名古屋オー集は私の地元の三重の一番近くでの開催で、三重のオートモデル好きが出かけやすいオー集です。
去年、地元のモケトモで初めて合同展示をさせていただき、とても楽しくて、その日のウチに翌年のテーマは
「コンペカー」って決めました。
1年も時間があったのに、前日夜に「今塗装中です」とか「まだ14時間もある」とか笑える(ない?)情報が
飛び交ってて、遠足前日の小学生のように始まる前から楽しかった♪
今回も楽しく賑やかな展示になり、たくさんの方に見ていただけました。その様子を名古屋オー集レポの part2
としてこのページにまとめます。
2年連続ゲスト出展の おたっくけん さんの作品を加えて、ご覧の13台でスタート。
で、直後にこれまた2年連続で、n.hirobe さんが加わってくださり、14台の展示作が揃いました。
去年は「黄色がいっぱい」っていう目立ち具合と、黄色の色味違いが面白さでしたが、今年は競技車両ならではの派手なカラーリングとロゴが
アピールポイントですかね。
嬉しいコトに常に見てくださる方がいて、上のような
全体の写真を撮るタイミングがなかなかないほど。
張り合いありました。
作品が間に合わなかったり、変更になったりするコトも考えて、ポップには貼り付け式の 作品/作者 カードを準備。
出展作が揃った所で、センターのセーフティーカーのパトライトの
点灯式です。
磁石での脱着式に工作されたスペアタイヤカバーの中に納められた
スイッチをON。
昨年は、スーパーカーの王様のカウンタックがセンターで、両サイドを 512BB と 512BBi が固める並びでした。(私の 365BB は間に合わず T_T )
今年のセンターはサーキットの王様、「オレがルールだぁ」のセーフティーカー。単身赴任模型堂さんの力作です。
去年の帰り道に早くもコレを出展するコトを決められてました。このキットが積みの中にあるってなかなかですよねぇ (^^;)
秋葉原でリレー式に点灯するようにLEDを誂えて組み込まれました。デカールは劣化がひどく、リキッドデカールフィルムで養生してから
貼られたそうです。ハデだけどとても綺麗でかっこいいカラーリングにリアルな点灯のパトライトで、今回の展示のすばらしいアクセントと
なりました。
①セルシオ セーフティーカー 作者:単身赴任模型堂 さん
動画じゃないのでパトライトの
動きがお伝えできないのが
残念です。
青と白の綺麗なカラーリング、
TOYOTA、CELSIOR のロゴ。
本当に今回の展示にぴったりの
1台ですね。
ひな壇の左上は、D1系の2台 & ゲストお2人のスーパーカーベースのコンペマシン。
②S15 シルビア D1仕様 作者:あいりーん さん
鮮やかなメタリックのグリーンのD1マシンです。これまたデカールの劣化がきつくて、モールドに全然馴染まなくて苦労されたそうです。
ハチマキの D1GRAND PRIX の文字や、全身にまとったパーツ/チューニングメーカーのロゴ、さらにクロームゴールドのホイールなんて
派手な組み合わせが、いかにもD1車両っぽいですね。
③Zero Fighter GT-R 作者:クラーケン さん
海外のD1に出てる零戦をモチーフにした実在の車がかっこよかったので、その車の意匠を取り入れて作られたオリジナルです。
LW の GT-R を濃いグリーンに塗装して、零戦さながらに「塗装ハガレ」も表現。アイデア・センスと、それを実現するスキルを兼ね備えた1台。
④BMW M1 作者:n.hirobe さん
コンペカーの達人の美しい逸品です。白地の部分は大判のデカールで、青い所は塗装なんですが、その製作手順がすごい。
「気が狂いそうだった(ご本人談)」大判デカールの貼り込みをされた上で、デカール部分をマスキングして青を塗装されてます。
この複雑な境い目の形状をきちんとマスクするのも、デカールの上に貼りまくったマスキングシートを剥がすのも「気が狂いそうです(私感想)」。
感嘆しきりで拝見してたら、にこやかに「キット持ってるから、作るなら上げるよ。」って。もちろん後ずさりしました (^^;)
