。。
後ろ髪引かれまくりですが、
近作のこれと並べるならねぇ、ってコトで
スポイラー付けると決めます。
リヤスポ Z 3世代並べ計画 笑
ボディ裏にダボ穴位置のモールドがあって、
インストでは1mmピンバイスの指示。
様子を見るために、0.3mmで開けてみたん
ですが、スポイラーの脇から穴がチラ見え。
こりゃイカンと穴を埋めて、改めて中央に
軸打ち加工しました。
これで最後の接着も安心です。
下地はサフじゃなくて、フラットブルー+
フラットホワイトで。
上塗りのボディ色が隠ぺい力のない塗料でも
大丈夫なように考えました。
ボデイ色をどうするか。HSで、GARAGE24 卓のカタログ再現展示のセイランブルー車のレシピを教えていただき、
一番上はクリアブルーでキャンディ調の表現をされたとのことでした。かっこいい色でしたよぉ。
クリアブルーコートは私も考えてましたが、
このお話を伺って一層その気になりました。
で、クリアブルーの下に何をどう吹くか、
ですね。
手持ちの粒子入りの青塗料を片っ端から吹いてみました。インスト指定色のマイカブルーがやはり一番近いイメージ。
でも、もう少し紫系の色味にしたくて、クリアレッドやらレッドやらいろいろ混ぜて試行錯誤。ちっとも紫っぽくなりません。。。
で、ディープメタリックブルーを混ぜてみて、一応こんな感じかなって思います。
とはいえ、これでOKって気分ではないですが。
上のスプーンをムックの上に置いてみます。
実車は色味の見え方の変化がとても豊かな
凝った塗装なので、再現は至難です。
どっちのスプーンも似た色に見える部分もあるし、
どっちとも違う色に見える部分も。。。
とりあえず、ディープメタリックブルーを
混ぜた方の塗色で塗っちゃいます。
上の実車写真と比べてどうでしょう?
ハイライト部分、シャドウ部分、それぞれ
そこそこ近似色に見えませんか?
同じ色を吹いたスプーンをたくさん用意
しました。まずはクリアブルーのテストを。
クリアブルーをそのまま吹いたら
紺色っぽい感じです。
で、クリアで割って色味を弱めたクリアブルー
も吹いてみました。う~ん。。。
どっちも、せっかく足した紫味を青に戻しちゃう
感じですねぇ。当たり前かぁ。
クリアカラーの塗料をいろいろ試してみます。
赤+青=紫、とか、赤+白=ピンク、とか。
で、最終的に、赤+パール、を上掛けする
ことにします。ムックの実車画像、所々うっすら
赤味を感じるので、なんとかそれを表現したくて。
写真に写りにくいんですが、スプーンの奥の
方が少し赤の気配感じませんか?
こんな感じで、
たっぷり吹くと右のような感じ。
思い切って吹いてみます。ボンネットの前の方のあたり、赤味うっすら。肉眼だともっと見えるんですけど。
同じく、スプーンの上面奥、ボンネットの前の方の赤味、伝わりますかねぇ。まあ、実車でもそこはかとなく、って感じなので、写真ではっきり
見えちゃったらやりすぎ。模型の実物を見ても気づかれないかも、ですが、自分の中で「頑張った感」はあるのでよしとします。
磨き終えた時を楽しみにしましょ♪
日本刀はクレオスの8番シルバー。
今作はシャーシ裏も真面目に塗るので、
まず1色め。
指定色のダークゴーストグレーより少し濃い
と思いますが、青系とグレー系を調色した塗料
です。
2色めのセミ黒を吹くためのマスキングです。
七力さんが、1台目と2台目で塗装順を
入れ替えておられましたが、この順番は悩ましい。
どっちを先にしても面倒くさいです。
なので、「後から濃色」ってだけの理由で順番を
決めました。
吹きこぼしが結構あったので、その周辺だけ
再マスキングしてグレーを上吹きして修正。
こうなりました。
ミッションケースは「アルミ」、燃料タンクは
シルバーとゴールドを混ぜたチタンシルバーを
吹いて塗り分け終了。
フロントサスのアームのフラットアルミは
エナメル筆塗りに逃げました ^^;
このあと、恒例の真鍮パイプ刺ししましたよ、
台座固定用の細工です。
製作記①の最後は妄想仕様について。前作に使ったのと同じホイールです。2セット買ってあったのよね (^-^)
昭和オジイが令和の最新型車にも相変わらずBBS LM を履かせてるっていう設定です笑笑。
2台並べて展示した時にも面白いかな、っとも思いますし♪
400馬力の新型車にはこのホイールの幅が
ほぼ問題なく収まりますが、径が少し不足。
キットのホイールと合わせてみると、一回り
小さいです。(下がキットのホイール)
で、0.3ミリのプラ板の細切りを爪でしごいて
丸みを付けておいて、
こうする。
ただし、リムの厚みを増やしたんじゃなくて、
ボディカラーに合わせた「リムガード」で
ドレスアップしてる、ってつもりです。
時間とお金に余裕があれば、今の現実の
愛車にも付けたいぐらいなんですよねぇ。
妄想ならすぐにできる。
しかも、ホイールの径不足の解消にもなるし。
マイカブルーとフラットブルーを混ぜて
ボディ色より明るい青にしました。
リムガードに見えますよねぇ。。。
これで①を終えて、ページを改めます。パーツ割りも合いも抜群なので、修正の手間はない。けど、部品も多く、丁寧な塗装を心がけてるので
まだまだ先は長い感じです。湿度の高くないタイミングを狙って、ボディのクリアコートと、ツヤあり黒の塗装を早めに済ませたいです。
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