文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
ブログでも言いましたが、フロントスクリーンを塗装し直しってハメになってしまったので、気分転換でインテリアを先に
することにします。オープンカーなので完成後もよく見えるし、オールドアメリカンな雰囲気ぷんぷんで作るのが楽しそう♪
まずは外装部分を一つだけ。
ヘッドライトのメッキ塗装が済んだので、
レンズを接着してボディに当てがってみました。
ライトのフチのエッジがボディのエッジにスッと
つながりました (^-^)
いつものように接着は面相筆でプライマーの
流し込み。
汚しのリスクゼロなのでこればっかです。
正面から光が当たった状態だとバルブが見えます。
虫ピン刺しといてよかったですな。
これまたブログでも書きましたが、この車は
贅沢な高級車らしくいろいろなパターンの内装の
画像が見つかります。
今作は室内すべて同色で、フロアトンネルは
布張り、って仕様に決めました。
こんな形状のトンネルですから、何かを貼るのは
とても難易度高。
精一杯の砂吹きでお茶を濁しましょ。
サフをツブツブに吹いておいて、
フラットベースを多め(3割超ぐらい)に
混ぜた塗料をふわふわと根気よく
吹きました。
ふんわり柔らかそうな感じにはなった。
ビートルも JAGUAR もフロアマットは
「貼れる布」で作りましたが、今回は久しぶり
に紙やすりでやるコトにします。
模型用じゃないホームセンターの80番。
フラットブルーを薄めずにビンから直接筆に
付けて塗りました。塗っただけでカーペット感
が出てホクホクです♪
MCGのエッチングの中に、58年式では使わない
「biarritz」のオーナメントがあるので、
それをフロントマットのアクセントに貼ってみました。
ね、本当にふわふわのカーペットマットみたいに
見えるでしょ。
ふむふむ、雰囲気出てきたかな。。。
50年代の車なのにパワーウィンドウが
付いてます!
なので、これはウィンドウレギュレーター
じゃなくてインナードアハンドル。
笑っちゃうぐらいゴツイ形状を直しましょ。
実車はこんな感じの繊細な形です。
内張りのクロームの所もマスキングして
メッキ塗装しました。
③で整形したパワーウィンドウのスイッチ
のパネルを付けたら内張り完成です。
この小さなモールドもクローム。
せっかくなので買いたてのガンダムマーカー
で塗ってみましょう。
ちなみに実験で塗ったスプーンは20日経過した
今日(5月23日)時点では白化してません。
白化するとしても、もう少し時間が経ってから
でしょうけど。
フロントベンチシートの加飾はアルミテープの
細切りにしました。
これでダッシュボード以外は内装完成です。
あっ、ペダルもまだだった。
エッチングのペダルがかっこいいので丁寧に
作ります。
オープンカーとは言えそんなに見えないけどね。
ダッシュボードはいろいろ難関なんですが、
まずはステアリングホイールの自作から。
50年ぐらい昔のSFの車に付いてそうなハンドル。
実物は絶対こうじゃないよね。
違い過ぎる。。。
水平じゃなくて八の字の角度の2本スポーク。
繊細な内側のクロームのホイール。
すり鉢状に真ん中が奥まった形状で、一番奥のハブの所に小さなエンブレム。
再現は無理ですけど、がんばって近づけます。
メインのホイールのみパーツを使用。
すり鉢形状にするために3ミリプラ棒でホイールを
浮かせておいて、まずはスポークを作ります。
0.5ミリのプラ板で一つ作って、あと3枚同じ形で切り出します。
2枚貼り合わせてスポーク一つ。
最初から1ミリ厚のプラ板を使わないのは、右端のRのついた切り欠きを
ポンチで抜きたかったから。1ミリ厚ではうまく抜けないでしょ。
ハブがちゃんとセンターに来るように、方眼紙の
上で接着します。
ハブは3ミリ丸棒で、エンブレムの付く窪みを
ルーターで掘っときました。
0.4ミリのアルミ線で内側のホイールを作り、