⑤ランボルギーニ ムルシエラルゴ R-SV GT1 作者:おたっくけん さん
本編に完成されたばかりの カレラGT を含むポルシェ4連作も紹介してますが、大改造&超クリーンフィニッシュ の作品を着実なペースで作られる
作者さんです。この作品もLED組み込みや雰囲気のある着色ガラスを纏った、スキなしの美麗作品。去年に続いてモケトモ展示に花を添えて
いただきました。黒いボディカラーの迫力に、これまた大きなデカールを配した姿が、とてもレーシーですね。
ひな壇左下は旧い車達。
1966年 ルマン優勝 フォードGT40、1967年 鈴鹿1000km優勝 ホンダS800、1966年 日本グランプリ優勝 プリンスR380 の3台。
3台共通で、ボディの前から後まで通るストライプが当時の雰囲気を感じさせます。
⑥FORD GT40 Mk.2 ♯2 作者:瑠璃色 さん
モケトモ仲間の平均年齢をぐぐ~と引き下げてくれる若者です。
1人だけ若くてもその他のおじさん達の年齢の高さには抗い難いんですけど。。。かくいう私が一番年上 (^^;)
お若いのに車の知識がものすごくて、ミーハーで軽薄な車好きの私など、比較にもなりません。いつも教わってます。
そんな若者モデラーは1966年の GT40 を作られました。改めて、本当にかっこいい車ですねぇ。50年以上前にこのボディスタイルって。。。
車種のチョイスも、黒く輝くボディに白が鮮やかな仕上がりもとてもクールです。 (前夜に塗装してたうちの1人。若者は忙しい ^_^ )
⑦HONDA S800 racing 作者:クラーケン さん
先月のみんなで作ろう会や、途中経過の写メで、一同の人気を集めていた作品。おじさんはみんなエスハチ大好きです。
鈴鹿1000km で1967年のデビューウィン以来大活躍した車です。黄色地に赤のストライプの小さなボディが最高。
両サイドのモールはミラーフィニッシュの貼り込みですが、曲がる所や端っこ等、処理の難しい所もきっちり貼られてました。
ルーフ&後姿。いやぁ、いいですねぇ。
室内は作り込んでないからルーフ載せときます、なんて言われてましたが、シートベルトの表現も含めて雰囲気あってかっこよかったですよぉ。
⑧プリンス R380 作者:模型転倒虫
今夏に完成したレジン初体験作品です。大阪&静岡のオー集にも出展させていただきましたが、ツヤを誉めていただくコトが多いです。
今回も「光ってますねぇ」なんて言っていただいて嬉しかった。ひな壇左下はおじさんに喜んでもらえる3台並びになりました。
ひな壇の右側は、旬の TS050 と 787B という新旧ルマン優勝日本車。& MAZDA つながりでランティスの JTCC マシンです。
⑨TOYOTA GAZOO Racing TS050 Hybrid 2018 作者:8マン さん
ケミカルウッド削り出しで、精巧なF1マシンを作られる有名なスクラッチャーさんなのに、プラモを作ってご参加くださいました。
8月の関西オー集で拝見して以来、手取り足取り要注意箇所やお役立ち情報を教えていただき、とっても助かりました。8マンさんに教わって
なかったら、確実にもう1か月は余計にかかり、さらにひどい失敗もいくつか増えてたと思います。
粗い所・失敗箇所なんて全然なくて、ビシっとした仕上がり。ほんのちょっとのコトで大きなズレが生じる難しいキットですけど、パーツとパーツ
の継ぎ目の合い方にわずかな?もありません。写真からもその工作の正確さと美しい出来映えが伝わるんじゃないでしょうか。
⑩TOYOTA GAZOO Racing TS050 Hybrid 2019 作者:うたたね さん
今回のモケトモ企画が進む中で、TS050のルマン優勝・タミヤからのキット発売は大ニュースで、3人がこのキットでの参加となりました。
うたたね さんは社外品のデカールも使いながら、キットを改修されて 2019仕様に仕上げられました。せんだって2019型のキット発売をタミヤが
発表したばかり。タミヤに先んじての 2019モデル見参です♪ また、カーボンデカールも社外品を購入して、室内からホイール内部に至るまで
