文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
今作を作りながら、しょっちゅう『希望の轍』を鼻唄してました。タイトルも歌詞もメロディも目の前が明るくなるようないい歌ですよね。
昨今の暗い世情にはうってつけ、顔を上げよう!って気分にさせてくれる曲です♪
私、もろにサザンオールスターズ世代。中3の時にサザンがデビューですから、若者になりかけの頃から今に至るまでずっと好きです。
最初はレコード・カセットテープ・その後はCD、それから本、いろいろ買いましたよ。大学生の時に女友達がコンサートのチケットを
入手してくれて、男女4人で行ったのも懐かしい思い出です (^-^)
で、桑田佳祐監督作品の『稲村ジェーン』は映画館に観にいったし、映画のサントラはそれこそカセットを買いました。
というワケで、今作のミゼットはこの映画で主人公がサーフボードを載せてる車をモデルにしてるんです。
久しぶりに観返して、ついでに模型の資料にしようとDVD買うつもりだったんですが、DVD化されてなくてびっくり。
中古品でVHSのビデオは流通してますが、ビデオデッキなんてはるか昔にわが家から消えてるし。
あきらめてネットで映像・画像を探しました。お好きな方のブログなどから、やっといくつか資料を集めて、以下のことが判明。
①積んでるサーフボードは身長よりはるかに長い、ロングボード。
②黄色地に赤の3本ラインのカラーリング。サメの背びれみたいなオーソドックスな形の1枚フィン。
③フィンをミゼットの「後あおり」の外に出して積んでいる。
④ボードが当たるルーフと後あおりには、ぼろ布みたいなのをかましている。
⑤2か所でロープで固定してる。
これらを再現していこうと思います。
とにかくサーフボード作らないと。
プラ板だと削るのシンドそうだし、パテだとかなり
重くなりそう。下が小さな三輪車なので、重いと
安定悪いよなぁ、トカ考えて、
バルサ材を買ってきました。
バルサ材を削って作るって、昔のサーフボードと同じ♪
なんか嬉しい(^-^)
調べましたよぉ、ロングボードについて。
長さは〇〇以上、先端から1フィートの所の幅が○○ぐらいだと
扱いやすい等々々々。
32で割りやすい数字っていうのも考慮に入れつつ
サイズを決めました。長さ2784ミリ、最大幅590ミリです。
÷32で、長さ87ミリ・幅18.4ミリとなりました。
形も様々なようですが、前の方が丸くて、後ろはややとがり気味の
形がピンと来たので採用。
まあ、軟らかいこと。
購入したのは板厚6ミリですが、定規を当てて
カッターナイフを軽く3回も動かしたら切れます。
当然削るのもラクラク。
あっという間です。
イメージ通りの形になったので、この時点で上機嫌♪
横方向からは、もちろん上に反った形ですよね。
これまた、どの辺が厚くてどれぐらい反ってて、っていうのをネットで調べました。
右の写真は、塗料のボトルに400番を巻き付けて「上側」の反りのカーブを削ってる所。
いかが?