スポークに切り込みを入れて接着。
センターのエンブレムのエッチングは、キーの
頭を切り取ったモノ。
ちょうどいいサイズでした♪
元のままよりはずっと良くなったでしょ。
で、着色。
2本のレバーはこんな角度で付くようです。
ホイールやレバーまで同色なんですよね、
なんてゴージャス。。。
スポーク・ハブ・レバーの先端はクロームなので、
しっかり乾燥させてからマスキングです。
最後の最後にエンブレムに色を付けますが、
こんな小さい所をうまく塗れるか、まったく
自信ない。。。
懸案のステアリングホイールの自作が
なんとかなったのでほっとしたのも束の間、
仮り組みしてみたらこうでした。。。
ハンドルとシート座面の間が2ミリぐらい
しかありません。24倍しても5㎝。
足が入らんがな。。。
一瞬も気の抜けない恐ろしいキットです。
修正しますが、その前にペダルをやってしまいましょ。この車、ハイドラマチックというATです。
1958年ですよぉ。前にも書きましたが、この時代に2ペダルATで、足踏み式パーキングブレーキで、
パワーウィンドウ装備で。当時の日本人から見たら夢か魔法か、って感じだったでしょうね。
ブレーキペダルの2本ステーがカッコいい。
キットの部品はこんな感じです。
ダッシュボード付けたら、これぐらい見えません。
せっかくオープンボディなんだから、もうちょっと
見えてほしいですよねぇ。。。
58と59ではモデルが違うので、エッチングの
ペダルのデザインも違うんですが、
カッコいいのでこっちを使うコトにします。
ペダルのベースにパッドがはまる構成の凝ったエッチングパーツ。
この時点でカッコいいでしょ。
プラ板を貼って厚みを持たせます。
アクセルペダルはオルガン式なので、こんな風にして自立する
ようにしときます。
ステーと取り付け部分もこつこつとプラ板で。
労力最小で満足度たっぷりです。
元よりはかなり見えるようにもなったし。
嬉し。。。
とっとと塗って接着しました。
さて、ダッシュボードのもう一つの難関は塗り分け。デカール入ってないのでメーターの文字のモールドを生かさないといけません。
しかも、ダッシュボード本体は内装色の青で、メーターの背景は黒で、メーターパネル全体&助手席側のスリットはクローム。
なんちゅう面倒な塗り分けなんだ。なるべくマスキング回数を減らしつつ綺麗に塗れるように考えて、以下の塗装手順に決めました。
1:メーターの文字をラッカー塗料で白く筆塗り
2:白文字の保護とクロームの下地を兼ねて、
前面にラッカークリアをスプレーで
あとで黒で背景をつぶすんですけど、
なるべく数字の上だけに塗料を載せるように
しました、はみ出てるけど。
でも、鉛筆の小さい文字(JAPAN)よりまだ
小さいんだもん(言い訳)。
3:クロームに塗る部分(写真の赤い所)を隠して、
内装色の青をブラシ塗装〈マスキング1回目〉
4:青い所とメーターを隠してメッキ塗装。
〈マスキング2回目〉
ステアリングホイールの前半分も
メッキ塗装なので一緒にやりました。
5:メーターの背景にエナメルの
黒を流し込んで文字のモールド
だけを白く残す。
塗料が濃いと流れてくれないし、
薄いと隅に塗料が偏ってしまって
全体が黒くなってくれない。
濃度は慎重に調整しましたよ。
「0」や「9」の 〇の中にも
ちゃんと黒を入れました。
で、文字の上に付いちゃった黒を
エナメル溶剤で拭き取り。
私にはこれで精一杯。。。
時計の針の赤は成形色
そのままです。
6:メーターにジェルクリアを盛って、ガラスっぽい見かけに
これにてダッシュボードの塗り分け終了です。1~6の手順で、マスキング2回で済ませるコトができました。
ステアリングのスポーク&ハブも手前半分がクローム、奥半分が青、と塗り分け完了。エンブレムは小さすぎて、ハズキルーペで見てもワケ分かり
ません。なんとなく下の方が赤い、って程度に塗りました。ダッシュボード周辺の見ばえ、下の写真でご覧になってどうですか?