貼り込まれてます。つい先月に連覇を果たしたばかりの2019モデルが並んで、合同展示のバラエティ感が大きくアップです。
フロントタイヤに走行後のタイヤカスまで付いてるリアルぶりは、コンペティションマシンに造詣の深い作者さんならではの工作です。
WECデザインのベースは瑠璃色 さんにプリントしてもらったそう。かっこいい作品でした。
⑪TOYOTA GAZOO Racing TS050 Hybrid 2018 作者:模型転倒虫
2018 by 8マン & 2019 by うたたね、で TS050 の展示は完成形なんですが、せっかく作ったので私のも並べさせてぇ、って感じです (^^;)
8マン さんに教わってアト追いで作ってるくせにやたらと失敗箇所があるという体たらく。色もロゴも派手なコンペマシンなので、離れて見る分
にはロードカーよりミスが目立ちにくいのが救いです。。。
⑫MAZDA ランティス JTCC 作者:katsu さん
MAZDA車スクラッチでお馴染みの katsu さんの作品。
katsu さんはスクラッチされた作品を複製され、色違い・バリエーション違いで作られますが、こちらもそんな1台。ホビーフォーラム賞受賞作
です。青と赤は塗装による塗り分け。文字通り世界に1台きりの作品。すごい完成度ですねぇ。
⑬MAZDA 787B 1991 Test Car 作者:katsu さん
katsu さんの今回の企画用の新作は 787B のテスト車両。プラモです(^_^)
「完成は展示会当日の早朝」が常の方なので、8日前には白いまま、7日前にサフ色。もちろん前夜も塗装中です。当日の朝5時から組み立てに
入られたそうで、さすがに体調が心配でした。それなのに、登場した作品はご覧の完成度。787B がルマン優勝を果たした年のテストカーという、
通な着眼点で、すばらしい作品です。無塗装・カーボン地むき出しの凄みのある実車を見事に再現されてます。とても細やかに気を配った
塗装&工作ですが、なんであんなにギリギリの時間でこのクォリティに仕上げられるのか、魔法のよう。常人には計り知れない特殊能力ですな。
ここから覗いた所なんかも、かっこよくリアルに表現されてます。ボディ色はカーボンを表現するために調色されてて、絶妙な色&質感。
実車の写真を見ると、まさにこんな感じですよ。すごい。。。
⑭MAZDA 787B 作者:模型転倒虫
テストカー仕様だとはつゆ知りませんでしたが、katsu さんが 787B を出されるってコトは伺ってたので、私も旧作を持ってきました。
優勝車が2台並ぶのもいいですけど、テスト車両と並ぶという面白い意匠になりました。去年のサブロー・ジャパン スコルピオーネ といい、
ご自身の MAZDA愛 を生かしながらの変化球。見る人をニヤリとさせるハイセンスですね♪
せっかくTS050 が3台そろったので記念撮影させていただきました。
おまけ。
会の終盤にお声かけいただき、modelcars 誌の撮影ブースで写真を撮っていただけました。
鵜飼編集長とカメラマン氏が「ローアングルで行こうか」「でももう少し上からの方がボディの抑揚が分かりますよ」「ホントだ、じゃあそれで」
なんて、プロな会話を交わしつつ、プロの機材とプロの腕で自作を撮影してくださるなんて、本当に幸福感 max です。
模型との比較で、ブースとカメラの
デカさがお分かりでしょう。
また、写真の表情を豊かにする小道具を
いつも準備されるんですが、それが
毎回のように違うモノなんですよねぇ。
今回は黒と灰色の円筒でした。
灰色は写り込みを加えてボディサイドの
面の陰影を強調するためでしょうね。
黒はフロントガラスの反射を抑えて
室内が写るようにしてるん
でしょうか? 違うかな?
今度マネしてみよ (^_^)
以上、名古屋オー集 地元モケトモ合同展示2回目の様子でした。本当に楽しかった♪ 来年もできますように (^_^)
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