予想よりずっと簡単に気に入った形になって、
鼻唄がエンドレスです♪
バルサ材を買った時から、「目止めいるかな」
って考えてましたが、知らないことを考えてても
ラチが明かないので、缶スプレーのピンクサフを
吹いてみました。乾燥とともに木目表れてきます。
でも塗料の食いつきは大丈夫そう。
重ね塗りするうちに木目は埋まると信じて進めます。
フィンはプラ板を削って作りました。
もちろん軸打ちしときます。
イモ付けでは接着強度があまりにも心配ですもん。
木目のミゾの深めな所を溶きパテで
埋めて整えていって、最終下地は
ライトサンドにしました。
黄色地のボードなので発色いいようにね。
ぼろ布を作ります。
不織布のペーパータオルを適当に丸めて、部分部分に瞬着を
少し染み込ませて形を保つようにしました。
車体やボードに馴染むように、全体は柔らかいままです。
こうしたいワケです。
何回か作り直したし、色も試行錯誤しました。
イメージは白いバスタオルが汚れたボロ布になった、
って感じなんですが、そういう名前のない色って
難しいですねぇ。
汚しが下手で、この写真みたいにカビだらけに
見えたら違うし。
結局ボロ布ならぬボロ毛布のイメージで茶色に
しちゃいました。
黄色はTS-47:クロームイエローの缶スプレー。
赤のストライプのためのマスキングです。
映画のボードはちょっと見、2本ストライプに見えるんですが、よ~く見るとセンターにピンストライプって感じでもう1本細いのがあるんです。
目測で5、6ミリぐらい。1/32では 0・2ミリ以下? そんな細いのを塗装するのは難しいので、0.4ミリで妥協します。
手持ちの一番細いマスキングテープの幅ですな。
センターに0.4ミリを貼っておいて、
その両脇に0.7ミリのテープを貼ります。
平行に貼れたらセンターのテープを
外します。
で、太い方のストライプの幅を残して
両サイドを隠しました。
ストライプが上面から下面に回り込む所の
マスキングが難しいんですが、ゾルも
併用してうまくいきました。
ここらでいつもの転倒だろ、って
予想されてた方も多いと思いますが、
なんと大成功♪
塗料はタミヤの瓶のレッド、
ブラシで丁寧に吹きました。
ボロ毛布もセット完了。
毛布をボディに接着するのも、毛布にボードを
接着するのもハイグレード模型用〈60〉を使用。
プラと布、布と木、という異材質間の接着なので
うってつけですね。
鼻唄のボルテージ上がります♪
最後の仕上げはロープ掛け。集めた数少ない資料には当然ロープのアップなんかなくて、詳細不明なんですが、多分ロープ色・縄色のモノ。
トラックの荷台に掛けるロープ、実物は多分1cm径ぐらいですか。32で割ると0.3ミリぐらい。0.3ミリでロープに見える素材ねぇ。。。
タコ糸では太すぎるよなぁ。生成り色の木綿糸を縒り合わせようか。。。あれこれ考えて、模型材料箱に長年放り込みっぱなし、ほとんど忘れてた
糸セットを出してきました。
眺めてるうちに思いついたのがトラロープ。
映画と違っちゃいますけど、黄色と黒のシマシマなら、
素材感をすっ飛ばしてロープに見えてくれそうかな、って。
うふふ、トラロープでしょ。
2、3分で作れて、その後10分ぐらいニヤニヤ
してました。
製作の最初期に作ったんですが、
今まで内緒にしてた。
やっと披露できました♪
ロープの片方は投げ縄結びで輪っかを作ってフックに引っ掛けます。逆側は蝶々結びの半分の結び方。なんて言うのが正しいんでしょ? 輪っかを
一つだけ作るヤツです。どちら側も実際にフックに掛けたかったので、ボディの下ごしらえの時点でロープを掛ける4か所のフックのみ、
モールドに切り込みを入れておきました。
ロープは下の写真のように2本。横あおりの一番前のフックと、後あおりのフックにこんな角度で掛かってます。
結び目の輪っかや、結び目から
余った部分は、自重では垂れ
さがってくれず、
上やら横やらへはねます。
そのままでは不自然なので
瞬着点付けで、位置を
落ち着かせました。
荷台の中に垂らした余り部分も
同様です。
希望の轍、熱唱 ♪♪♪ ^^;
このページをまとめるのは今日になりましたが、1月23日の深夜(24日未明)に完成しました。
作り始めは12月15日ぐらいなので、一月ちょっとですね。ウェザリングの出来栄えはベテランさんから見れば拙いモノですが、初体験で
楽しかったし、サーフボードとロープが失敗なしで作れたので、久しぶりに毎日楽しかった (^-^)
近日中に完成画像ページもまとめようと思います。