まずまず雰囲気出たと思ってるんですけど。コラムシフトってのがまたいい味ですねぇ(^-^)
で、あれこれ作業してるうちにバスタブを床に
落とすという恐怖の事故が起こりました。
幸い細かい所はどこも壊れずに、フロントシート
だけ吹っ飛びました。外れたのをいいことに、
シートの底を2ミリ程切り落として、座面を
下げました。もれなくフロアトンネルの逃がし
(矢印部分)の拡大作業が付いてきたので、それも
やってご覧の通り。
ステアリングの取り付け角度を上に傾けて1ミリ
シートを下げて2ミリ、クリアランスを稼ぎ
ました。まだ十分じゃないけど、極端な不自然さ
は解消できたかと♪
内装が完成したので、下周りを。
まずはいろんな所がぐらついて、きちんと固定できないタイヤ/ホイールの調整。恥ずかしいので写真は載せませんが、サスの部品なんかの構成は
無視して、位置決めのみ優先モード(得意技)です。前後の位置・フェンダーからの引っ込み具合ともに狙い通りに決まりました。
ベースは、ビートルは紺色、JAGUAR は藤色の合皮を貼ったので、今作も合皮シート。手芸店で白のを買ってきました。
シートは50cm×135cm もあるので、あと20個ぐらいベース作れます。。。
タイヤの引っ込み具合、うふふでしょ。
タイヤ位置がきちんとしたので、塗装に進みます。
まずホイールセンターのエンブレムのエッチングから。
マークの下半分は格子状なんですが、実車画像では
こんな風に5コマ赤いようです。
ステアリングホイールのエンブレムも同じマーク
でしたが、小さすぎてこうはできませんでした。
上部の点々が並んでる所の凹には白を入れたんですけど
わかりませんね。。。
エンブレムの周りをゴールドの輪が囲むカラーリングに
します。エッチング箱を探してこれを見つけました。
「脚」の部分が不要なので、切り飛ばして丁寧に
ヤスリ掛けして「輪」にして使います。
色味や光沢にそれほどこだわる必要のない部分ですが、
長期不使用だったこれをおろしてみました。
タミヤのペイントマーカーのクロームシルバーが
同じ色名の瓶エナメルより金属感強い所が好きで愛用
してます。
こちらは色名「ゴールドリーフ」ですけど、金属光沢に
期待して買ったまま、ず~っと放置してあったんですね。
で、使ってみたら期待を裏切らずよく光る金色でした。
ホイールにゴールドの輪っかをくっつけておいて、
その上にエンブレムを付けました。
接着汚しは真っ平ごめんなので、
ハイグレード模型用です。
今度はタイヤのホワイトリボンの塗装です。
塗料ハジキ予防のためにまずは洗います。
食器用洗剤で丁寧に洗ったら、てかてか光ってたのが
綺麗に落ちて、こんなツヤ消し状態に。
結構油分がついてたんですね。
リボンの境い目が凸円で囲まれてるのでハミ出しが
それほどシビアじゃありません。
また、このキットはタイヤとホイールの合わせが
ゆるゆるで、はめる時にタイヤを変形させる必要が
ないので、
合体の時の塗面のひび割れを気にすることなく
タイヤ単体のまま塗れるのもラクです。
マスキングはパンチコンパスで切り抜いたマスキング
シート、塗料はタミヤの缶スプレーの白サフです。
タイヤ&ホイール完成♪
8つ上の写真と見比べてみてください。ホワイトリボンが入って、ぐっとアメ車らしい雰囲気出ました♪ ちょこっとやる気アップです。
これや、
これはガンダムマーカーで塗ってみました。
塗料自体が勝手に滑らかな塗面になってくれる感じなので、
これらのように小さい面積なら下手にブラシで吹くよりきれいかも。
しかも、下地のクリア吹きさえしないでもこの光沢です。
ワイパーとかドアハンドルとかの小さい or 細いパーツって、
クリアを吹くことはできても、磨くのは無理、ってコトも多いでしょ。
そういう部分には便利です。調子に乗ってルームミラーの背面も
塗ってみたんですが、こちらはムラを作っちゃいました。平面は少し
難しいかも。ただ、私が下手だっただけで、もっとコツをつかんで
塗ればイケるのかもしれません。
リヤバンパーにはまるライト(後退灯?)は赤だと思い込んでて、
塗ってから無色レンズだって発見。。。
シンナーでしつこく洗ったんですが、赤味が取れません。
パーツ表面がザラザラっぽくて塗料が入り込んじゃったみたいです。
透明プラ板にアルミ線を貼って自作しました。
フロントバンパーの黒ゴム下のライトも
無色レンズです。後退灯などの無色レンズ
って、実車では白く見えますよね。
でも、模型で白く塗ると質感が全然違って
しまう。
適度な「白見え」を狙って両面テープを
使ってみました。ニチバンのナイスタック
って半透明の紙質で白っぽいでしょ。
接着剤の痕跡を隠す苦労がないし、
レンズ自体は白っぽく見えてくれるし、
うまくいきました♪
ドアミラーの鏡は透明プラ板で作ってみたんですけど、硬質感が
足りなくて気に入りません。アルミ板で自作してみます。
ホームセンターの0.3ミリ厚のアルミ板に6ミリの丸をケガキます。
金属用ニッパーでチョキチョキして、
ケガキ線の際々までチョキチョキ。
で、フチをサンディングしてまん丸に
してから、片面を磨きました。
アルミ板ってなかなか小傷を消しきれないんですねぇ。
すっごく長い間磨いたんですが、完全にはきれいに
できませんでした。。。
まあ、カチっとものが映るようにはなったからいいや。
ボディは中研ぎして最終のクリアを吹きました。充分乾燥させてから磨き上げて、最後にクローム部分の塗り分けです。
ここで④は終えて、ページを改めて製作記⑤で完成までを紹介します。フロントスクリーンの塗り直しをやらなくちゃ。。。
ガラスの傷消し・フレームのクリアコート・マスキング。。。面倒くさくてイヤだなぁ。でもやらないと完成しないので、最後にはやれるでしょ。
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