文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
製作記 No.31は 911 が登場する前のポルシェ。356A スピードスターです。やっとオープンの3連作が終わったのに、
またオープンカーになっちゃいました。
356はフジミのキットがいくつかありますけど、長らく再販されてなくて模型屋さんでは手に入らない状態ですね。
好きな車なので前々から作りたかったんですが、今回一念発起して購入しました。送料込みで1万円超の高額買い物です。
私、過去最高額のキットはレジンのR380ですが、こちらも長年作りたかった車。どうしても作りたいから仕方ない。。。
とはいえ、私の場合この辺りが限度額かな。。。
ボディ以外でこれだけ部品あります。
いくつかの袋はランナー2つ重なって入ってる。
恐いですねぇ。。。
エンスーモデルに対する冒とくだって怒られそう
ですが、足回りやらエンジンは思い切り省略して、
「見えるトコだけ」モデリングします。
久しぶりに半年コースを脱却したい。
古いフジミのキットらしくボディの肉厚はとても薄いです。
この薄さは繊細さでもあるんでしょうが、私はもう少し
厚み&しっかり感がある方が好きですかね。
フロントフードも、
リヤフードも3次元に変形してて、
ボディに全然合わない状態です。
開けた時の裏側の見栄えのために構造材のモールドが
施されてて、そのモールドに忠実に表側がヒケてます。
一番最初の工程から難儀だなぁ。。。
ボディに沿わせるための抵抗になるので、
裏側の構造材のモールドを落とします。
で、裏側からシアノン<84>で接着。
一か所接着・固定しておいて次のカドを接着って感じで
なるべくボディと面一になるようにしました。
スジが乱れてたり広すぎたりする所に溶きパテを
流し込みます。
面はつながりました。
フロントも同様。
なんだけど、スジがひどい有様になっちゃいました。
シアノンがスジまで流れ込んでしまい、周囲のプラに
比べてかなり硬いもんで、うまく彫り直しができない。
これをビシっとさせるの手間がかかりそう。
なんだか最初からつまずき気味。。。
でも、見えるトコだけモデリングなのにココが汚くては
取り柄がありません。がんばろ。。。
と言いつつ、さっそく現実逃避。
フェンダーアーチを薄く削りました。
ボディが薄いって書いたばかりですが、ここは厚いと
感じました。
元々定番の作業にしてるんですが、最近忘れるコトが
多かった。
ビートルもそう。完成間近になって気になってしまい、
厚みの内側半分を黒く塗ってごまかしたりしてたんです。
今回は忘れないうちに。
外装パーツの合い具合を点検しましょう。
キャデラックで鬼門だったフロントスクリーンは
今回はきっちりフィット♪
なんて嬉しいんでしょ。。。
メッキパーツが付くのかなって探してみたら、
シールだった ^^;
これは使いません。。。
ホイールのモールドは感動の緻密さ。
エアバルブまで最初から付いてます。
おわん型のでっかいキャップで隠れちゃうのが
もったいないですね。
まだちゃんと実車観察してないですけど、
このキャップはもう少し扁平な形だった印象が。
直すのイヤだなぁ。。。
ここもエンスーモデルらしく、3つの部品が組み合わさります。
外側のレンズは少し周囲を削らないとハマりませんが、
フィッティングして、
組んだらこの存在感です。
奥行き・複雑さがとてもリアル。
この見え方はすばらしい。
ボディの穴にもぴったり合うので、調整不要♪
リヤフードのエアアウトレットの部品は
半分以上のスリットが塞がっちゃってますが、
これまた少し周囲を削って調整したら
スキマもなくハマります。
質感がすばらしい幌カバー。
留め具は金属に置き換えましょ。
でもその前に直さないといけません。
スキマが盛大です。
内装パーツの構成もまだ未確認だし、実車観察も
まだですが、ここの形状が左右で違うのも
イヤな予感がしますなぁ。
で、適当にフィッティングしてから、パテ埋めの準備
したんですが、スキマが大きいので不自然になりそうな
気がしてきました。
裏側のあちこちを削って、なるべくボディに沿うように
がんばったら、
ここまで直った。やってよかった。。。
留め具のモールドを落として志賀針〈24〉を突き刺します。
00号から6号まで7サイズ持ってますが、今回は4号が
ちょうどな感じです。
購入したのはもう10年以上前ですが、たぶん4号は初使用。
裏から見ると怖~い。
接着する時は裏から虫ピンを引っ張っておいて
瞬着点付けします。それで残ったスキマも解消♪
こういう金属置き換えの時、虫ピンと平リベットと、
どちらがそれらしく見えるか。
今回は虫ピンの頭の立体感がいいなって思いました。
志賀針使うの、かなり久しぶりです。
他の部分と素材感の違いを表現したいので、ラバーブラックの
砂吹きで塗装。今作一つ目の完成部品です 笑笑
幌カバーでどこが隠れて、どこがどう見えるのか、確かめたかったんですが、パーツがばらばらで、簡単に仮組みできません。
この形にするために部品15個。。。普段なじみのあるキットならせいぜい3つ4つぐらいじゃないでしょうか。で、また、ばらばらのパーツが
いちいち合わない。経年変形の影響も大きそうですけどね。修正代わりに片っ端から接着しちゃいます。パーツ同士、お互いが治具です。
内装は黒にするので、まずはグロスの黒でブシュ~。
後で半ツヤ&ツヤ消しのクリアで塗り分けます。
結果的に、幌カバーが隠すのはリヤシート辺りから
後ろって判明しました。
リヤシートあるんだ! こんな小さい車なのに。
見えない所もしっかり再現してあるキットですから、
「隠れ方」「見え方」にそんなに気を使わなくて
大丈夫なのが分かりました。
なので、上の方で左右非対称を気にしてた幌カバーの
前端は、横一文字にカットしちゃった。
この方が自然でしょ。
続いてバンパーのフィッティングを。
くどいですが、いちいちパーティングラインが面倒ですねぇ。
インストでは前後バンパーはTの1,2と
なってますが、Tなんてランナーはありません。
Aのランナーにありましたが、パーツにダボが
付いてない。
このダボが上下合体の接合部も兼ねてるのに(☆)。
仕方ないので、ボディのダボ穴を埋めておいて、
真鍮線で軸打ちしました。
後ろもね。
と、ここまでやってからこれに気づきました。
Tはランナー記号じゃなかった。。。
100%私が悪いですよ、完全に不注意。
でもねぇ、ダボぐらい一体成型でいいんじゃ?
しかもインストの違うページだし。。。
ぴったりの位置にバンパー軸打ちしちゃったので、
後戻りする気にはなれません。上下合体はなんとか考えましょ。
バンパーのモールドにきっちり沿うような形状のオーバーライダー。
でもね・・・
こんな感じで、
こんな感じなので、設計意図通りの形にするには、
ヒケやパーティングラインをしっかり整えないといけません。
意図は精密だけど、部品成型の精度が、、、
っていう困難さですな。
4個整えるのに2時間かかった。
で、実車観察したら、こういう形状なのが分かったので、
これまた4個直しました。
この作業は1個5分ぐらいですが。
というワケで、オーバーライダー4個直しただけでもすごい達成感です ^^; 完成したら感極まって泣いちゃうかもしれない。。。
内容薄い①でしたがここで終えて、この先の下ごしらえは製作記②に続けます。ちゃんとインスト見るようにしましょ。。。
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